2026年7月時点のロサンゼルス・ドジャース投手陣は、非常に特殊な状況にあります。ブレイク・スネル、タイラー・グラスノー、ギャビン・ストーン、ボビー・ミラーなど、先発候補の投手が複数故障者リストに入っている一方で、チームは先発ローテーションを維持し、シーズンを上位で戦い続けています。
普通なら、これだけ先発投手に離脱者が出ればローテーションは大きく崩れてもおかしくありません。しかしドジャースは、山本由伸、大谷翔平、佐々木朗希、エメット・シーハン、ジャスティン・ウロブレスキ、エリック・ラウアーらを起用しながら、なんとか投手陣の形を保っています。
特に注目すべきなのは、佐々木朗希とエメット・シーハンが不安定な時期を抱えながらも、ローテーションから外されていない点です。これは、ドジャースが彼らの将来性を評価しているからだけではありません。スネルやグラスノーがまだ復帰できないため、現実的にも若い投手たちに登板機会を与え続ける必要があるのです。
つまり、2026年7月のドジャース投手事情は、「故障者が多いから苦しい」という単純な話ではありません。故障者は多いものの、残っている投手たちが役割を果たし、さらに復帰待ちの大物投手も控えているという、非常に複雑な状況になっています。

山本由伸は、2026年のドジャース先発陣で最も重要な投手のひとりです。制球力、変化球の質、試合を作る能力の高さがあり、故障者が多いチームの中で安定感をもたらしています。
スネルやグラスノーが離脱している中、山本がローテーションの中心にいる意味は非常に大きいです。ドジャースには大谷翔平や佐々木朗希といった日本人スター投手もいますが、純粋な先発投手としての安定感という意味では、山本の存在は欠かせません。
大谷翔平は、2026年に投手としても本格的にドジャースの戦力になっています。打者として出場しながら、先発投手としてもマウンドに上がるため、通常の先発投手とはまったく違う管理が必要です。
大谷の場合、単に「何勝しているか」「防御率がどうか」だけでは評価できません。登板間隔、球数、打者としての出場、疲労の蓄積などを総合的に見ながら起用されます。
オールスター前後の時期には、登板間隔や疲労管理がさらに重要になります。ドジャースにとって本当に大切なのは、夏場の一試合だけで無理をさせることではなく、シーズン終盤とポストシーズンに大谷が投打で力を発揮できる状態を保つことです。
佐々木朗希は、2026年7月時点で故障者ではなく、先発ローテーションの一員として起用されています。ただし、内容には波があります。
球速や変化球の威力は大きな魅力ですが、メジャーの打者を相手に安定して試合を作るには、制球力や球数管理が重要になります。直近では失点が増えた登板もあり、完全に安心できる状態とは言えません。
それでも、佐々木がローテーションに残っているのは、ドジャースが彼の能力を高く評価しているからです。さらに、スネルやグラスノーが離脱している現状では、佐々木に登板機会を与えながら成長を促すことが、チームにとっても現実的な選択になっています。
エメット・シーハンも、ドジャースのローテーションを支えている投手です。派手な存在ではありませんが、故障者が多いチームにとって、シーハンのように先発として起用できる投手は非常に貴重です。
シーハンも安定感という点では課題がありますが、一定の登板機会を与えられています。ドジャースとしては、今すぐ完璧な投球を求めるというより、シーズンを通じて経験を積ませながら、後半戦に向けて内容を高めてほしいという考えでしょう。
2026年のドジャース投手陣で大きな収穫となっているのが、ジャスティン・ウロブレスキです。左腕の先発投手として結果を残しており、もはや単なる穴埋め要員ではありません。
ウロブレスキは、故障者が多い中でローテーションに入った投手ですが、結果的にはチームにとって大きな戦力になっています。長いイニングを投げられる試合もあり、先発陣の負担を軽くする役割を果たしています。
