最終更新日:2026年6月24日
MLB(メジャーリーグ)では、日本人選手だけでなく、韓国出身の選手や韓国にルーツを持つ選手も注目されています。
近年は、KBOリーグからMLBへ挑戦する韓国人選手に加え、韓国系アメリカ人選手がWBC韓国代表としてプレーするケースも増えており、
「韓国人メジャーリーガー」と一口に言っても、どこまでを含めるのかが少し分かりにくくなっています。
そこでこの記事では、2026年シーズン時点で注目される韓国出身のメジャーリーガー、韓国系アメリカ人選手、マイナーで昇格を目指す選手を分けて整理します。
所属球団、ポジション、現在の状態、2026年の注目ポイントをまとめて紹介します。
この記事では、次の3つのタイプに分けて紹介します。
特にWBCでは国籍だけでなくルーツによって代表入りするケースもあるため、韓国代表としてプレーした韓国系アメリカ人選手もあわせて紹介します。
まずは、韓国出身の選手から見ていきましょう。2026年シーズンでは、イ・ジョンフ、キム・ハソン、キム・ヘソンの3人が特に注目されています。
| 選手名 | 所属 | ポジション | 2026年の現在地 |
|---|---|---|---|
| イ・ジョンフ Jung Hoo Lee |
サンフランシスコ・ジャイアンツ | 外野手 | 右翼を中心に出場。打率上位に入る好成績で、韓国出身選手の中でも最も目立つ存在。 |
| キム・ハソン Ha-Seong Kim |
アトランタ・ブレーブス | 遊撃手・内野手 | 右手中指の手術から復帰。5月にILから戻ったが、打撃面の復調が大きな課題。 |
| キム・ヘソン Hyeseong Kim |
ロサンゼルス・ドジャース / AAAオクラホマシティ | 二塁手・遊撃手・外野手 | 一時メジャーでプレーしたが、5月29日にAAAへオプション。再昇格を目指す立場。 |
| ベ・ジファン Ji Hwan Bae |
ニューヨーク・メッツ傘下シラキュース | 外野手・内野手 | 2025年にメッツへ移籍後、2026年1月にシラキュースへ outright。俊足を武器に再昇格を目指す。 |

2026年シーズンの韓国出身選手で最も存在感を見せているのが、サンフランシスコ・ジャイアンツのイ・ジョンフです。
イ・ジョンフはもともと中堅手として期待されていましたが、2026年はハリソン・ベイダーの加入により、右翼へ回る形になりました。
守備位置の変更は簡単ではありませんが、打撃面では安定したコンタクト能力を発揮しており、チームの上位打線を担う存在になっています。
MLB公式の選手ページでは、2026年6月時点で打率.327、86安打、OPS.815と表示されており、ナショナル・リーグの打率や安打数でも上位に入っています。
KBO時代から「天才打者」と呼ばれてきた選手ですが、2026年はMLBで本格的に評価を高めるシーズンになっていると言えるでしょう。

キム・ハソンは、守備力の高さでMLBでも評価されてきた韓国人内野手です。
サンディエゴ・パドレス時代の2023年にはゴールドグラブ賞を受賞し、韓国人選手として大きな実績を残しました。
2026年はアトランタ・ブレーブスに所属していますが、シーズン前に右手中指の腱を修復する手術を受け、開幕は負傷者リスト入りとなりました。
その後、5月11日にILから復帰し、ブレーブスの遊撃手として起用されています。
ただし、復帰後の打撃成績はまだ本来の姿とは言えません。
手の故障は打撃感覚に影響しやすく、今後どこまで状態を戻せるかが2026年後半の大きなポイントになります。

