高見一茂(たかみ・かずしげ)監督は、熊本県荒尾市にある有明高校硬式野球部を率いる高校野球指導者です。
2015年春に有明高校の監督へ就任。2023年春には同校を初の九州大会優勝へ導き、2025年夏の熊本大会では初めて決勝に進出しました。
そして2026年夏、前年の決勝で敗れた東海大熊本星翔高校を4対1で破り、有明高校を春夏通じて初の甲子園出場へ導きました。
監督就任から12年目でつかんだ悲願の甲子園です。
本記事では、高見一茂監督の年齢、出身校、選手時代、指導者としての歩み、有明高校を初の甲子園へ導くまでの経緯、指導方針について紹介します。
| 名前 | 高見 一茂 |
|---|---|
| 読み方 | たかみ かずしげ |
| 年齢 | 46歳(2026年8月時点) |
| 生年 | 1980年と紹介されている |
| 出身地 | 熊本県 |
| 出身高校 | 熊本県立翔陽高等学校 |
| 出身大学 | 崇城大学 |
| 現役時代のポジション | 投手 |
| 主な指導歴 | 球磨工業高校、有明高校 |
| 現在の役職 | 有明高校硬式野球部監督 |
| 監督就任 | 2015年春 |
| 主な実績 | 2023年春季九州大会優勝、2025年夏の熊本大会準優勝、2026年夏の熊本大会優勝・甲子園初出場 |
高見監督の詳しい生年月日については、広く公表された資料では確認できません。
2026年夏の甲子園関連報道では46歳と紹介されています。
高見一茂監督の名前は「たかみ・かずしげ」と読みます。
有明高校の甲子園初出場によって、「高見一茂監督とはどのような人物なのか」「どこの高校や大学の出身なのか」と関心を持つ人が増えています。
高見一茂監督は、熊本県立翔陽高校の出身です。
高校時代は投手として野球部でプレーしました。
翔陽高校は、1996年に大津産業高校、菊池西農業高校、菊池農業高校の3校を統合して開校した県立高校です。
全国から有力選手を集める私立の強豪校ではなく、地元の選手を中心とする県立高校で野球に取り組んだ経験を持っています。
現在の有明高校でも、入学時から完成された選手だけに頼るのではなく、選手を高校3年間で育てることを大切にしています。
翔陽高校を卒業した高見監督は、熊本県熊本市にある崇城大学へ進学しました。
大学でも投手として野球を続けています。
高校、大学を通して投手としてプレーした経験は、投手の育成や継投の判断、故障を抱える選手との接し方など、現在の指導にも生かされていると考えられます。
崇城大学卒業後、高見一茂監督は熊本県立球磨工業高校で野球部の指導に携わりました。
球磨工業高校は人吉市にある県立の工業高校です。
学校の環境や選手数、練習時間に制約のある県立高校での指導を経験した後、有明高校へ移りました。
異なる環境の学校で指導した経験は、目の前にいる選手の特徴を見極め、チームに合った戦い方を考えるうえで大きな財産となっています。
高見監督は、有明高校の監督へ就任する前から同校野球部の指導に携わっていました。
コーチや野球部長などの立場で選手を指導し、チームの運営や大会への準備を支えてきました。
外部から突然監督として招かれたのではなく、選手や学校の環境をよく理解したうえで指揮官となった点が特徴です。
前任監督の退任に伴い、高見一茂氏は2015年春に有明高校硬式野球部の監督へ就任しました。
有明高校野球部は1997年に創部されています。
県内大会で上位に進出する力を持つ時期はありましたが、高見監督の就任当時は春夏を通じて甲子園出場の経験がありませんでした。
熊本県には熊本工業、九州学院、秀岳館、東海大熊本星翔、熊本国府などの強豪校があります。
有明高校が甲子園へ出場するには、こうした学校を複数破り、熊本大会を最後まで勝ち抜かなければなりませんでした。

高見監督の就任後、有明高校は有力選手を育てながら、県内大会で存在感を高めていきました。
