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メジャーリーグ(MLB)・現役最多勝利

メジャーリーグ(MLB)現役最多勝利ランキング

MLB現役投手の通算勝利数ランキング(2026年6月時点)

メジャーリーグでは、かつてのように先発投手が完投を重ね、シーズン20勝を何度も記録する時代ではなくなりました。球数管理、ローテーションの細分化、ブルペンの専門化、オープナーやブルペンデーの普及により、現代MLBでは先発投手の勝利数が伸びにくくなっています。

そのため、通算100勝、150勝、200勝を超える投手は、単に一時期だけ活躍した選手ではなく、長年にわたりローテーションを守り、故障や年齢による変化に対応しながら結果を残してきた存在といえます。

本記事では、2026年6月時点の情報をもとに、MLB現役投手のレギュラーシーズン通算勝利数をランキング形式で紹介します。

※本記事の勝利数はレギュラーシーズン通算勝利数です。ポストシーズンの勝利数は含みません。シーズン中のため、登板結果によって数字は随時変動します。


MLB現役最多勝ランキング早見表

順位 選手名 所属・状況 通算勝利数
1 ジャスティン・バーランダー デトロイト・タイガース 266勝
2 マックス・シャーザー トロント・ブルージェイズ 222勝
3 ゲリット・コール ニューヨーク・ヤンキース 155勝
4 クリス・セール アトランタ・ブレーブス 153勝
5 サニー・グレイ ボストン・レッドソックス 133勝
6 ザック・ウィーラー フィラデルフィア・フィリーズ 119勝
7 ケビン・ガウスマン トロント・ブルージェイズ 116勝
8 ダルビッシュ有 サンディエゴ・パドレス 115勝
8 ホセ・キンタナ コロラド・ロッキーズ 115勝
10 マイケル・ワカ カンザスシティ・ロイヤルズ 114勝
11 アーロン・ノラ フィラデルフィア・フィリーズ 112勝
11 パトリック・コービン トロント・ブルージェイズ 112勝
11 カルロス・カラスコ フリーエージェント/直近ブレーブス 112勝
14 ホセ・ベリオス トロント・ブルージェイズ 108勝
14 ネイサン・イオバルディ テキサス・レンジャーズ 108勝
16 ジェイコブ・デグロム テキサス・レンジャーズ 101勝
17 エドゥアルド・ロドリゲス アリゾナ・ダイヤモンドバックス 100勝

1位 ジャスティン・バーランダー 266勝

所属:デトロイト・タイガース
投打:右投右打
主な実績:サイ・ヤング賞3回、ア・リーグMVP、ワールドシリーズ制覇

現役最多勝のトップに立つのは、ジャスティン・バーランダーです。2005年のMLBデビュー以来、タイガース、アストロズ、メッツ、ジャイアンツなどで実績を積み重ね、現在も現役最多勝投手として特別な存在感を放っています。

バーランダーの凄さは、単に若い頃に速球で打者を圧倒したことだけではありません。30代後半以降も投球スタイルを変化させ、フォーシーム、スライダー、カーブを軸に、配球と制球力で打者を抑える投手へと進化しました。

特に高めのフォーシームと縦に落ちるカーブを組み合わせる投球は、現代的な「トンネル効果」を活かしたスタイルです。打者から見ると似た軌道で来る球が、最後に浮き上がるように見えたり、大きく落ちたりするため、タイミングを合わせるのが難しくなります。

また、40代に入っても現役を続けている点は、現代MLBでは非常に珍しいことです。故障との戦いはありますが、投手の勝利数が伸びにくくなった時代において、266勝という数字は圧倒的です。

2位 マックス・シャーザー 222勝

所属:トロント・ブルージェイズ
投打:右投右打
主な実績:サイ・ヤング賞3回、ワールドシリーズ制覇

2位はマックス・シャーザーです。バーランダーと同じく、現代MLBを代表する本格派右腕であり、長年にわたりエース級の働きを続けてきました。

シャーザーは、強烈なフォーシームとスライダー、チェンジアップを武器に、打者を三振でねじ伏せるタイプの投手です。キャリアを通じて奪三振能力が非常に高く、勝利数だけでなく通算奪三振数でも歴代上位に入る名投手です。

