【2026年9月20日更新】
読売ジャイアンツの田中将大投手が、2026年9月19日の中日戦で今季4勝目を挙げ、日米通算204勝に到達しました。
これにより、203勝の黒田博樹氏を抜き、日本人投手の日米通算勝利数で歴代単独2位に浮上。1位のダルビッシュ有投手が持つ208勝との差は、4勝となりました。
田中投手は東京ドームで行われた中日戦に先発し、7回1失点の好投。巨人打線も今季最多の14得点で援護し、チームは14対1で大勝しました。田中投手にとっては5月1日以来、141日ぶりの白星です。
この記事の集計基準
NPBとMLBの両方で登板経験がある日本人投手を対象に、両リーグのレギュラーシーズン公式戦における勝利数を合算しています。ポストシーズン、二軍・マイナーリーグ、オープン戦、独立リーグ、国際大会などの勝利は含みません。
田中将大投手は2025年9月30日に日米通算200勝を達成。2026年も勝利を積み重ね、5月1日の阪神戦で203勝として黒田博樹氏に並びました。
しかし、その後は白星から遠ざかり、黒田氏を抜く204勝目は約4カ月間お預けとなっていました。
2026年9月19日の中日戦では、2点の援護を受けてマウンドに上がり、7回を1失点に抑える粘りの投球を披露。チェンジアップなどを効果的に使い、打線の大量援護にも支えられて今季4勝目を挙げました。
この勝利により、田中投手の日米通算成績は次のようになりました。
日米通算203勝目を挙げた際、黒田氏から「早く抜いて」と激励されていた田中投手。204勝目によって、その言葉に応える形となりました。
2026年9月19日の公式戦終了時点のランキングです。

| 順位 | 選手 | 日米通算勝利 | 内訳 MLB/NPB |
現況・備考 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | ダルビッシュ有 | 208 | 115/93 | 2024年に200勝到達。2026年は右肘手術後のリハビリに専念。 |
| 2 | 田中将大 | 204 | 78/126 | 2026年9月19日に黒田博樹を抜き、歴代単独2位へ浮上。 |
| 3 | 黒田博樹 | 203 | 79/124 | 2016年に200勝を達成。同年限りで現役を引退。 |
| 4 | 野茂英雄 | 201 | 123/78 | 2005年、日本人投手として初めて日米通算200勝に到達。 |
| 5 | 石井一久 | 182 | 39/143 | NPBを中心に勝利を積み重ねた左腕。MLBでも4年間プレー。 |
| 6 | 桑田真澄 | 173 | 0/173 | MLBでは勝利なし。ただしパイレーツで登板経験があるため本稿の対象。 |
| 7 | 松坂大輔 | 170 | 56/114 | 2008年にレッドソックスで18勝。日米合計170勝で引退。 |
| 7 | 岩隈久志 | 170 | 63/107 | 2015年にMLBでノーヒットノーランを達成。 |
| 9 | 前田健太 | 169 | 68/101 | 2026年に楽天へ加入。あと1勝で170勝に到達。 |
| 10 | 和田毅 | 165 | 5/160 | 2024年限りで現役引退。NPBでは160勝を記録。 |
※「MLB/NPB」の順で表示しています。現役投手の数字は今後の登板によって変わる可能性があります。
2026年9月18日まで、田中将大投手と黒田博樹氏は203勝で並んでいました。翌19日に田中投手が204勝目を挙げたことで、上位4人は次の順番となりました。
田中投手とダルビッシュ投手の差は4勝です。田中投手が今後さらに4勝すれば最多タイ、5勝すれば単独1位となります。
ただし、勝利投手になるには本人の投球内容だけでなく、打線の援護、救援投手、守備、登板間隔なども関係します。単純に「残り4勝」とはいえ、実際に差を縮めるのは簡単ではありません。

NPBとMLBの両方で登板した日本人投手のうち、日米通算200勝に到達したのは、2026年9月現在で次の4人だけです。
この4人は、単に長く現役を続けただけではありません。日本とアメリカで異なる打者、ボール、マウンド、移動環境、登板間隔に対応しながら、長期間にわたって先発ローテーションを守ってきました。
ダルビッシュ有投手は、日本ハムで93勝、MLBで115勝を記録し、日米通算208勝で歴代1位に立っています。
2024年5月に200勝へ到達し、2025年には通算208勝まで伸ばしました。一方、右肘の手術を受けた影響で2026年は公式戦に登板しておらず、現在はリハビリを続けています。
田中将大投手は楽天と巨人で126勝、ヤンキースで78勝を挙げています。
楽天時代の2013年には24勝0敗という歴史的な成績を残し、ヤンキースでも7シーズンにわたって先発陣の中心を担いました。2025年に巨人で200勝へ到達し、2026年9月19日に黒田博樹氏を抜きました。
黒田博樹氏は広島で124勝、ドジャースとヤンキースで79勝を挙げ、日米通算203勝を記録しました。
速球の球威だけに頼らず、ツーシームやスライダーなどでゴロを打たせる投球を得意とし、40歳を超えても先発として高い安定感を維持しました。
