キム・ヘソンがドジャースを退団?
最新動向をファクトチェック
- 現時点(2025年11月11日)で、キム・ヘソン選手がロサンゼルス・ドジャースを退団したという公式発表や確かな一次情報は確認できません。
- 2025年1月に3年契約(2025–27)+球団オプション(2028–29)でドジャース入り。シーズン途中にAAAオプション(降格)→5月にメジャー昇格、7月末に左肩滑液包炎でIL、9月に復帰。チームは2025年ワールドシリーズ制覇。
- 11月上旬に韓国へ一時帰国した報道はありますが、これはオフの帰国であり「退団」を意味しません。
なぜ「退団」説が出たのか(よくある誤解)
- オフの一時帰国報道の誤読
優勝パレード後に韓国へ帰国→“帰国=退団”と誤解されやすい。実際はオフの帰国に過ぎません。
- 用語の混同(Optioned と Release)
春にAAAへ“optioned”(オプション:40人枠のままマイナー配属)。これは**契約解除(release)でも戦力外通告(DFA)**でもありません。
- 同姓選手との混同
キム・ハソン(Ha-Seong Kim)はレイズと契約。キム・ヘソン(Hyeseong Kim)はドジャース。日本語表記だと混同されがちです。
- 夏の負傷離脱(IL)とロースター出入り
7月末に左肩滑液包炎でIL→8月リハビリ出場→9月復帰。ロースター移動の見出しが**「外れた=退団」**と誤読されることがあります。
契約状況(2025年11月11日現在)
- 契約形態:3年総額約$12.5M保証(2025–27)+球団オプション(2028–29)。総額は最大$22M規模と報じられています。
- ポスティング関連:Kiwoom Heroesへのポスティング(移籍)手数料が発生。
- よって2025–27年の基本所属はドジャース。オフの短期帰国やロースター調整は退団と無関係です。
2025年の主な出来事(タイムライン)
- 1/3:ドジャースと契約合意。
- 3/12:AAAオプション(オクラホマシティ)。
- 5/3:メジャー昇格(アトランタ遠征前)。
- 5/15:メジャー第1号本塁打。
- 7/29:左肩滑液包炎で10日IL。
- 8/21:リハビリ出場開始。
- 9/1:アクティブ復帰。
- 11/2:ドジャース、WS制覇。
- 11/6:韓国・仁川空港に帰国(囲み取材対応)。
2025年の成績ハイライト(MLB)
- 71試合/打率**.280**/出塁率**.314**/長打率**.385**/OPS**.699**
- 本塁打3/打点17/盗塁13/WAR 1.7(参考指標)
- 守備・走塁の総合力でベンチ起用の価値が高く、終盤戦のユーティリティとしてロースターにフィット。
※成績・時系列は公的/一次・準一次情報の突き合わせにより整理。細部は公式記録の更新に伴い変動する可能性があります。
2026年に向けた立ち位置・課題
- 攻撃面:コンタクト・選球眼の安定化、平均EV/ハードヒット率の底上げが鍵。
- 守備走塁:複数ポジション(2B/SS/CF)対応と走塁センスは引き続き武器。
- 役割:先発二塁の争い+ユーティリティ枠での出場機会増を狙う見立て。
FAQ(よくある質問)
Q1. 「オプション(optioned)」って“契約解除”のこと?
A. いいえ。40人枠を保持したままマイナーへ配属される運用で、一般的なロースター調整です。
Q2. 「DFA」や「リリース」とは何が違う?
A. DFA(DFA=Designated For Assignment)は40人枠から外す手続き、リリースは契約解除。いずれも退団の可能性が伴います。オプションは別概念です。
Q3. キム・ヘソンとキム・ハソンの違いは?
A.
- キム・ヘソン(Hyeseong Kim/김혜성):2025年にドジャース入り。
- キム・ハソン(Ha-Seong Kim/김하성):2025年にレイズと契約。しばしば日本語表記で混同されます。
まとめ
- 「退団」報道・投稿は現時点では裏付け不十分。公式発表が出ていない限り、退団と断定するのは不適切です。
- シーズン後の一時帰国やロースター調整は通常運用。契約は継続中で、2026年に向けた準備段階に入っています。