2026年のロサンゼルス・ドジャースは、メジャーリーグ全体を見渡しても非常に注目度の高い投手陣を抱えています。山本由伸、佐々木朗希、ブレイク・スネル、大谷翔平、タイラー・グラスノー、エメット・シーハンといった先発候補が並び、名前だけを見ても非常に豪華な陣容です。
ただし、シーズン中の投手陣は常に固定されているわけではありません。先発投手の登板間隔、球数管理、故障者リスト入り、救援陣の疲労、マイナーからの昇格などによって、日々状況が変わります。特にドジャースのようにポストシーズン進出を前提に戦うチームでは、目先の1試合だけでなく、シーズン全体を見据えた投手運用が重要になります。
2026年5月10日時点では、ブレイク・スネルが復帰している一方、タイラー・グラスノーは15日間の負傷者リストに入っています。また、エドウィン・ディアス、エバン・フィリップス、ボビー・ミラー、ギャビン・ストーン、ランドン・ナックなど、投手陣には複数の故障者もいます。
それでもドジャースが大きく崩れにくいのは、主力投手だけでなく、ロングリリーフ、スポット先発、マイナー待機組まで含めた層が厚いからです。この記事では、2026年5月10日時点のドジャース投手陣を、先発、救援、マイナー待機組、負傷者リストの投手まで含めて整理します。

まずは、現在の主なドジャース投手陣を一覧表で見ていきます。ここでは、アクティブロースターに入っている投手を中心に、二刀流選手の大谷翔平、現在負傷者リストに入っている主力投手も含めて整理しています。
| 背番号 | 選手名 | 投打 | 身長 | 体重 | 生年月日 | 現状 | 主な役割 | 位置づけ |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 18 | 山本由伸 | R/R | 5’10” | 176lb | 1998/08/17 | アクティブ | 先発 | ローテーションの中心を担う右腕 |
| 11 | 佐々木朗希 | R/R | 6’2″ | 187lb | 2001/11/03 | アクティブ | 先発 | 速球とフォークで勝負する若き先発候補 |
| 7 | ブレイク・スネル | L/L | 6’4″ | 225lb | 1992/12/04 | アクティブ | 先発 | 実績十分の左腕先発 |
| 80 | エメット・シーハン | R/R | 6’5″ | 220lb | 1999/11/15 | アクティブ | 先発 | ローテーションを支える重要な右腕 |
| 70 | ジャスティン・ロブレスキー | L/L | 6’1″ | 194lb | 2000/07/14 | アクティブ | 先発/救援 | ロングリリーフ兼スポット先発候補 |
| 17 | 大谷翔平 | L/R | 6’4″ | 210lb | 1994/07/05 | 二刀流 | 先発/打者 | 投手としても先発陣に加わる特別な戦力 |
| 31 | タイラー・グラスノー | L/R | 6’8″ | 225lb | 1993/08/23 | 15日IL | 先発 | 腰のけいれんで離脱中の主力先発 |
| 66 | タナー・スコット | R/L | 6’0″ | 235lb | 1994/07/22 | アクティブ | 救援 | 左の高レバレッジ要員 |
| 51 | アレックス・ベシア | L/L | 6’1″ | 209lb | 1996/04/11 | アクティブ | 救援 | 終盤の重要局面を任せられる左腕 |
| 49 | ブレイク・トライネン | R/R | 6’5″ | 225lb | 1988/06/30 | アクティブ | 救援 | 経験豊富なベテラン右腕 |
| 86 | ジャック・ドライヤー | R/L | 6’2″ | 205lb | 1999/02/27 | アクティブ | 救援 | ブルペンの中間層を支える投手 |
| 65 | ポール・ジャーベイス | R/R | 6’10” | 230lb | 2000/05/23 | アクティブ | 救援 | 長身を生かす大型右腕 |
| 61 | ウィル・クライン | R/R | 6’5″ | 230lb | 1999/11/28 | アクティブ | 救援 | リーチの長さを生かす中継ぎ候補 |
| 60 | エドガルド・ヘンリケス | R/R | 6’4″ | 200lb | 2002/06/24 | アクティブ | 救援 | 将来性の高いパワーアーム |
| 63 | カイル・ハート | R/R | 6’3″ | 240lb | 1998/05/30 | アクティブ | 救援/ロング | 複数イニングも視野に入る流動戦力 |
| 3 | エドウィン・ディアス | R/R | 6’3″ | 165lb | 1994/03/22 | 15日IL | 救援 | 右肘手術により長期離脱中 |