一方で、近年は故障との付き合い方が大きなテーマになっています。年齢的にも無理の利かない時期に入っており、1試合ごとの状態管理が重要になっています。それでも、200勝を大きく超える数字を残していること自体が、彼のキャリアの質の高さを示しています。

3位 ゲリット・コール 155勝

ゲリット・コール

所属:ニューヨーク・ヤンキース
投打:右投右打
主な実績:ア・リーグ サイ・ヤング賞、複数回のオールスター選出

3位はヤンキースのゲリット・コールです。バーランダー、シャーザーより世代は下ですが、すでに150勝を超えており、現役投手の中では次の200勝候補として注目される存在です。

コールの特徴は、速球の威力と奪三振能力の高さです。全盛期は高めのフォーシームで空振りを奪い、スライダーやナックルカーブを組み合わせることで打者を圧倒してきました。

2025年はトミー・ジョン手術の影響で大きな試練を迎えましたが、2026年に復帰して再び勝利数を積み上げています。今後200勝に到達できるかどうかは、復帰後のコンディションとローテーションをどれだけ守れるかにかかっています。

4位 クリス・セール 153勝

所属:アトランタ・ブレーブス
投打:左投左打
主な実績:サイ・ヤング賞、ワールドシリーズ制覇、通算2500奪三振超

4位はクリス・セールです。長身から投げ下ろす独特のフォームと鋭いスライダーを武器に、長年MLB屈指の左腕として活躍してきました。

セールは勝利数だけでなく、奪三振能力でも非常に高い評価を受ける投手です。故障に苦しんだ時期もありましたが、ブレーブス移籍後に復活し、ベテラン左腕として再び存在感を示しています。

左腕で150勝を超える投手は現代では貴重です。特に、先発投手の登板間隔や球数管理が厳しくなった現在において、セールの通算勝利数は大きな価値を持ちます。

5位 サニー・グレイ 133勝

所属:ボストン・レッドソックス
投打:右投右打

5位はサニー・グレイです。派手な球速で押し切るタイプというより、変化球、制球、打者との駆け引きで試合を作るタイプの右腕です。

グレイは、極端に大崩れしにくい安定感が魅力です。カーブ、スライダー、シンカーを使い分け、ゴロを打たせながら試合を進めることができます。勝利数が伸びにくい現代MLBで130勝を超えていることは、長年にわたり信頼される先発投手であり続けた証といえるでしょう。

6位 ザック・ウィーラー 119勝

所属:フィラデルフィア・フィリーズ
投打:右投左打

6位はザック・ウィーラーです。近年のMLBで最も評価の高い先発投手の一人であり、フィリーズのエース格として活躍しています。

ウィーラーは、平均球速の高いフォーシームに加え、スライダー、シンカー、カーブを組み合わせる本格派です。若い頃は故障もありましたが、フィリーズ移籍後に大きく飛躍し、安定して長いイニングを投げられる投手になりました。

勝利数だけを見ると上位のレジェンド勢にはまだ届きませんが、近年の内容を考えると、今後さらに順位を上げる可能性が高い投手です。

7位 ケビン・ガウスマン 116勝

所属:トロント・ブルージェイズ
投打:右投左打

7位はケビン・ガウスマンです。スプリットを大きな武器とする右腕で、ブルージェイズの先発陣を支えるベテランです。

ガウスマンは、速球とスプリットの組み合わせで空振りを奪う投手です。キャリア前半は成績に波がありましたが、ジャイアンツ時代以降に投球スタイルが確立し、安定した先発投手へと成長しました。