しかし、夏の熊本大会で優勝することは簡単ではありませんでした。
好投手を擁しながら敗れた大会、優勝候補に挙げられながら早い段階で敗退した大会、接戦を落とした大会もありました。
2026年の優勝後、高見監督は甲子園までの道のりについて、長かったとの実感を語っています。
監督就任から12年目で、ようやく熊本大会の頂点に立ちました。
高見一茂監督の教え子として知られるのが、元横浜DeNAベイスターズの浅田将汰投手です。
浅田投手は有明高校時代、最速150キロを超える本格派右腕として注目を集めました。
2019年のプロ野球ドラフト会議で横浜DeNAベイスターズから7位指名を受け、プロ入りしています。
有明高校にとって、浅田投手は野球部から誕生した代表的なプロ野球選手です。
高見監督は球速だけでなく、下半身強化や継続的なトレーニングの重要性を選手に伝え、上のレベルでも通用する選手の育成に取り組んできました。

有明高校野球部では、2020年秋から選手の身体的な特性を調べる遺伝子検査を取り入れています。
同じ練習を全員へ一律に課すのではなく、瞬発力に特徴がある選手、持久力を伸ばしやすい選手など、個人の特性を踏まえてトレーニング内容を考える取り組みです。
垂直跳びなどの記録も定期的に測定し、選手の成長や課題を数値で確認しています。
経験や指導者の感覚だけに頼らず、客観的なデータも利用して選手を育成している点が、有明高校の特徴となっています。
高校生は、身長、体重、筋力、走力、身体の成長段階がそれぞれ異なります。
高見監督は、全員を同じ型にはめるのではなく、一人ひとりの長所をチームの力へ変えることを重視しています。
大型選手だけで打線を組むのではなく、足の速い選手、バントが得意な選手、守備力の高い選手などを組み合わせ、相手にとって守りにくいチームをつくります。
高見監督が率いる有明高校を象徴するのが、積極的に走者を動かす機動力野球です。
盗塁だけでなく、エンドラン、バント、次の塁を狙う走塁などを組み合わせ、相手守備へプレッシャーをかけます。
長打を待つだけでは得点できない相手に対しても、走者を進め、守備のミスや判断の乱れを誘いながら得点機会をつくります。
高見監督は2023年春の九州大会でも、走力を有明高校の強みとして挙げていました。
機動力だけでなく、打撃力の向上にも力を入れてきました。
2022年秋の熊本県大会で早期敗退した後、チームは打撃強化へ取り組みました。
冬場には選手が1日1500スイングを行うなど、振る量を増やし、強い打球を打つための練習を重ねました。
その成果が表れたのが、2023年春の九州大会です。
2023年春、有明高校は熊本県大会で優勝し、九州大会へ進出しました。
九州大会では、全国的な強豪である福岡大大濠高校を準決勝で破り、学校史上初となる決勝進出を果たします。
決勝では大分舞鶴高校と対戦。有明打線は20安打を放ち、16対3で勝利しました。
有明高校にとって初めての九州大会優勝です。
県大会の枠を超えて九州の頂点に立ったことで、有明高校が甲子園を狙えるチームであることを示しました。
春の九州大会で優勝した有明高校は、2023年夏の熊本大会でも優勝候補の一つに挙げられました。
しかし、夏の大会を最後まで勝ち抜くことはできませんでした。
春の大会と夏の大会では、選手にかかる緊張、対戦相手の対策、暑さ、投手の状態などが異なります。
九州王者になっても甲子園へ出場できない経験から、高見監督と選手たちは夏に勝つことの難しさを改めて知ることになりました。
2024年秋、有明高校は熊本県大会を勝ち上がり、秋季九州大会へ出場しました。
九州大会では初戦を突破しましたが、準々決勝で西日本短大付属高校に0対4で敗れました。
勝てば翌春のセンバツ出場へ大きく近づく試合でしたが、終盤まで好投していた当時1年生の斉藤遼汰郎投手が八回につかまりました。
試合後、高見監督は故障を抱えながら投げた斉藤投手の頑張りをたたえ、涙声で言葉をかけています。