キム・ヘソンは、ロサンゼルス・ドジャースに所属する内野手です。
KBO時代には俊足と高い打率で知られ、二塁、遊撃、外野をこなせるユーティリティ性も評価されてきました。
2025年にMLBデビューを果たし、ドジャースでは二塁手や外野手として起用されました。
2026年も一時メジャーでプレーしましたが、5月29日にAAAオクラホマシティへオプションされています。
ドジャースは選手層が非常に厚いチームです。
そのため、キム・ヘソンにとっては「能力がないから落とされた」というより、限られたロースター枠の中で打撃内容をさらに磨く必要がある、という状況です。
スピード、守備範囲、複数ポジションを守れる点は引き続き大きな武器になります。
ベ・ジファンは、俊足と内外野をこなせる守備力が特徴の選手です。
ピッツバーグ・パイレーツ時代にはメジャーで出場経験を積み、盗塁能力を見せました。
2025年11月にニューヨーク・メッツがウェーバーで獲得しましたが、2026年1月にはシラキュース・メッツへ outright されました。
そのため、現時点ではメジャーのレギュラー候補というより、AAAで結果を残して再昇格を目指す立場です。
ただ、俊足型のユーティリティ選手は、チーム事情によって急に昇格のチャンスが来ることもあります。
代走、守備固め、複数ポジション要員として、メジャー復帰の可能性は残されています。
次に、韓国にルーツを持つ韓国系アメリカ人選手を紹介します。
WBC韓国代表との関係もあり、近年は韓国メディアや韓国野球ファンからも注目される存在になっています。
| 選手名 | 所属 | ポジション | 補足 |
|---|---|---|---|
| トミー・エドマン Tommy Edman |
ロサンゼルス・ドジャース | 内外野ユーティリティ | 韓国系アメリカ人。2026年は右足首の故障で出遅れたが、6月16日に60日ILから復帰。 |
| ロブ・レフスナイダー Rob Refsnyder |
シアトル・マリナーズ | 外野手・一塁手・DH | 韓国・ソウル生まれ。2026年はマリナーズに加入。対左投手の強さが武器。 |
| デイン・ダニング Dane Dunning |
シアトル・マリナーズ傘下タコマ | 投手 | 韓国系アメリカ人。2026年はマリナーズとマイナー契約。タコマで60日IL入り。 |
| ジャーメイ・ジョーンズ Jahmai Jones |
デトロイト・タイガース | 外野手・DH | 母が韓国出身。WBC韓国代表としてもプレーした。 |
| シェイ・ウィットコム Shay Whitcomb |
ヒューストン・アストロズ / AAAシュガーランド | 内野手 | 母が韓国出身。WBC韓国代表として出場し、2026年はMLBとAAAを行き来している。 |
| ライリー・オブライエン Riley O’Brien |
セントルイス・カージナルス | 投手 | 韓国系アメリカ人。WBC韓国代表メンバーとして登録された。 |
| J.J.ウェザーホルト J.J. Wetherholt |
セントルイス・カージナルス | 内野手 | 父方の祖母が韓国出身。2026年にMLBデビューした注目の若手。 |

トミー・エドマンは、韓国系アメリカ人選手として最も有名な選手の一人です。
内野も外野も守れる万能型で、ドジャースではチーム事情に応じてさまざまなポジションを任されます。
2026年は右足首の問題で開幕から出遅れましたが、6月16日に60日ILから復帰しました。
長期離脱明けのため、すぐにフル稼働できるかは慎重に見る必要がありますが、守備力とスイッチヒッターとしての使い勝手はドジャースにとって大きな戦力です。
また、エドマンは2023年WBCで韓国代表としてプレーしたことでも知られています。
韓国出身ではありませんが、韓国代表としてのイメージが強いため、「韓国系メジャーリーガー」として名前が挙がりやすい選手です。