8位 ダルビッシュ有 115勝

ダルビッシュ有

所属:サンディエゴ・パドレス
投打:右投右打

日本人投手として注目したいのが、ダルビッシュ有です。MLB通算115勝を記録しており、現役投手の中でも上位に位置しています。

ダルビッシュの最大の特徴は、球種の多さと投球の引き出しの豊富さです。フォーシーム、ツーシーム、スライダー、カットボール、カーブ、スプリットなど、多彩な球種を操り、打者ごとに配球を変えることができます。

年齢や故障の影響はありますが、日本プロ野球とMLBの両方で長く活躍してきた実績は非常に大きなものです。MLBだけで100勝を大きく超えた日本人投手として、歴史的にも重要な存在です。

8位 ホセ・キンタナ 115勝

所属:コロラド・ロッキーズ
投打:左投右打

同じく115勝で並ぶのがホセ・キンタナです。派手なスター投手というより、長年にわたり堅実に先発ローテーションを担ってきた左腕です。

キンタナは、制球力と試合を作る能力に優れています。複数球団を渡り歩きながらも、先発投手として必要なイニングを投げ、チームに安定感をもたらしてきました。

10位 マイケル・ワカ 114勝

所属:カンザスシティ・ロイヤルズ
投打:右投右打

10位はマイケル・ワカです。若い頃からチェンジアップを武器に活躍し、複数球団で先発ローテーションを担ってきました。

ワカは圧倒的な球威で押す投手ではありませんが、打者のタイミングを外す能力に優れています。健康なシーズンでは安定して勝ち星を積み上げることができ、100勝を大きく超えるキャリアを築いています。

11位 アーロン・ノラ 112勝

所属:フィラデルフィア・フィリーズ
投打:右投右打

アーロン・ノラは、フィリーズ一筋で長く活躍してきた先発右腕です。大きな武器はカーブと制球力で、空振りを奪う能力とイニング消化能力を兼ね備えています。

ノラは、勝利数以上に「毎年ローテーションを守る投手」としての価値が高い選手です。チーム状況や援護点に左右される勝利数だけでは評価しきれないタイプですが、すでに112勝を記録している点からも、長期的な安定感がわかります。

11位 パトリック・コービン 112勝

所属:トロント・ブルージェイズ
投打:左投左打

パトリック・コービンは、2019年のワシントン・ナショナルズのワールドシリーズ制覇に貢献した左腕です。全盛期は鋭いスライダーを武器に、左打者だけでなく右打者にも厄介な投手として知られていました。

近年は成績に波がありますが、長年先発として登板を重ねてきたことで、通算112勝に到達しています。勝利数ランキングでは、キャリアの積み重ねがよく表れている選手です。

11位 カルロス・カラスコ 112勝

所属:フリーエージェント/直近アトランタ・ブレーブス
投打:右投右打

カルロス・カラスコは、ガーディアンズ時代を中心に長く活躍したベテラン右腕です。病気からの復帰を果たした選手としても知られ、キャリアの背景には大きなドラマがあります。

近年はメジャー契約とマイナー契約を行き来する状況もありますが、通算112勝という数字は、長年にわたって先発として実績を残してきた証です。

14位 ホセ・ベリオス 108勝

所属:トロント・ブルージェイズ
投打:右投右打

ホセ・ベリオスは、ツインズ時代から安定した先発投手として評価されてきた右腕です。ブルージェイズ移籍後もローテーションの中心として登板を重ね、100勝を超えています。

近年は故障の影響もありますが、30代前半という年齢を考えると、状態次第では今後さらに勝利数を伸ばす可能性があります。

14位 ネイサン・イオバルディ 108勝

所属:テキサス・レンジャーズ
投打:右投右打

ネイサン・イオバルディは、速球派として長く活躍してきた右腕です。ポストシーズンでの勝負強さでも知られ、レッドソックスやレンジャーズで重要な役割を果たしてきました。

故障歴は少なくありませんが、そのたびに復帰して戦力となってきた点がイオバルディの強みです。通算108勝という数字は、長いキャリアを通じてチームに貢献してきた結果といえます。

