ロサンゼルス・ドジャースの内野手ミゲル・ロハス(Miguel Rojas)について、2025年ワールドシリーズでの劇的な活躍もあって「もう引退するの?」「今年で終わり?」という声が一気に増えました。結論から言うと、ロハスは“すでに引退した”わけではありません。本人は2026年シーズン限りでの現役引退を示唆・表明しており、2026年が“ラストシーズンになる可能性が高い”段階です。
この記事では、引退報道が出た背景、本人のコメント、ドジャース側の事情、そして2026年に向けた立ち位置を、できるだけ分かりやすく整理します。
ロハスの引退が話題になった最大のきっかけは、2025年ポストシーズンの終盤に本人がメディアで**「2026年でキャリアを終える意向」**を語ったことです。MLB Trade Rumorsなど米主要メディアは、ロハスが「来年(2026年)で引退する」と明確に口にしたと報じています。
日本語圏でも、ワールドシリーズ第7戦での同点弾の直後に大谷翔平との会話が紹介され、「来季限りで引退を示唆している」「2026年が最後の年になる」ことが広く伝えられました。
2025年10月以降の報道を総合すると、ロハスのスタンスはかなり一貫しています。
つまり、ロハスにとって「引退」は“すぐにするもの”ではなく、2026年までプレーし切って、最後をドジャースで迎えるという計画です。
ロハスは2025年ワールドシリーズで、当初は出場機会が限られていました。しかし第6戦・第7戦で先発に抜てきされ、
という、“優勝の流れを決定づける仕事”をやってのけました。
試合後には大谷が「来年で引退はできないよ」と冗談まじりに声をかけたエピソードが紹介され、そこでも「ロハスは来季(2026年)で引退する意向」という前提が語られています。
このドラマ性が強すぎたことで、「ついに引退するのでは」という印象が一気に広まった、というのが実態でしょう。
2025年シーズン終了でロハスはFAになりました。
ただし、ドジャース周辺の報道では
という見立てが多いです。
ドジャースは若手・中堅の内野陣が厚い一方、ロハスのような“控えでもチームを締められるベテラン”はポストシーズンほど価値が跳ね上がるタイプ。実際、2025年WSの第7戦がまさにそれでした。
「2026年のラストイヤーをドジャースで」というストーリーは、球団側にとってもファンにとっても絵になります。
2026年にロハスが残れば、役割はおそらく次のようになるはずです。
二塁・遊撃・三塁をこなせるロハスは、複数ポジションの保険として最適です。2025年もユーティリティ的に起用されており、この流れは継続する可能性が高いでしょう。
ロハスはベネズエラ出身で、若手の面倒見もよく、クラブハウスでの存在感が大きい選手として知られます。「試合に出ない日も価値がある」タイプで、優勝争いの終盤で特に重宝されます。
本人が引退を公言している場合、ラストシーズンはチーム全体が一つの物語を共有します。
こうした空気が、ポストシーズンの粘りや結束に繋がるのもMLBではよくある話です。
改めて要点をまとめると、
という状況です。
2025年のワールドシリーズ第7戦は、ロハスのキャリアの中でも最も象徴的な場面になりました。あの一発と堅実な守備があったからこそ、ドジャースは連覇を決められた――そう言っても過言ではありません。
もし2026年が本当に最後の年になるなら、ロハスのプレーは「目立つ数字」以上に、勝利の空気を作る“最後のピース”として記憶されるはずです。来季、ドジャースでの“最後のダンス”が実現するか、引き続き注目していきましょう。