スネルやグラスノーが戻るまでの一時的な代役という見方もできますが、ここまでの内容を考えれば、今後も重要な起用候補になる可能性があります。
エリック・ラウアーは、シーズン途中からドジャースの先発事情を支える存在になっています。左腕の先発投手として起用され、故障者が多いチームの中で貴重なイニングを消化しています。
ドジャースは本来、スネルやグラスノーを含めた豪華な先発陣を想定していました。しかし、現実には故障者が相次いだため、ラウアーのような投手がローテーションに入る必要が出てきました。
ラウアーが一定の役割を果たしていることは、現在のドジャースにとって非常に大きいです。スター投手だけでなく、こうした補完的な投手が働いているからこそ、ドジャースは投手陣の崩壊を避けられています。
| 選手名 | 役割 | 負傷内容 | IL種別 | 現状 |
|---|---|---|---|---|
| ブレイク・スネル | 先発 | 左肘の遊離体 | 60日IL | ブルペン投球を再開。復帰は7月下旬から8月上旬が目安 |
| タイラー・グラスノー | 先発 | 腰のけいれん | 60日IL | キャッチボールを再開。復帰は8月以降の見込み |
| ランドン・ナック | 先発候補 | 右肋間筋の張り | 60日IL | リハビリ登板中。7月中の復帰候補 |
| ギャビン・ストーン | 先発 | 右肩炎症 | 60日IL | アリゾナの施設で調整中。復帰には段階的な調整が必要 |
| ボビー・ミラー | 先発候補 | 右肩の痛み | 60日IL | アリゾナでリハビリ中。復帰時期は流動的 |
| エドウィン・ディアス | 救援 | 右肘の遊離体 | 60日IL | ライブBPを実施。7月下旬の復帰が目安 |
| ブレイク・トライネン | 救援 | 右肘炎症 | 15日IL | キャッチボールを再開。オールスター明け以降に復帰見込み |
| ブルスダー・グラテロル | 救援 | 右肩手術後の回復、腰の手術 | 60日IL | 復帰時期は未定 |
| ベン・カスパリアス | 救援/ロング | 右肩炎症 | 60日IL | アリゾナでリハビリ中 |
| ジェイク・カズンズ | 救援 | トミー・ジョン手術からの回復 | 60日IL | 後半戦の復帰候補 |
現在のドジャース投手陣で、最も復帰が待たれる投手のひとりがブレイク・スネルです。スネルはサイ・ヤング賞受賞経験のある左腕で、健康ならローテーション上位を任せられる投手です。
左肘の問題で離脱していますが、ブルペン投球を再開しており、順調なら7月下旬から8月上旬の復帰が視野に入ります。ただし、先発投手として戻るには、ブルペン投球だけでなく、打者相手の投球、リハビリ登板、球数の積み上げが必要です。
スネルが戻れば、ドジャースの先発陣は一気に厚みを増します。山本、大谷、佐々木、シーハン、ウロブレスキ、ラウアーに加えてスネルが入れば、後半戦のローテーション運用はかなり楽になります。
タイラー・グラスノーの離脱も、ドジャースにとって大きな痛手です。グラスノーは健康なら奪三振能力の高い本格派右腕で、ポストシーズンでも重要な役割を期待される投手です。
現在は腰のけいれんで60日ILに入っており、復帰は8月以降と見られています。キャッチボールは再開しているものの、先発投手として復帰するには慎重なビルドアップが必要です。
グラスノーが戻るまで、ドジャースは若手や代替先発を使いながらローテーションを回す必要があります。だからこそ、ウロブレスキやラウアーの働きが非常に重要になっています。
ギャビン・ストーン、ボビー・ミラー、ランドン・ナックは、いずれも先発候補として重要な存在です。現在は故障者リストに入っていますが、復帰できればドジャースの投手層はさらに厚くなります。
特にナックはリハビリ登板を進めており、比較的早い復帰候補と見られます。ストーンとミラーは復帰時期が読みづらいものの、後半戦のどこかで戻ってくれば、先発ローテーションやロングリリーフの選択肢が広がります。