野茂英雄氏は近鉄で78勝、MLBで123勝を挙げ、日米通算201勝を記録しました。
MLB123勝は現在も日本人投手最多です。独特のトルネード投法とフォークを武器に、1995年には日本人初のMLB新人王を獲得しました。
現在のプロ野球では、投手の故障を防ぐため、球数や登板間隔が厳しく管理されています。かつてのように年間35試合以上に先発する投手はほとんど見られなくなりました。
好投しても味方打線の援護がなければ勝利は付きません。リードした状態で降板しても、救援投手が同点や逆転を許せば先発投手の勝利は消えます。
防御率や奪三振数、投球回と比べても、勝利数はチーム事情の影響を受けやすい記録です。
NPBとMLBでは、使用球、マウンド、移動距離、登板間隔、打者の特徴などが異なります。両方のリーグで長く先発を続けるには、投球スタイルを変化させる対応力が求められます。
その意味で日米通算200勝は、全盛期の圧倒的な能力だけでなく、長期的な健康、技術の修正力、環境への適応力を示す記録といえます。
田中投手は204勝となり、208勝のダルビッシュ投手まで4勝差に迫りました。
ダルビッシュ投手は2026年に登板していないため、田中投手が今後どこまで差を縮められるかが注目されます。ただし、田中投手も登板間隔を空けながら起用されており、短期間での達成を当然視することはできません。
2026年に日本球界へ復帰した前田健太投手は、日米通算169勝です。
次の勝利で、松坂大輔氏と岩隈久志氏が持つ170勝に並びます。さらに勝利を重ねれば、173勝の桑田真澄氏にも近づくことになります。
ダルビッシュ投手は右肘のリハビリを続けています。現時点では引退を正式に表明しておらず、再び投げられる状態になった時点で今後を判断する意向を示しています。
復帰が実現すれば、自らが持つ208勝の記録をさらに伸ばす可能性があります。
NPBとMLBを統括する一つの機関が認定する「単一リーグの公式記録」ではありません。それぞれの公式成績に記載された勝利数を合算した記録です。
報道では一般的に「日米通算○勝」と表現され、選手の節目を示す記録として広く使われています。
含まれません。本稿では、NPBとMLBのレギュラーシーズン公式戦だけを対象にしています。
含まれません。オープン戦、二軍、マイナーリーグ、独立リーグ、ウィンターリーグ、国際大会の勝利も対象外です。
本稿では「NPBとMLBの両方で登板経験がある日本人投手」を対象としているためです。
桑田氏は2007年にピッツバーグ・パイレーツで19試合に登板しました。MLBでは0勝でしたが、MLBでの登板経験があるためランキングに含めています。
本稿はNPBとMLBの両方で登板した投手に対象を限定しています。そのため、NPBだけで活躍した歴代の200勝投手は含まれていません。
通常の9回制の試合では、先発投手が勝利投手になるためには、原則として5回以上を投げる必要があります。さらに、降板した時点で味方がリードし、その後、一度も同点に追い付かれたり逆転されたりしないことが必要です。
主な理由は、更新日の違いと集計基準の違いです。
「MLBで勝利した投手だけを対象にするのか」「登板経験があれば対象にするのか」「ポストシーズンを含めるのか」などによって、掲載される選手や数字が異なる場合があります。
勝利数は分かりやすい記録ですが、投手個人の能力だけを表すものではありません。投手を評価するときは、次のような指標もあわせて確認する必要があります。
ただし、通算勝利数には、長期間にわたって一軍やメジャーの先発ローテーションを守り続けた事実が反映されます。そのため、現在でも投手のキャリアを象徴する重要な記録の一つです。
今回の上位10人のうち、MLBでの勝利数がNPBを上回っているのは、野茂英雄氏とダルビッシュ有投手です。
両投手が、キャリアの大部分をMLBの先発投手として過ごしたことが分かります。
野茂氏は1996年にドジャースで、2001年にレッドソックスでノーヒットノーランを達成しました。
ナショナル・リーグとアメリカン・リーグの両方でノーヒットノーランを記録した、MLB史上4人目の投手となりました。
田中投手がヤンキースへ加入した2014年、黒田氏も同球団の先発投手としてプレーしていました。
かつてニューヨークで同じ先発ローテーションを担った2人が、後年、日米通算勝利数の歴代2位をめぐって並び、田中投手が204勝目で黒田氏を抜くという興味深い経過をたどりました。
2026年9月19日、田中将大投手は中日戦で7回1失点の好投を見せ、日米通算204勝に到達しました。
これにより、黒田博樹氏の203勝を抜いて歴代単独2位に浮上。日本人投手の日米通算勝利数は、ダルビッシュ有投手の208勝が最多、田中投手の204勝が2位、黒田氏の203勝が3位、野茂英雄氏の201勝が4位となっています。
田中投手は歴代1位まであと4勝。前田健太投手も170勝まであと1勝に迫っており、今後もランキングが動く可能性があります。
勝利数はチーム状況に左右される記録ですが、日米という異なる環境で長く投げ続けた実績を示す点で、今なお大きな価値を持つ指標といえるでしょう。