ロブ・レフスナイダーは、韓国・ソウル生まれの選手です。
幼少期にアメリカへ渡り、のちにMLB選手となりました。
2026年はシアトル・マリナーズに加入しました。
主な役割は、左投手に強い打者としての起用です。
レギュラー固定というより、相手投手や試合展開に応じて使われるベテランのプラトーン要員と見ると分かりやすいでしょう。
レフスナイダーは派手なスター選手ではありませんが、複数球団で長くプレーしてきた実績があります。
韓国生まれのMLB選手として、息の長いキャリアを築いている点も注目されます。
デイン・ダニングは、韓国にルーツを持つ右腕投手です。
MLBでは先発、ロングリリーフの両方を経験しており、2023年にはテキサス・レンジャーズのワールドシリーズ制覇メンバーでもありました。
2026年はシアトル・マリナーズとマイナー契約を結び、タコマ・レイニアーズに所属しました。
ただし、5月には負傷者リスト入りし、その後60日ILへ移っています。
WBCでは韓国代表としてもプレーしており、韓国系アメリカ人選手が代表チームに加わる流れを象徴する存在の一人です。
ジャーメイ・ジョーンズとシェイ・ウィットコムは、2026年WBC韓国代表で注目された韓国系アメリカ人選手です。
ジャーメイ・ジョーンズはデトロイト・タイガースに所属し、母が韓国出身です。
2026年シーズンもメジャーで出場しており、外野手またはDHとして起用されています。
シェイ・ウィットコムはヒューストン・アストロズの内野手で、こちらも母が韓国出身です。
2026年はメジャー昇格とAAA降格を繰り返しており、まだ完全なレギュラーではありませんが、長打力のある内野手としてチャンスをうかがっています。
この2人のように、アメリカ生まれでも韓国にルーツを持つ選手が韓国代表としてプレーする流れは、今後も続く可能性があります。
2026年シーズンの見どころを整理すると、次のようになります。
韓国人初のメジャーリーガーは、朴賛浩(パク・チャンホ / Chan Ho Park)です。
1994年にロサンゼルス・ドジャースでMLBデビューを果たしました。
パク・チャンホは、韓国人選手がMLBへ挑戦する道を切り開いたパイオニア的存在です。
その後、キム・ビョンヒョン、チュ・シンス、リュ・ヒョンジン、キム・ハソン、イ・ジョンフといった選手たちが続きました。
特にチュ・シンスは、韓国人野手として長くMLBで活躍した代表的な選手です。
リュ・ヒョンジンは先発投手としてMLBで大きな実績を残し、キム・ハソンは守備力で高い評価を受けました。
そして2026年現在は、イ・ジョンフが新たなスター候補として注目されています。
パク・チャンホは、韓国人選手がMLBで成功できることを最初に示した投手です。
ドジャースを中心に活躍し、韓国野球界に大きな影響を与えました。
キム・ビョンヒョンは、アリゾナ・ダイヤモンドバックス時代にワールドシリーズ優勝を経験した韓国人投手です。
独特のアンダースローに近いフォームで知られ、リリーフ投手としてインパクトを残しました。
チュ・シンスは、韓国人野手としてMLBで長く活躍した選手です。
選球眼、長打力、出塁能力を兼ね備え、韓国人打者の評価を大きく高めました。
リュ・ヒョンジンは、ロサンゼルス・ドジャースやトロント・ブルージェイズなどで活躍した左腕投手です。
制球力と緩急を武器に、MLBでも先発投手として大きな実績を残しました。
キム・ハソンは、KBOからMLBへ移籍し、内野守備で高い評価を受けた選手です。
2023年にはゴールドグラブ賞を受賞し、韓国人野手の新しい評価軸を作りました。
韓国人選手や韓国系選手がMLBで注目される理由には、いくつかの背景があります。
韓国プロ野球のKBOリーグは、長年にわたり選手育成の場として発展してきました。
MLB球団のスカウトもKBOを重視しており、実績を残した選手がポスティング制度などを通じてMLBへ挑戦するケースが増えています。
WBCやオリンピックなどの国際大会は、韓国人選手がMLB関係者にアピールする場にもなっています。
特にWBCでは、韓国出身選手だけでなく、韓国系アメリカ人選手も代表入りするため、選手層の広がりが見えやすくなります。
キム・ハソンやキム・ヘソンのように、複数ポジションを守れる選手はMLBで重宝されます。
打撃成績だけでなく、守備範囲、走力、チーム事情に合わせた起用のしやすさも評価されるポイントです。
2026年の韓国人メジャーリーガーを見るうえで、最も注目されるのはサンフランシスコ・ジャイアンツのイ・ジョンフです。
打率と安打数で存在感を示しており、韓国人野手としてMLBでどこまで成績を伸ばせるかが大きな見どころです。
一方で、キム・ハソンは手術から復帰したものの、打撃の復調が課題です。
キム・ヘソンはドジャースの厚い選手層の中で、再びメジャーに定着できるかが問われています。
また、トミー・エドマン、ロブ・レフスナイダー、ジャーメイ・ジョーンズ、シェイ・ウィットコム、デイン・ダニングといった韓国系アメリカ人選手も、MLBと韓国代表の両方の文脈で注目されます。
「韓国人メジャーリーガー」を見るときは、韓国出身選手だけでなく、韓国にルーツを持つ選手、WBC韓国代表としてプレーする選手まで含めて見ると、より立体的に理解できます。
2026年シーズンは、韓国野球とMLBのつながりがさらに広がっていることを感じさせる年になっています。