「琵琶湖三市同時花火大会」の実行委員会代表・運営統括責任者として注目されている谷中康亮(たになか・こうすけ)氏。
2026年8月22日に長浜市・彦根市・高島市の3市で同時開催するとして告知されていた同大会は、開催直前の8月9日に中止が発表されました。
大会をめぐっては自治体が関与を否定したことや、開催準備・運営体制についてさまざまな疑問が浮上したことから、「谷中康亮氏とは何者なのか」「これまでどのような仕事をしてきた人物なのか」と、その経歴にも関心が集まっています。
そこで今回は、谷中氏について公開されている情報をさらに調査し、学歴、ドローン事業での活動、株式会社松建との関係、株式会社DISとの関係などを整理します。
2026年8月11日時点で、信頼できる公開情報から確認できる内容を整理すると次のようになります。
一方、生年月日、年齢、出身地、出身高校、大学などについては、信頼できる公開資料では確認できません。
谷中康亮氏の学歴について、高校名、大学名、専門学校名などが公表されていないか調査しました。
しかし、2026年8月11日時点では、本人の公式プロフィール、公的機関の資料、会社情報などから、出身中学校・高校・大学を特定できる信頼性の高い情報は確認できませんでした。
したがって、現在インターネット上で出身校などについて具体的な学校名が出てきたとしても、明確な根拠が示されていないものについては注意が必要です。
現段階では、
「谷中康亮氏の学歴は公開情報からは確認できない」
とするのが最も正確でしょう。

谷中氏について今回改めて調べると、「琵琶湖三市同時花火大会」のためだけに突然名前が登場した人物ではないことが分かります。
花火大会以前から、谷中氏はドローン関連の事業に関わっていた形跡が確認できます。
特に重要なのが、神戸市の建設会社株式会社松建が公開していたドローン事業のページです。
同ページでは、自治体の防災訓練へのドローン部隊としての参加や、ドローンパイロット養成講習、技能証明などについて紹介されています。
そして、その問い合わせ担当者として、
「谷中 康亮(タニナカ コウスケ)」
と明記されています。
この記載から、少なくとも谷中氏が花火大会以前からドローン関連の仕事に携わっていたことは確認できます。
前回の記事では、谷中氏の名前が掲載されたドローンページに記載された電話番号と、神戸市の株式会社松建の電話番号が一致すると紹介しました。
しかし、さらに調べると、関係はそれより明確でした。
谷中氏が「担当」として掲載されているドローン事業ページ自体が、株式会社松建の企業サイト内に設けられたページだからです。
株式会社松建の会社情報ページでは、神戸市兵庫区中道通に本社を置く建設会社として紹介されており、電話番号として078-575-9151が掲載されています。
そして、ドローン事業ページでも同じ電話番号が問い合わせ先として掲載され、その直下に、
「担当 谷中 康亮(タニナカ コウスケ)」
と書かれています。
したがって、単に「たまたま同じ電話番号が使われていた」という話ではなく、谷中氏が株式会社松建のドローン関連事業に担当者として関わっていたことは公開情報から確認できると考えてよいでしょう。
ここで気になるのが、谷中氏が株式会社松建の社員だったのかという点です。
松建のドローン事業ページに担当者として名前が掲載されていることから、同社の事業に関わっていたことは確認できます。
ただし、公開されている会社情報や登記情報だけでは、谷中氏が正社員、役員、業務委託先、協力事業者など、どのような立場で松建に関わっていたのかまでは確認できません。
そのため、現時点で「松建の元社員だった」「松建の役員だった」と断定することはできません。
正確に表現するなら、
「株式会社松建が展開していたドローン事業で、谷中康亮氏が担当者として掲載されていた」
ということになります。

株式会社松建は本来、土木工事などを手掛ける建設会社ですが、ドローンの産業利用にも取り組んでいました。
公開されているドローン関連情報によると、測量、赤外線診断、精密農法などへのドローン活用のほか、防災分野でのドローン運用にも取り組んでいました。
また、一般社団法人地域再生・防災ドローン利活用推進協会の「神戸第一支部」として活動していたことも確認できます。
そのドローン関連事業の担当者として谷中氏の名前が出てくるわけです。
このことから、谷中氏のキャリアを考えるうえでは、神戸でのドローン事業が重要な出発点の一つだった可能性があります。
ただし、いつから松建と関わり始めたのか、それ以前にどのような仕事をしていたのかについては、現在のところ確認できません。
その後、谷中氏との関係で確認できるのが株式会社DISです。
「株式会社DIS 代表取締役 谷中康亮」と名乗る公開SNSアカウントが存在しています。
そのプロフィールでは、神戸市で、
などを行っていると説明されています。
松建時代に確認できるドローン事業との共通点が多いことも注目されます。
株式会社DISという法人そのものは実在します。
経済産業省の法人情報サイト「Gビズインフォ」にも法人情報が掲載されており、法人番号は6140001111231、所在地は兵庫県神戸市北区となっています。
また、社会保険の適用事業所情報では被保険者数2人と掲載されています。
つまり、少なくとも株式会社DISという名前だけの架空企業というわけではありません。
一方、Gビズインフォで公開されている情報では代表者名が確認できないため、政府の法人情報だけから谷中氏が現在の登記上の代表取締役であるとまでは確認できません。
そのため記事では、「谷中氏は株式会社DIS代表取締役を名乗る公開SNSアカウントを運用している」という表現にとどめるのが適切でしょう。
公開情報を時系列で見ると、非常に興味深い流れが浮かび上がります。
まず、株式会社松建のドローン事業ページに谷中氏が担当者として登場します。
その後、「株式会社DIS 代表取締役 谷中康亮」と名乗るSNSアカウントで、ドローンスクールや測量、水中ドローンなどの事業を行っていることが紹介されています。
事業内容にはかなり共通する部分があります。
このため、松建で関わっていたドローン事業の経験を、その後株式会社DISでの事業につなげた可能性も考えられます。
ただし、これは公開情報から考えられる一つの見方であり、「松建を退職してDISを設立した」といった具体的な経緯を裏付ける本人の説明や公的資料は確認できません。
したがって、この部分については推測と事実を明確に分ける必要があります。
谷中氏の活動については、滋賀県の公的機関からも確認できます。
滋賀県教育委員会は2026年5月、滋賀県立高島高校科学探究部による水中ドローンを使った琵琶湖調査について紹介しました。
その記事の中で谷中氏は、
「琵琶湖三市同時花火大会実行委員会代表の、谷中康亮氏」
として紹介されています。
谷中氏は水中ドローンの操作方法などを生徒たちに教え、琵琶湖の水中調査を支援しました。
高島高校自身も同年6月、科学探究部が谷中氏から水中ドローンの操作方法を教わったことを公式サイトで紹介しています。
したがって、谷中氏が実際にドローンを扱い、教育現場で操作指導を行っていたことについては、公的機関や学校の公式情報からも確認できます。
こうして見ると、谷中氏について「何をしてきた人物なのか全く分からない」というわけではありません。
少なくとも、
といった活動歴が確認できます。
したがって、ドローン分野についてはある程度継続的に活動してきた人物と見ることができます。