結果だけで選手を評価せず、苦しい状態でもチームのために投げた姿勢を大切にする指導者としての一面が表れた場面でした。
2025年夏、有明高校は熊本大会で学校史上初となる決勝進出を果たしました。
決勝の相手は東海大熊本星翔高校でした。
有明は接戦を演じましたが、2対4で敗れ、初の甲子園出場には届きませんでした。
主将をはじめ、多くの選手が悔し涙を流しました。
しかし、当時2年生だった斉藤遼汰郎投手など、主力選手の一部は翌年も残りました。
決勝で敗れた経験は、2026年のチームにとって大きな原動力となります。
新チームとなった有明高校は、2025年秋の熊本県大会で準優勝し、九州大会へ進出しました。
九州大会初戦の相手は、同年夏の甲子園で全国優勝した沖縄尚学高校でした。
有明は斉藤投手を中心に粘り強く守りましたが、0対1で惜敗しました。
全国王者を相手に1点差の試合を演じたことは、選手たちに自分たちの力が全国でも通用するという自信を与えました。
2026年夏の有明高校は、前年の決勝で敗れた悔しさを持って熊本大会へ臨みました。
大会では投手力、守備力、機動力を組み合わせながら勝ち進みます。
準決勝の相手は、甲子園出場回数を重ねる名門・熊本工業高校でした。
試合は延長タイブレークへ突入する接戦となります。
有明は十一回表に2点を勝ち越し、その裏の反撃を1点に抑えて5対4で勝利しました。
2年連続となる決勝進出を決めました。

2026年7月24日の熊本大会決勝では、前年と同じ東海大熊本星翔高校と対戦しました。
有明は一回から積極的な走塁を見せます。
先頭打者が出塁すると、二盗、三盗を成功させて相手バッテリーと内野守備へプレッシャーをかけ、先制点につなげました。
二回にも追加点を奪い、七回にはさらに2点を加えます。
投手陣も継投で相手打線を1点に抑え、有明高校が4対1で勝利しました。

有明高校は熊本大会初優勝を果たし、春夏を通じて初めての甲子園出場を決めました。
高見監督にとっては、2015年春の監督就任から12年目でつかんだ甲子園です。
前年の決勝で敗れた相手を破っての優勝でもあり、選手、監督、学校関係者にとって特別な結果となりました。
有明高校野球部は1997年創部。2026年は創部30年目の節目に当たり、その年に初めて甲子園の土を踏むことになりました。
熊本大会の閉会式で、高見監督は優勝メダルを首にかけた選手たちを見つめ、長い道のりを振り返りました。
監督自身の実績を強調するのではなく、最後まで努力を続けた選手たちをたたえています。
高見監督は、高校野球の指導者として感じる喜びについて、生徒が成長する姿を間近で見られることだと語っています。
甲子園出場は大きな目標ですが、勝利だけでなく、高校3年間を通した選手の成長を大切にしていることが分かります。
有明高校では、単純な打力の勝負だけに持ち込まず、盗塁やエンドランを使って相手守備を動かします。
走者が次の塁を狙い続けることで、投手の集中を打者だけに向けさせず、守備側の判断を難しくします。
2026年の熊本大会決勝でも、有明らしい積極的な走塁が先制点につながりました。
高見監督は、有明高校のチームカラーとして、元気の良さとチームワークを挙げています。
スター選手一人に任せるのではなく、打者、走者、投手、守備、控え選手がそれぞれの役割を果たすことを求めます。
ベンチからの声や仲間への支援も、チームを動かす重要な力と考えています。
遺伝子検査や体力測定を取り入れ、選手ごとに異なる身体的な特徴を把握します。
指導者の経験だけでメニューを決めず、数値を利用しながら、選手に合ったトレーニングを考えています。
有明高校が2023年春に九州大会で優勝した背景には、冬場に取り組んだ大量のスイング練習がありました。
短期間で急に強くなる方法を求めるのではなく、毎日の練習を積み重ねることで、夏に勝てる力をつくります。
