備酒伸彦氏は、神戸学院大学総合リハビリテーション学部の教授で、理学療法士としての実務経験を持つ研究者・教育者です。
専門分野は、高齢者リハビリテーション、高齢者ケア、福祉教育などです。医療・福祉・介護の現場に関わる研究や教育に長く携わり、神戸学院大学では総合リハビリテーション学部教授、学部長、副学長を経て、2025年4月に学長へ就任しました。
しかし、2026年6月には、複数の職員に対するパワハラ行為が第三者委員会によって認定されたと報じられ、学長辞任を申し出たことで大きく注目されました。
| 氏名 | 備酒 伸彦 |
|---|---|
| 読み方 | びしゅ のぶひこ |
| 生年 | 1961年生まれ |
| 職業 | 大学教授、研究者、理学療法士 |
| 所属 | 神戸学院大学 総合リハビリテーション学部 理学療法学科 |
| 学位 | 博士(保健学) |
| 専門分野 | 高齢者リハビリテーション、高齢者ケア、福祉教育 |
| 主な役職 | 神戸学院大学総合リハビリテーション学部教授、学部長、副学長、学長 |
備酒伸彦氏は、高知医療学院を卒業しています。高知医療学院は、理学療法士など医療専門職の養成に関わる学校として知られており、備酒氏はここでリハビリテーション分野の基礎を学んだとみられます。
その後、2004年に神戸大学大学院医学系研究科保健学専攻博士後期課程を修了し、博士(保健学)の学位を取得しました。
つまり、備酒氏の経歴は、理学療法士として医療現場に立つ実務経験と、大学院での研究経験の両方を持つ点に特徴があります。
備酒伸彦氏は、大学教員になる前に医療・福祉の現場で経験を重ねています。
主な勤務先としては、広野高原病院、兵庫県立加古川病院、兵庫県但馬県民局但馬長寿の郷などが紹介されています。
この経歴から、備酒氏は研究者として最初から大学に入った人物というより、医療・福祉の現場経験を土台にして、教育・研究の道へ進んだ人物だといえます。
特に高齢者のリハビリテーションや地域ケアは、机上の理論だけではなく、実際の生活支援や介護現場への理解が重要です。備酒氏の経歴には、そうした現場経験が反映されています。
備酒伸彦氏は、神戸学院大学総合リハビリテーション学部に着任し、准教授を経て教授となりました。
神戸学院大学の教員データベースでは、2011年4月1日から総合リハビリテーション学部理学療法学科教授とされています。
その後、備酒氏は教授として教育・研究に携わるだけでなく、学部長や副学長など大学運営に関わる役職も務めました。
総合リハビリテーション学部は、医療・福祉・リハビリテーションに関わる人材育成を担う学部です。その中で備酒氏は、高齢者ケアや地域ケアに関する専門性を背景に、教育と大学運営の両面で活動してきました。
備酒伸彦氏の専門分野は、高齢者リハビリテーション、高齢者ケア、福祉教育です。
高齢者リハビリテーションとは、病気やけが、加齢によって身体機能が低下した高齢者が、できるだけ自分らしく生活を続けられるように支援する分野です。
単に筋力や歩行能力の回復を目指すだけでなく、生活全体をどう支えるか、地域の中でどう暮らし続けるかという視点が重要になります。
備酒氏の研究テーマには、高齢者介護に関わる人材育成や、北欧ケアの思想的背景、在宅・地域ケアに関する研究などが含まれています。
備酒伸彦氏の研究活動を見ると、北欧のケアや在宅・地域ケアに関する関心がうかがえます。
北欧諸国は、高齢者福祉や地域ケアの分野でしばしば注目される地域です。高齢者が施設だけに頼るのではなく、地域社会の中で生活を続けるための仕組みや、ケアを受ける人の尊厳をどう守るかという点が議論されてきました。
備酒氏も、こうしたテーマを通じて、日本の高齢者ケアや介護人材育成のあり方を考えてきた研究者の一人といえます。
神戸学院大学は2024年11月、当時の中村恵学長の任期満了に伴う学長選挙を行い、備酒伸彦氏を次期学長に選出しました。
備酒氏は2025年4月1日付で神戸学院大学学長に就任しました。任期は当初、2025年4月1日から2028年3月31日までの3年間とされていました。
学長就任時、神戸学院大学は創立60周年を迎える節目にありました。備酒氏は、大学の長期的な発展や地域とのつながり、学生支援などを重視する姿勢を示していました。
2026年6月、備酒伸彦氏をめぐって、神戸学院大学の学長辞任が報じられました。
報道によると、複数の職員から「学長からパワハラ行為を受けた」とする申し出があり、大学が設置した第三者委員会が調査を実施。その結果、8件の不適切行為が認定されたとされています。
相談は、2025年4月から9月までの間に暴言や威圧的な態度を受けたという内容で、5人の職員から理事会に寄せられたと報じられています。
大学は第三者委員会を設置して事実関係を調査し、職員が行為を録音していたケースもあったとされています。
備酒氏はパワハラ行為を認め、被害者に対して申し訳ないことをしたと説明したと報じられています。その後、2026年6月25日に学長辞任を申し出て、大学側が受理しました。
備酒伸彦氏の辞任申し出を受け、神戸学院大学は春藤久人筆頭副学長を学長事務取扱者としたと報じられています。
大学は今後、速やかに学長選挙を実施し、次期学長を選任するとしています。
今回の問題は、大学トップによるハラスメント問題として注目されました。大学は教育機関であると同時に、多くの教職員が働く職場でもあります。そのため、学長の言動が職場環境に与える影響は非常に大きいといえます。
備酒伸彦氏の経歴を見ると、医療・福祉の現場から出発し、高齢者リハビリテーションや高齢者ケアの研究者として大学教育に関わってきた人物であることが分かります。
理学療法士としての実務経験、博士号取得、大学教授、学部長、副学長、学長という歩みは、リハビリテーション分野の専門家としてだけでなく、大学運営にも深く関わってきたことを示しています。
一方で、学長就任後にパワハラ行為が認定されたことは、研究者・教育者としての経歴とは別に、組織のトップとしての責任が厳しく問われる結果となりました。
特に、専門分野が高齢者ケアや福祉教育であったことから、今回の問題に対する社会的な視線はより厳しいものになったと考えられます。
備酒伸彦氏は、神戸学院大学総合リハビリテーション学部の教授で、理学療法士・博士(保健学)の資格と学位を持つ研究者です。
高知医療学院を卒業後、病院や福祉関連機関で実務経験を積み、2004年に神戸大学大学院医学系研究科保健学専攻博士後期課程を修了しました。
神戸学院大学では、総合リハビリテーション学部の准教授、教授、学部長、副学長を経て、2025年4月に学長へ就任しました。
しかし、2026年6月、第三者委員会によってパワハラ行為が認定されたと報じられ、学長辞任を申し出ました。
備酒氏の経歴は、高齢者リハビリテーションとケアの専門家としての歩みと、大学運営の中枢を担った歩みの両面を持っています。今回の辞任は、大学トップに求められる倫理性や職場環境づくりの重要性を改めて示す出来事となりました。