そこで改めて疑問になるのが、「琵琶湖三市同時花火大会」です。
ドローン事業の経験と、大規模な花火大会の運営経験はまったく別です。
琵琶湖三市同時花火大会は、長浜市・彦根市・高島市の3市で同日に開催し、合計1万発以上の花火を打ち上げるとしていました。
さらに有料観覧席、駐車場、ナイトマーケットなども計画されていました。
しかし、今回確認した公開情報からは、谷中氏が過去にこの規模の花火大会や大規模イベントを主催・運営した具体的な実績は確認できません。
この点は、谷中氏の経歴を考えるうえで大きな空白となっています。

公開情報からたどれる谷中氏の活動の中心は、あくまでもドローン関連です。
それだけに、
「なぜドローン関連事業を行ってきた人物が、突然、長浜・彦根・高島の3市で同時開催する巨大な花火大会を企画することになったのか」
という疑問が残ります。
もちろん、新しい分野のイベント事業に進出すること自体は珍しいことではありません。
また、イベント主催者自身に花火の専門知識がなくても、花火業者、警備会社、イベント会社など専門業者を集めれば大会を運営することは可能です。
問題は、今回そのような専門家を含む具体的な運営体制がどの程度構築されていたのかという点です。
最終的に主催者自身が「開催日までに必要な準備・運営体制を整えることが困難」として中止を決定したことを考えると、この部分については今後詳しい説明が求められるでしょう。
現在確認できる情報を大まかに時系列で整理すると、次のようになります。
神戸市の株式会社松建が展開していたドローン関連事業で、谷中康亮氏が問い合わせ担当者として掲載されています。
防災訓練への参加やドローンパイロット育成などに関わる事業でした。
その後、「株式会社DIS 代表取締役 谷中康亮」を名乗るSNSアカウントで、ドローンスクール、測量、水中ドローンなど幅広いドローン関連事業を行っていることを紹介しています。
2026年5月、滋賀県立高島高校の科学探究部に水中ドローンの操作を指導しました。
滋賀県教育委員会の公式サイトでは、この時すでに「琵琶湖三市同時花火大会実行委員会代表」として紹介されています。
長浜・彦根・高島の3市で同時に1万発以上を打ち上げる「琵琶湖三市同時花火大会」の実行委員会代表・運営統括責任者となりました。
開催予定日の約2週間前、大会の中止が発表されました。
主催者は、開催までに必要な準備・運営体制を整えることが困難になったことを理由としています。
今回かなり調査しましたが、それでも谷中康亮氏の経歴には分からない部分が多く残っています。
特に確認できていないのは、
したがって、「経歴がすべて判明した」という状況ではありません。
谷中康亮氏について追加調査した結果、学歴については依然として信頼できる公開情報から確認できませんでした。
一方、職歴・活動歴については以前よりかなり具体的に分かってきました。
特に重要なのは、谷中氏が花火大会以前からドローン事業に関わっており、株式会社松建のドローン関連事業ページで正式に担当者として名前を掲載されていたことです。
その後、「株式会社DIS 代表取締役」を名乗るSNSアカウントでは、ドローンスクールや測量、水中ドローンなどの事業を紹介しています。
さらに2026年には滋賀県立高島高校で水中ドローン操作を指導しており、滋賀県教育委員会の公式サイトにも実名で登場しています。
つまり、ドローン関連の事業者として一定期間活動してきた人物であることは、複数の公開情報から確認できます。
一方で、その経歴から「長浜・彦根・高島の3市同時、1万発以上」という巨大な花火大会へどのようにつながったのかは、依然として大きな疑問です。
また、大規模花火大会の運営実績についても、現時点では具体的な実績を確認できていません。
今後、谷中氏または実行委員会から大会の企画経緯や運営体制について詳しい説明が出れば、これまで明らかになっていなかった経歴や花火大会を企画するに至った経緯も見えてくる可能性があります。
※本記事は2026年8月11日時点で確認できる公的機関、企業サイト、法人情報、本人名義とみられる公開SNSなどをもとに整理しています。確認できない学歴・職歴等については推測で補わず、公開情報で確認できる範囲のみ記載しています。