「親日国ランキング」と聞くと、どこの国が一番日本を好きなのか気になる人は多いのではないでしょうか。
ただし、最初に注意したいのは、「親日国ランキング」という公式な世界順位があるわけではないという点です。国民全員が同じ考えを持っているわけではなく、世代、地域、政治情勢、歴史認識によって日本への見方は変わります。
そのため、この記事では、各種世論調査、歴史的な友好関係、日系社会の存在、日本文化への関心、日本への旅行人気、経済・人的交流などを総合して、「親日的な傾向が強い国・地域」をランキング形式で紹介します。
この記事でいう「親日国」とは、単に日本のアニメや食文化が人気というだけではありません。次のような要素を総合的に見ています。
なお、ここでの順位はあくまで目安です。「この国は必ず何位」と断定するものではなく、日本との関係を理解するためのランキングとしてご覧ください。
| 順位 | 国・地域 | 親日的とされる主な理由 |
|---|---|---|
| 1位 | 台湾 | 対日好感度が非常に高く、旅行・文化・災害支援などの交流が深い |
| 2位 | トルコ | エルトゥールル号事件やテヘラン邦人救出など、友好の象徴となる歴史がある |
| 3位 | インドネシア | 日本企業、ODA、アニメ、観光などを通じた親近感が強い |
| 4位 | フィリピン | 日本への就労・留学・観光、日本文化への関心が高い |
| 5位 | タイ | 観光・食文化・経済交流が活発で、日本への親しみが根強い |
| 6位 | ベトナム | 若い世代を中心に日本語学習、就労、留学、日本文化への関心が高まっている |
| 7位 | アメリカ | 日米同盟、経済関係、ポップカルチャーを通じて日本への信頼が高い |
| 8位 | ブラジル | 世界最大規模の日系社会があり、日本文化が広く根付いている |
| 9位 | メキシコ | 400年以上の交流史、日系社会、経済関係、日本文化人気がある |
| 10位 | UAE・サウジアラビアなど中東湾岸諸国 | エネルギー、技術協力、日本製品への信頼、日本文化人気が広がっている |

親日国として最も名前が挙がりやすいのが台湾です。台湾では、日本への好感度が非常に高く、旅行先としての日本人気も圧倒的です。
日本台湾交流協会の対日世論調査でも、台湾の人々が「最も好きな国・地域」として日本を挙げる割合は高く、近年も日本人気の強さが示されています。
台湾で日本への親しみが強い理由には、地理的な近さ、観光交流、日本統治時代に残されたインフラや文化的影響、日本のアニメ・漫画・音楽・食文化の人気などがあります。
また、2011年の東日本大震災の際に台湾から多くの支援が寄せられたことも、日本人の間で「台湾は親日的」という印象を強めた大きな出来事でした。
台湾は、単に日本文化が好きというだけでなく、人と人との交流、観光、ビジネス、災害時の助け合いなど、幅広い面で日本との距離が近い地域です。

トルコも、日本で「親日国」として非常によく知られている国です。
その代表的な理由が、1890年のエルトゥールル号事件です。オスマン帝国の軍艦エルトゥールル号が和歌山県沖で遭難した際、地元の人々が懸命に救助活動を行いました。この出来事は、現在でも日本とトルコの友好の原点として語られています。
さらに、1985年のイラン・イラク戦争中、テヘランに取り残された日本人をトルコ航空機が救出した出来事も、両国の友好を象徴するエピソードです。
トルコでは日本の誠実さ、技術力、文化に対する評価が高く、日本でもトルコに対して好意的な印象を持つ人が少なくありません。歴史的な物語が国民感情に残っているという意味で、トルコは非常に特徴的な親日国といえます。

インドネシアは、東南アジアの中でも日本への関心が高い国の一つです。日本企業の進出、インフラ整備への協力、経済交流、日本語学習、アニメや漫画の人気など、さまざまな面で日本との関係が深い国です。
インドネシアでは、日本車や日本の家電製品への信頼も高く、「日本=品質が良い」「日本=技術力が高い」というイメージが根強くあります。
また、日本で働くインドネシア人や日本に留学する若者も増えており、人的交流も広がっています。日本文化に親しむ若い世代が多いことも、親日的な印象を強める理由です。