2026年5月10日時点のドジャース先発陣は、非常に豪華な顔ぶれです。山本由伸、佐々木朗希、ブレイク・スネル、エメット・シーハン、大谷翔平、そして負傷者リスト入りしているタイラー・グラスノーまで含めると、リーグ屈指の先発層と言ってよいでしょう。
山本由伸は、制球力、球種の多さ、試合を組み立てる能力に優れた右腕です。大きく崩れにくく、長いシーズンを通して安定した投球を期待できるタイプです。ドジャースのローテーションを語るうえで、中心的な存在であることは変わりません。
佐々木朗希は、速球とフォークの破壊力が最大の魅力です。メジャーでの経験を重ねながら成長していく段階ではありますが、打者を圧倒できるポテンシャルは非常に高く、登板ごとの注目度も大きい投手です。
ブレイク・スネルは、実績十分の左腕先発です。サイ・ヤング賞経験もあり、調子が良い時には相手打線をほとんど寄せ付けない投球ができます。左腕の先発がローテーションに入ることで、右腕中心になりがちな先発陣に変化を与えられる点も大きな意味があります。
エメット・シーハンは、スター選手が多いドジャース投手陣の中ではやや地味に見えるかもしれません。しかし、長いシーズンでは、試合を壊さずに先発として役割を果たせる投手が非常に重要です。シーハンのような投手が安定して登板できることは、ブルペンの負担軽減にもつながります。
大谷翔平は、投手としても打者としても特別な存在です。打者として出場しながら、投手としても先発の一角を担える選手は極めて珍しく、ドジャース全体の戦略に大きな柔軟性をもたらします。大谷の登板間隔やコンディション管理は、チーム全体の投手運用にも影響する重要な要素です。
一方で、タイラー・グラスノーが15日間の負傷者リストに入っている点は注意が必要です。グラスノーは高身長から投げ下ろす角度のあるボールと高い奪三振能力を持ち、健康であればローテーション上位を任せられる投手です。復帰後に本来の力を発揮できれば、ドジャースの先発陣はさらに強力になります。

山本由伸は、現在のドジャース先発陣の中心線にいる投手です。日本時代から高い制球力、球種の多さ、試合全体を組み立てる能力に定評があり、メジャーでも先発の軸として期待されています。
大きく崩れずに試合を作る能力があるため、長いシーズンでは特に価値の高いタイプです。強打者が多いメジャーでは、一球の失投が試合の流れを変えてしまうこともありますが、山本は多彩な球種と制球力で打者に的を絞らせにくい投球ができます。
佐々木朗希は、速球とフォークの破壊力が最大の魅力です。まだ若く、メジャーでの経験を積みながら完成度を高めていく段階にありますが、それでも試合を支配できる能力は特別です。
特に、打者が分かっていても対応しにくい球を持っている点は大きな武器です。ドジャースとしては、無理に長いイニングを投げさせるよりも、コンディションを管理しながらシーズンを通して戦力化することが重要になるでしょう。
ブレイク・スネルは、ドジャース先発陣における重要な左腕です。豊富な実績を持ち、調子が良い時には相手打線を完全に封じ込める力があります。
スネルの魅力は、左腕でありながら空振りを奪う力が非常に高いことです。球数が増えやすいタイプではありますが、短いイニングでも圧倒的な投球を見せることができるため、ポストシーズンを見据えた時にも大きな存在になります。
エメット・シーハンは、豪華なローテーションの中にあって、地に足のついた役割を果たす投手です。目立つスター選手が多いチームほど、こうした安定した先発の存在が重要になります。
派手な話題性よりも、着実にイニングを稼いでくれる投手がいることこそ、チームの強さにつながります。故障者が出やすい長いシーズンでは、シーハンのような投手がどれだけ試合を作れるかが大きなポイントになります。
大谷翔平は、ドジャース投手陣の中でも最も特別な存在です。打者としての圧倒的な実績に加えて、投手としても先発の一角を担えるため、相手チームは攻守の両面で対応を迫られます。
大谷がいることで、ドジャースは単に投手を一人加える以上の価値を得ています。戦略面でも編成面でも、非常に大きな意味を持つ選手です。投手としての登板間隔、打者としての出場、休養日の設定など、通常の選手とは違う管理が必要になりますが、それを上回る価値をもたらす存在です。
タイラー・グラスノーは、現在15日間の負傷者リストに入っていますが、本来であればローテーション上位を担う投手です。高身長から生み出される独特の角度と強いストレートは大きな武器で、打者にとっては非常に対応しづらいタイプです。
腰のけいれんによる離脱は、投手にとって無視できない問題です。腰や背中の状態はフォーム全体に関わるため、復帰を急がせるよりも、万全に近い状態で戻すことが重要です。グラスノーが復帰すれば、ドジャースの先発陣はさらに厚みを増します。

