日本とアメリカの両方で注目を集めている野球選手が、ジョージア大学の石川ケニー選手です。
石川選手は、2025年のプロ野球ドラフト会議でオリックス・バファローズから6位指名を受けました。その一方、2026年7月に行われたMLBドラフトでも、シンシナティ・レッズから13巡目、全体392位で指名されています。
日本とアメリカのプロ野球球団から相次いで評価を受けた石川選手は、最終的にレッズとの契約を決断しました。
この記事では、石川ケニー選手の生い立ちや学歴、明秀学園日立高校時代、アメリカの大学野球での成績、オリックスとレッズから指名されるまでの経歴を紹介します。
| 名前 | 石川ケニー |
|---|---|
| 英語表記 | Kenny Ishikawa |
| 生年月日 | 2004年4月7日 |
| 年齢 | 22歳(2026年7月現在) |
| 出生地 | アメリカ・ハワイ州ホノルル |
| 出身地 | 神奈川県横浜市 |
| 身長 | 約180センチ |
| 体重 | 約87キロ |
| 投打 | 左投げ左打ち |
| ポジション | 投手・外野手 |
| 出身高校 | 明秀学園日立高校 |
| 大学 | 亜細亜大学、シアトル大学、ジョージア大学 |
| NPBドラフト | 2025年、オリックス・バファローズ6位 |
| MLBドラフト | 2026年、シンシナティ・レッズ13巡目・全体392位 |

石川ケニー選手は、2004年4月7日にアメリカ・ハワイ州ホノルルで生まれました。
その後は日本で育ち、横浜市立原中学校に通いながら、瀬谷リトルシニアで野球に取り組みました。
アメリカで生まれ、日本の少年野球や高校野球を経験したことが、石川選手の大きな特徴です。日本の細かな技術や練習文化に加え、アメリカ式の積極的なプレースタイルにも適応できる国際的な選手へと成長していきました。

中学校卒業後は、茨城県の明秀学園日立高校に進学しました。
明秀学園日立高校は、全国から実力のある選手が集まる野球の強豪校です。石川選手は投手としてだけでなく、打者としても高い能力を発揮し、二刀流選手として注目されました。
高校時代には春と夏の甲子園を経験。高校通算35本塁打を記録したとされ、長打力のある左打者として存在感を示しました。
投手としても140キロ台後半に相当する速球を投げるなど、投打の両面で将来性を評価されていました。
明秀学園日立高校を卒業した石川選手は、東都大学野球連盟に所属する亜細亜大学へ進学しました。
亜細亜大学でも1年春からベンチ入りしましたが、その後はアメリカで野球を続ける道を選びます。
日本の大学野球からアメリカの大学野球へ移る選手は、決して多くありません。言葉や文化、授業、野球の環境などが大きく異なるため、競技力だけでなく高い適応力も求められます。
石川選手は、こうした環境の変化を乗り越え、アメリカの大学野球で評価を高めていきました。

石川選手はシアトル大学に進み、2025年シーズンに投手兼外野手の二刀流選手として活躍しました。
打者としては52試合に出場し、打率3割1分8厘、8本塁打、32打点を記録。23本の二塁打を放ち、シアトル大学のシーズン記録を更新しました。
投手としては19試合に登板し、5勝6敗1セーブ、防御率4.21、66回3分の1を投げて73奪三振を記録しています。
チームトップの打率やOPSを記録しながら、投手としても主力を務めた実績が評価され、ウェスタン・アスレチック・カンファレンスのファーストチームに選出されました。
シアトル大学での活躍によって、石川選手は全米でも注目される二刀流選手の一人となりました。
シアトル大学で結果を残した石川選手は、2026年シーズンからジョージア大学へ移籍しました。
ジョージア大学は、全米大学体育協会の中でも特に競争レベルが高いSECに所属しています。多くのメジャーリーガーを輩出してきた強豪であり、石川選手にとっては、より高いレベルに挑戦する移籍となりました。
2026年シーズンは途中で右足を負傷したものの、打者として48試合に出場。打率3割3分6厘、3本塁打、21打点を記録しました。
投手としては10試合に登板して1勝1敗。投手成績では苦戦したものの、速球や変化球の能力、外野手としての運動能力などがプロのスカウトから評価されました。
大学野球の最高峰ともいえる環境で打率3割を大きく上回ったことは、石川選手の打撃能力を示す実績といえるでしょう。
石川選手は、2025年に行われた日本のプロ野球ドラフト会議で、オリックス・バファローズから6位指名を受けました。
NPB球団がアメリカの大学でプレーする選手を指名すること自体が珍しく、石川選手の指名は大きな話題になりました。
オリックスは石川選手を投手として指名しましたが、打者としても高い能力を持っているため、将来的には二刀流としての可能性も注目されていました。
球団関係者はアメリカを訪れて石川選手に指名あいさつを行い、ブルペンでの投球や野手としてのプレーを確認しました。
石川選手も、オリックスから指名されたことについて、人生で最も光栄な出来事の一つだとして感謝を表していました。