フィリピンも、日本に対して親しみを持つ人が多い国です。日本への観光、就労、留学、国際結婚、看護・介護分野での人材交流など、日常的なつながりが非常に多いことが特徴です。
フィリピンでは、日本のアニメ、漫画、音楽、食文化も広く知られています。若い世代にとって日本は、旅行してみたい国、働いてみたい国、文化的に魅力のある国として受け止められることがあります。
一方で、第二次世界大戦に関する歴史的背景もあるため、単純に「昔からずっと親日」とだけ説明することはできません。それでも、戦後の経済協力、人材交流、文化交流を通じて、現在では日本に好意的な人が多い国の一つといえます。

タイは、日本人にとっても親しみやすい国ですが、タイ側から見ても日本は身近な存在です。
タイには多くの日本企業が進出しており、自動車産業を中心に経済的な結びつきが非常に強いです。また、日本食、日本のキャラクター、アニメ、ドラマ、ファッションなども広く受け入れられています。
タイ人の訪日旅行人気も高く、桜、雪、温泉、買い物、日本食などは特に人気があります。タイでは日本の清潔さ、時間の正確さ、礼儀正しさ、商品品質の高さが好印象につながりやすいです。
政治的・歴史的な摩擦が比較的少ないことも、タイで日本に対する親しみが保たれている理由の一つです。

ベトナムは、近年日本との関係が急速に深まっている国です。日本で働くベトナム人、日本に留学するベトナム人、日本語を学ぶ若者が増えており、人的交流の面で非常に重要な国になっています。
ベトナムでは、日本企業の進出やインフラ協力を通じて、日本に対する信頼感が広がってきました。また、アニメ、漫画、日本食、ファッションなどの文化的な影響も若い世代に浸透しています。
ベトナムの親日感情は、昔からの歴史的な物語というよりも、現代の経済交流、教育、仕事、生活の中で育っている面が強いといえます。

アメリカは、日本にとって最も重要な同盟国の一つです。安全保障、経済、文化、教育、観光など、あらゆる面で日本との結びつきがあります。
アメリカでは、日本の自動車、家電、ゲーム、アニメ、漫画、寿司、ラーメン、武道などが広く知られています。特に日本のポップカルチャーは、若い世代に大きな影響を与えてきました。
もちろん、アメリカは広い国であり、日本への関心が高い人もいれば、ほとんど関心がない人もいます。そのため「アメリカ全体が親日」と言い切るのは難しいですが、日本を信頼できるパートナーと見る傾向は強く、総合的には親日的な国の一つといえます。

ブラジルは、世界最大規模の日系社会を持つ国として知られています。1908年に日本人移民を乗せた笠戸丸がブラジルに到着して以来、日系人社会はブラジル社会の中で大きな存在感を持ってきました。
ブラジルの日系社会は、農業、ビジネス、教育、医療、文化などさまざまな分野で活躍してきました。そのため、ブラジルでは日本人や日系人に対して、まじめ、勤勉、信頼できるというイメージが持たれることがあります。
サンパウロのリベルダージ地区のように、日本文化を感じられる地域もあり、日本食、祭り、武道、アニメなども広く親しまれています。日系社会の存在が親日感情の土台になっている代表的な国といえるでしょう。

メキシコも、日本との関係が長い国です。日本とメキシコの交流は400年以上にわたり、外交、経済、文化、人材交流の面で関係を深めてきました。
メキシコには日系社会があり、日本企業も多く進出しています。自動車産業を中心に経済的な結びつきが強く、日本の技術力や仕事への姿勢に対する評価も高いです。
また、メキシコでは日本のアニメ、漫画、ゲーム、食文化も人気があります。サッカーの国際大会などで、現地のメキシコ人が日本代表を応援する光景が見られることもあり、日本に対する好意的な感情を感じる場面があります。
メキシコの親日感情は、歴史、経済、文化、スポーツ交流が重なって生まれているものといえます。