ドジャースの救援陣は、実績のある投手と若いパワーアームが混在する構成になっています。タナー・スコット、アレックス・ベシア、ブレイク・トライネン、ジャック・ドライヤー、ウィル・クライン、エドガルド・ヘンリケス、カイル・ハート、ポール・ジャーベイスといった投手が、現在のブルペンを支える候補です。
タナー・スコットは、左の高レバレッジ要員として重要です。左打者への対応だけでなく、試合の流れを変える場面で起用できる点が大きな強みです。アレックス・ベシアも同じく左腕として重要な局面を任される投手で、終盤の選択肢を増やしてくれます。
ブレイク・トライネンは経験豊富なベテラン右腕です。球威だけでなく、プレッシャーのかかる場面で投げてきた経験があり、ポストシーズンを見据えるチームにとっては頼りになる存在です。
一方で、エドウィン・ディアスは右肘の問題により負傷者リストに入っています。手術も受けており、復帰はシーズン後半になる見込みです。そのため、現時点ではディアスを固定クローザーとして計算するのではなく、複数の救援投手で終盤を分担する形が現実的です。
さらに、ジャック・ドライヤー、ウィル・クライン、エドガルド・ヘンリケス、カイル・ハート、ポール・ジャーベイスといった投手たちが、ブルペンの中間層を構成しています。勝ちパターンの投手だけでなく、6回、7回、あるいは先発が早く降板した試合を支える投手が必要になるため、この中間層の働きは非常に重要です。
| 選手名 | タイプ | 現状 | 想定される役割 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| タナー・スコット | 左腕 | アクティブ | 高レバレッジ | 左の強打者にもぶつけやすい救援投手 |
| アレックス・ベシア | 左腕 | アクティブ | セットアッパー候補 | 終盤の重要局面で起用しやすい |
| ブレイク・トライネン | 右腕 | アクティブ | 終盤の重要局面 | 経験と実績が大きな武器 |
| ジャック・ドライヤー | 左腕寄り運用可 | アクティブ | 中盤の継投 | ブルペンの層を厚くする存在 |
| ポール・ジャーベイス | 右腕 | アクティブ | 中継ぎ | 6フィート10インチの大型右腕 |
| ウィル・クライン | 右腕 | アクティブ | 中継ぎ | 状況に応じた起用が可能 |
| エドガルド・ヘンリケス | 右腕 | アクティブ | 中継ぎ/育成枠的運用 | パワーアームとして期待 |
| カイル・ハート | 右腕 | アクティブ | ロング/スポット起用 | 複数イニングも視野に入る |
| エドウィン・ディアス | 右腕 | 15日IL | 本来は終盤候補 | 右肘手術により長期離脱中 |
ドジャース投手陣の層の厚さを語る上で、アクティブロースターにいる投手だけを見ていては不十分です。40人枠には、必要があれば昇格候補になり得る投手たちも控えています。こうした待機組の存在こそ、長いシーズンを乗り切る上で欠かせない要素です。
チャーリー・バーンズは、マイナーに配置されている左腕投手です。メジャーでの登板経験に加え、韓国プロ野球での先発経験もある投手で、すぐにローテーションの中心を担うというより、先発やロングリリーフの厚みを増すための補強候補と見ると分かりやすいでしょう。
また、ジェイク・イーダー、チェイス・マクダーモット、リバー・ライアン、ローナン・コップといった投手も控えています。シーズン中は、先発投手の故障、ダブルヘッダー、ブルペンの消耗、登板間隔の調整など、さまざまな理由で投手の入れ替えが必要になります。その時に、マイナーで準備している投手がどれだけいるかは、チームの安定感に直結します。
| 選手名 | 現状 | タイプ | 期待される役割 |
|---|---|---|---|
| チャーリー・バーンズ | マイナー | 左腕 | 先発・ロングリリーフの補強候補 |
| ジェイク・イーダー | マイナー | 左腕 | 先発/救援の待機候補 |
| チェイス・マクダーモット | マイナー | 右腕 | 必要時の補強候補 |
| リバー・ライアン | マイナー | 右腕 | 先発候補の一角 |
| ローナン・コップ | マイナー | 左腕 | 将来的な救援候補 |

2026年5月10日時点のドジャースは、投手陣に多くの負傷者を抱えています。これはチームにとって大きな不安材料ですが、同時に、ドジャースが投手の層を厚くしている理由でもあります。