石川選手は2026年7月のMLBドラフトで、シンシナティ・レッズから13巡目、全体392位で指名されました。
レッズは石川選手の投手としての可能性を高く評価すると同時に、二刀流に挑戦する機会を与える意向も示していました。
2025年のNPBドラフトでオリックスから指名された選手が、その翌年のMLBドラフトでも指名されたため、石川選手は日本とアメリカのどちらでプロ生活を始めるのかという難しい選択を迫られました。
進路には、レッズとの契約、オリックスへの入団、ジョージア大学への残留という選択肢がありました。
石川選手は2026年7月24日、自身のSNSを通じてシンシナティ・レッズと契約を結んだことを発表しました。
石川選手は今回の決断について、次のような趣旨のコメントを発表しています。
人生で最も難しい決断の一つだった。オリックスの球団フロントの皆様に心より感謝申し上げる。メジャーリーガーになるという夢に向かって、一日一日全力で努力していく。
オリックスへの感謝を示しながらも、幼い頃から抱いてきたメジャーリーガーになる夢を優先した形です。
レッズとの契約によって、石川選手はアメリカのマイナーリーグからメジャー昇格を目指すことになります。

石川選手の代理人を務めるISEの関係者によると、レッズとの契約金は37万5000ドル、日本円で約6100万円とされています。
石川選手は13巡目、全体392位での指名でしたが、契約金は6巡目、全体177位付近の指名選手に設定されるスロットバリューに相当する金額です。
つまりレッズは、実際の指名順位以上の評価を石川選手に与えたと考えられます。
大学に残る選択肢やオリックスとの交渉権があったこともあり、レッズ側が契約を成立させるために高い条件を提示した可能性があります。
同じ2026年のMLBドラフトでは、スタンフォード大学の佐々木麟太郎選手がマイアミ・マーリンズから8巡目、全体235位で指名されました。
佐々木選手の契約金は21万2000ドル、日本円で約3400万円と報じられています。
これに対し、石川選手の契約金は37万5000ドルで、佐々木選手の約1.8倍に相当します。
ただし、MLBドラフトの契約金は指名順位だけで決まるものではありません。大学への残留可能性、他球団との交渉状況、選手の希望、球団側の予算配分など、さまざまな事情によって金額が変わります。
契約金の差だけで両選手の評価を単純に比較することはできませんが、レッズが石川選手との契約を強く望んでいたことを示す条件といえるでしょう。
石川選手の最大の特徴は、左腕投手と左打ちの外野手を兼任できることです。
打者としては、広角に打ち分ける技術と長打力を兼ね備えています。シアトル大学では8本塁打と23本の二塁打を記録し、ジョージア大学でもSECの投手を相手に高い打率を残しました。
投手としては、140キロ台後半から150キロ前後に達する速球を投げる能力があり、スライダーやチェンジアップなどの変化球も操ります。
外野を守れる走力や肩の強さもあり、投手だけ、または野手だけに限定されない総合的な運動能力が評価されています。
プロ入り後も二刀流を続けるのか、投手または野手のどちらかに専念するのかは、今後の成績や球団の育成方針によって決まると考えられます。
レッズと契約した石川選手は、今後、球団傘下のマイナーリーグで経験を積みながらメジャー昇格を目指します。
大学野球とプロ野球では、使用するバットや試合数、移動、対戦相手のレベルなど、環境が大きく変わります。また、二刀流を続ける場合には、投手と野手の両方で練習やコンディション調整を行わなければなりません。
一方で、日本とアメリカの野球を経験し、異なる環境に適応してきたことは石川選手の強みです。
高校野球、亜細亜大学、シアトル大学、ジョージア大学と、複数の環境で挑戦を続けてきた経験が、厳しいマイナーリーグで生きる可能性があります。
石川ケニー選手は、ハワイで生まれ、横浜で育った左投げ左打ちの二刀流選手です。
明秀学園日立高校で甲子園を経験した後、亜細亜大学を経てアメリカへ渡り、シアトル大学とジョージア大学で投手兼外野手として活躍しました。
2025年にはオリックス・バファローズからドラフト6位指名を受け、2026年にはシンシナティ・レッズから13巡目、全体392位で指名されました。
日本とアメリカの球団から評価される中、石川選手が選んだのは、メジャーリーガーになる夢を追い続ける道でした。
37万5000ドルという指名順位を上回る水準の契約金からも、レッズが石川選手の将来性を高く評価していることがうかがえます。
投手としてメジャーを目指すのか、野手として打撃を磨くのか、それとも二刀流を続けるのか。石川ケニー選手がアメリカのプロ野球でどのような成長を見せるのか、今後の活躍が注目されます。