投手の登板や選手起用では、監督だけで一方的に決めるのではなく、本人の状態や意思も確認しています。
選手を信頼して送り出す一方、結果が出なかった時には選手だけに責任を負わせない姿勢を示しています。
有明高校は、熊本県荒尾市にある私立高校です。
1961年に有明商業高校として開校し、1971年から現在の有明高校という校名になりました。
硬式野球部は1997年に創部されています。
2026年夏の時点で部員は70人を超え、地元熊本県内を中心に多くの選手が甲子園を目指して活動しています。
卒業生には、元横浜DeNAベイスターズの浅田将汰投手がいます。
第108回全国高校野球選手権大会で、有明高校は京都府代表の立命館宇治高校と初戦で対戦します。
試合は大会第3日の2026年8月7日、第3試合に予定されています。
立命館宇治は京都大会で毎試合5点以上を挙げた打撃力のあるチームです。
一方、有明高校は左右の投手、堅実な守備、積極的な機動力を組み合わせて戦います。
春夏通じて初めて甲子園へ出場する有明高校が、高見監督のもとで学校初の甲子園勝利を挙げられるか注目されます。
| 年 | 経歴・実績 |
|---|---|
| 高校時代 | 翔陽高校で投手としてプレー |
| 大学時代 | 崇城大学で野球を続ける |
| 大学卒業後 | 球磨工業高校で野球部の指導に携わる |
| その後 | 有明高校でコーチ、野球部長などを務める |
| 2015年春 | 有明高校硬式野球部監督に就任 |
| 2019年 | 教え子の浅田将汰投手がDeNAからドラフト7位指名 |
| 2020年秋 | チームが選手育成に遺伝子検査を導入 |
| 2023年春 | 有明高校を春季九州大会初優勝へ導く |
| 2024年秋 | 秋季九州大会ベスト8 |
| 2025年夏 | 有明高校初の熊本大会決勝進出、準優勝 |
| 2025年秋 | 熊本県大会準優勝、秋季九州大会出場 |
| 2026年夏 | 熊本大会初優勝、春夏通じて初の甲子園出場 |
「高見一茂」は「たかみ・かずしげ」と読みます。
2026年夏の甲子園関連報道では46歳と紹介されています。
1980年生まれと紹介されていますが、詳しい月日については広く公表された資料では確認できません。
熊本県立翔陽高校です。高校時代は投手としてプレーしました。
熊本市にある崇城大学です。大学でも投手として野球を続けました。
2015年春に監督へ就任しました。2026年夏は監督就任12年目に当たります。
2023年春です。決勝で大分舞鶴高校に16対3で勝ち、学校史上初の九州大会優勝を果たしました。
2026年夏です。熊本大会決勝で東海大熊本星翔高校に4対1で勝ち、春夏通じて初の甲子園出場を決めました。
機動力、チームワーク、選手一人ひとりの特性を生かす育成を重視しています。
遺伝子検査や体力測定なども利用し、選手に合ったトレーニングを行っている点が特徴です。
高見一茂監督は、熊本県立翔陽高校と崇城大学で投手としてプレーした高校野球指導者です。
大学卒業後は球磨工業高校で指導経験を積み、その後、有明高校でコーチや野球部長などを務めました。
2015年春に有明高校の監督へ就任。機動力とチームワークを重視するとともに、遺伝子検査や体力測定を利用した選手育成にも取り組みました。
2023年春には有明高校を初の九州大会優勝へ導きましたが、夏の甲子園出場には届きませんでした。
2025年夏には学校史上初めて熊本大会決勝へ進出したものの、東海大熊本星翔に2対4で敗戦。しかし、翌2026年の決勝で同じ相手を4対1で破り、前年の雪辱を果たしました。
監督就任12年目、野球部創部30年目で実現した春夏通じて初の甲子園出場です。
県立高校と大学で投手としてプレーし、長年にわたって有明高校の選手を育ててきた高見一茂監督。初めての甲子園で、有明らしい機動力野球をどこまで発揮できるのか注目されます。