特に大きいのは、タイラー・グラスノー、エドウィン・ディアス、エバン・フィリップス、ボビー・ミラー、ギャビン・ストーンといった、本来なら重要な役割を担う投手たちがILに入っている点です。グラスノーは比較的早い復帰が期待される一方で、ディアスやフィリップスのようにシーズン後半までかかる可能性がある投手もいます。
| 選手名 | IL区分 | 主な役割 | 故障内容・状況 | チームへの影響 |
|---|---|---|---|---|
| タイラー・グラスノー | 15日IL | 先発 | 腰のけいれん | ローテーション上位の一時離脱 |
| エドウィン・ディアス | 15日IL | 救援 | 右肘の遊離体手術 | 終盤の救援構成に大きな影響 |
| ブロック・スチュワート | 15日IL | 救援 | 左足の骨棘 | 中継ぎ層の厚みに影響 |
| ベン・カスパリウス | 15日IL | 救援 | 右肩の炎症 | ブルペンの選択肢に影響 |
| ブルスダー・グラテロル | 15日IL | 救援 | 右肩手術からの回復 | 復帰すればブルペン強化につながる |
| ランドン・ナック | 60日IL | 先発 | 右脇腹付近の故障 | 先発候補の一人が離脱 |
| ボビー・ミラー | 60日IL | 先発 | 右肩の痛み | 長期的な先発層に影響 |
| ギャビン・ストーン | 60日IL | 先発 | 右肩の炎症 | 将来的なローテ候補が離脱中 |
| エバン・フィリップス | 60日IL | 救援 | トミー・ジョン手術からの回復 | 終盤の救援構成に影響 |
| ジェイク・カズンズ | 60日IL | 救援 | トミー・ジョン手術からの回復 | シーズン後半の候補 |
現在のドジャース投手陣の強みは、大きく分けて三つあります。
一つ目は、先発候補の質の高さです。山本由伸、佐々木朗希、ブレイク・スネル、大谷翔平、エメット・シーハンに加え、グラスノーが復帰すれば、非常に強力なローテーションになります。タイプの異なる投手がそろっているため、相手打線に同じリズムで対応されにくい点も魅力です。
二つ目は、故障者が出ても入れ替えられる層の厚さです。グラスノーがIL入りし、ディアスも長期離脱中という状況は決して軽くありません。それでも、ロブレスキー、ハート、ジャーベイス、ヘンリケス、クライン、さらにマイナー待機組まで含めて、代替候補を多く抱えている点はドジャースの大きな強みです。
三つ目は、シーズン後半に向けて上積みが期待できることです。グラスノー、グラテロル、ストーン、フィリップス、ミラー、ディアスなど、ILに入っている投手が順調に復帰すれば、現在よりもさらに厚い投手陣になる可能性があります。もちろん、すべての投手が予定通りに戻るとは限りませんが、復帰候補が多いこと自体がチームの伸びしろになります。
ドジャース投手陣は豪華ですが、不安材料がないわけではありません。最大の不安は、主力投手のコンディションです。グラスノー、スネル、大谷、佐々木といった投手はいずれも大きな能力を持っていますが、シーズンを通してどのように登板間隔を管理するかが重要になります。
また、ブルペンではエドウィン・ディアスが長期離脱中であり、明確な固定クローザー像が見えにくい状況です。タナー・スコット、アレックス・ベシア、ブレイク・トライネンらで終盤を分担する形になると考えられますが、接戦をどのように締めるかは今後の大きなテーマです。
さらに、故障者が多いチームでは、予定外の投手起用が増えることでブルペン全体に負担がかかりやすくなります。短期的には勝てても、夏場以降に疲労が出る可能性があるため、若手やマイナー待機組をうまく使いながら、主力救援陣の消耗を抑えることが大切です。
2026年5月10日時点のドジャース投手陣は、先発・救援・控え候補まで含めて、非常に層の厚い構成になっています。山本由伸、佐々木朗希、ブレイク・スネル、大谷翔平、エメット・シーハンといった先発候補がそろい、グラスノーが復帰すればさらに強力なローテーションになります。
一方で、タイラー・グラスノー、エドウィン・ディアス、エバン・フィリップス、ボビー・ミラー、ギャビン・ストーン、ランドン・ナック、ベン・カスパリウス、ブルスダー・グラテロルなど、投手陣には多くの故障者が出ています。特にディアスは右肘手術により長期離脱中であり、すぐにクローザー格として計算することはできません。
そのため、現在のドジャース投手陣は「豪華な投手がそろっているチーム」というだけでなく、「故障者を抱えながら、どれだけ層の厚さで乗り切れるか」が問われるチームでもあります。スネルの安定、グラスノーの回復、若手投手の台頭、マイナー待機組の活用が、今後のシーズンを左右する大きなポイントになるでしょう。
シーズンはまだ長く続きますが、現時点でもドジャース投手陣はリーグでも最上位クラスの陣容と言ってよく、今後の復帰組や若手投手の成長によって、さらに強力な投手陣へと変化していく可能性があります。