16位 ジェイコブ・デグロム 101勝

所属:テキサス・レンジャーズ
投打:右投左打

ジェイコブ・デグロムは、勝利数だけでは測れない投手の代表例です。通算勝利数は101勝ですが、全盛期の支配力は現代MLB屈指でした。

デグロムは、圧倒的な球速、制球力、奪三振能力を兼ね備え、サイ・ヤング賞を複数回受賞しています。故障によって登板数が限られた時期が多かったため、勝利数はバーランダーやシャーザーほど伸びていませんが、投球内容の質では歴代でも非常に高く評価される投手です。

17位 エドゥアルド・ロドリゲス 100勝

所属:アリゾナ・ダイヤモンドバックス
投打:左投左打

エドゥアルド・ロドリゲスは、2026年6月に通算100勝へ到達しました。100勝は現代MLBの先発投手にとって大きな節目であり、ローテーションを長く守ってきた証でもあります。

ロドリゲスはレッドソックス、タイガース、ダイヤモンドバックスでキャリアを重ねてきた左腕です。派手なスター投手というより、チームに安定感を与える先発投手として評価されてきました。


ランキングから外した主な投手

クレイトン・カーショウ

カーショウは通算200勝を超える名左腕ですが、2025年シーズン限りでの引退が発表されているため、本記事の現役ランキングからは除外しています。

ザック・グレインキー

グレインキーは通算225勝を記録している名投手です。ただし、近年はMLBでの登板がなく、現役ランキング本文に入れると読者が混乱しやすいため、本記事では参考扱いとしています。

ジョニー・クエト

クエトも通算144勝を記録した実績ある投手ですが、近年はMLBでの継続的な登板がなく、現在の現役最多勝ランキング本文からは外しています。


なぜ現代MLBでは勝利数が伸びにくいのか

現代MLBでは、先発投手の勝利数が以前より伸びにくくなっています。主な理由は以下の通りです。

  • 球数管理が厳しくなり、完投や長いイニングの登板が減った
  • 打順が三巡目に入る前後で交代するケースが増えた
  • ブルペンの専門化により、試合後半をリリーフ陣に任せる傾向が強まった
  • オープナーやブルペンデーなど、先発投手の役割そのものが変化している
  • 勝利投手の権利は味方打線や救援陣にも左右される

このため、現在のMLBで200勝を超える投手は非常に貴重です。バーランダーやシャーザーは、まさに「先発投手が大量の勝利数を積み上げた最後の世代」といえるかもしれません。


今後順位を上げそうな投手

今後、ランキングを大きく動かす可能性があるのは、ゲリット・コール、クリス・セール、ザック・ウィーラー、ケビン・ガウスマン、アーロン・ノラあたりです。

特にコールは、健康を維持できれば200勝到達の可能性を残しています。また、ウィーラーは近年の内容が非常に安定しており、今後数年でさらに順位を上げる可能性があります。

一方で、バーランダーやシャーザーは年齢的に残された登板機会が限られてきています。300勝到達は現実的にはかなり難しいものの、彼らがどこまで勝利数を伸ばすかは、MLB史の中でも注目されるポイントです。


まとめ

2026年時点のMLB現役最多勝ランキングでは、ジャスティン・バーランダーが266勝でトップに立っています。2位はマックス・シャーザー、3位はゲリット・コールで、上位には長年MLBを代表してきたエース級投手が並びます。

現代野球では、先発投手が勝利数を積み上げることが以前より難しくなっています。その中で100勝、150勝、200勝を超えている投手たちは、長年にわたり高いレベルで投げ続けてきた証を持つ存在です。

今後は、コール、セール、ウィーラー、ガウスマン、ノラといった投手がどこまで勝利数を伸ばすかが注目されます。勝利数だけで投手の価値をすべて判断することはできませんが、長いキャリアの積み重ねを示す指標として、今なお大きな意味を持っています。

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