中東では、UAEやサウジアラビアなどの湾岸諸国で日本への信頼が高い傾向があります。日本は長年にわたり中東からエネルギー資源を輸入してきた一方、技術協力、インフラ、教育、ビジネスの分野でも関係を築いてきました。
中東では、日本は軍事的に強く介入する国というより、技術力が高く、約束を守り、品質を重視する国というイメージで見られることがあります。
また、アニメ、漫画、ゲーム、日本食などの人気も高まり、若い世代を中心に日本文化への関心が広がっています。湾岸諸国では、伝統的な経済関係に加えて、文化面での親日感情も強まりつつあります。
ここまで10位まで紹介しましたが、ほかにも日本に好意的な国や地域は多くあります。

ポーランドは、シベリア孤児救出の歴史などから、日本との友好を語る際によく名前が挙がる国です。ヨーロッパの中でも日本文化への関心が高い国の一つです。

フランスでは、日本文化、漫画、アニメ、浮世絵、建築、和食などへの関心が非常に高いです。日本文化を芸術やライフスタイルとして評価する人も多くいます。

インドは、近年日本との経済・安全保障上の関係が深まっている国です。日本企業、インフラ協力、アニメ人気、IT人材交流などを通じて、日本への関心が高まっています。

オーストラリアは、観光、教育、安全保障、資源貿易の面で日本と関係が深い国です。日本への旅行人気も高く、スキー、食文化、都市観光などが好まれています。
国によっては、日本文化は人気でも、政治や歴史問題では日本に厳しい見方をする人が多い場合があります。
たとえば、韓国や中国では、日本のアニメ、漫画、食文化、旅行は人気がある一方で、歴史認識や領土問題などをめぐって対日感情が複雑になりやすいです。そのため、文化面だけを見て「親日国」と判断するのは適切ではありません。
一方で、若い世代を中心に日本旅行や日本文化を楽しむ人は多く、国全体を一言で「親日」「反日」と分けることもできません。国民感情は一枚岩ではなく、分野によって日本への見方が大きく異なります。
親日感情が生まれる背景には、いくつかの共通点があります。
自動車、家電、カメラ、ゲーム、精密機器など、日本製品は多くの国で「品質が高い」「長持ちする」「信頼できる」というイメージを持たれてきました。こうした印象は、日本そのものへの好感度にもつながります。
アニメ、漫画、ゲーム、和食、武道、茶道、着物、桜、温泉など、日本文化は世界中で知られるようになりました。特に若い世代にとって、日本は「行ってみたい国」「文化が面白い国」として見られやすくなっています。
清潔な街、便利な交通機関、治安の良さ、四季の美しさ、食事の豊かさなどは、訪日旅行者に強い印象を残します。一度日本を旅行して好印象を持ち、その後さらに日本に関心を持つ人も少なくありません。
台湾、トルコ、ブラジル、メキシコのように、日本との歴史的なつながりが親日感情の土台になっている国もあります。過去の移民、救助、支援、人的交流が、現在の日本への親しみに結びついています。
日本企業の進出、留学、就労、技術協力、ODAなども、日本への印象に影響します。仕事や学びを通じて日本と関わる人が増えるほど、日本への理解も広がりやすくなります。
親日国ランキングを作ると、台湾、トルコ、インドネシア、フィリピン、タイ、ベトナム、アメリカ、ブラジル、メキシコ、中東湾岸諸国などが上位に入りやすいといえます。
ただし、「親日国」という言葉はとても大きな表現です。どの国にも日本が好きな人もいれば、あまり関心がない人、日本に批判的な人もいます。
大切なのは、ランキングだけで判断するのではなく、なぜその国で日本に好意的な人が多いのか、その背景にある歴史、文化、経済、人的交流を知ることです。
日本に好意を持ってくれる国があるのはうれしいことですが、それを当たり前と思わず、相手国の文化や歴史にも敬意を持つことが、本当の友好関係につながります。
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メタディスクリプション:親日国ランキングを、台湾、トルコ、インドネシア、フィリピン、タイ、ベトナム、アメリカ、ブラジル、メキシコなどの例から解説。日本に好意的な国・地域が生まれる理由もわかりやすく紹介します。