ドジャースは、ポストシーズンまで見据えて投手を管理するチームです。全員を無理に急がせるのではなく、必要な時期に使える状態に戻すことを重視するでしょう。
エバン・フィリップスは、トミー・ジョン手術からのリハビリを終えて、7月に60日ILから復帰しました。これはドジャースのブルペンにとって大きなプラスです。
フィリップスは過去に勝ち試合の終盤を任されてきた実績があり、健康なら重要な場面で使えるリリーフです。復帰直後のため慎重な起用になる可能性はありますが、後半戦に向けてブルペンの厚みが増したことは間違いありません。
エドウィン・ディアスは右肘の問題で60日ILに入っていますが、ライブBPを行う段階まで進んでいます。順調なら7月下旬の復帰が目安です。
ディアスが戻れば、ドジャースの終盤の継投はさらに強力になります。フィリップスに続いてディアスも復帰すれば、勝ちパターンの選択肢はかなり増えるでしょう。
ただし、肘の故障明けである以上、無理な起用は避けるはずです。短期的な復帰よりも、9月以降にどれだけ万全に近い状態で投げられるかが重要です。
ブレイク・トライネンは右肘炎症で離脱中ですが、キャッチボールを再開しています。復帰はオールスター明け以降と見られます。
ブルスダー・グラテロルは、右肩手術からの回復に加え、腰の手術もあり、復帰時期は読みにくい状況です。本来の球威を取り戻せればブルペンに大きな迫力を加えますが、早期復帰を前提に考えるのは難しいでしょう。
ドジャースにとって、ブルペンの整備は後半戦の大きなテーマです。先発陣がどれだけ強くても、ポストシーズンでは終盤の継投が勝敗を左右します。
ドジャースが故障者を抱えながらも戦えている最大の理由は、山本由伸と大谷翔平が先発陣の軸になっていることです。
山本は安定して試合を作り、大谷は二刀流として投打の両面でチームを支えています。この2人がローテーションにいるだけで、投手陣全体の見え方は大きく変わります。
特に大谷は、打者としても出場しながら投手として登板するため、チームへの貢献度が非常に高いです。ドジャースにとっては、単なる先発投手以上の存在です。
佐々木朗希、エメット・シーハン、ジャスティン・ウロブレスキ、エリック・ラウアーといった投手がローテーションを支えていることも大きな理由です。
佐々木とシーハンには波がありますが、それでも登板機会を得て、チームがローテーションを維持する助けになっています。ウロブレスキは特に好内容の登板が多く、代替先発という枠を超えた存在になりつつあります。
ラウアーも途中加入ながら先発として起用され、故障者の穴を埋める役割を果たしています。こうした投手がいるからこそ、ドジャースはスネルやグラスノーを無理に急がせずに済んでいます。
故障者が多いことはマイナスですが、ドジャースの場合は復帰待ちの投手の質が非常に高いです。スネル、グラスノー、ディアス、トライネン、ストーン、ミラー、グラテロルといった名前が戻ってくれば、投手陣は一気に厚くなります。
つまり、現在のドジャースは完成形ではありません。むしろ、多くの主力投手を欠いた状態で戦っており、後半戦に向けて上積みの余地を残しているチームです。
今後最大の注目は、スネルとグラスノーの復帰時期です。スネルは7月下旬から8月上旬、グラスノーは8月以降が目安とされています。
ただし、どちらも先発投手であるため、復帰までにはリハビリ登板と球数の積み上げが必要です。復帰日だけでなく、戻ってきた時に何イニング投げられるのかも重要になります。
佐々木朗希とエメット・シーハンは、今後もローテーションで登板機会を得る見込みです。ただし、2人とも内容には波があり、後半戦に向けて安定感を高められるかが焦点になります。
佐々木は球速と変化球の質、シーハンは球質と空振りを奪う能力に魅力があります。課題は、長いイニングを安定して投げることです。
フィリップスが復帰し、ディアスやトライネンの復帰も見えてくれば、ドジャースのブルペンは大きく変わります。
ポストシーズンを見据えると、勝ちパターンをどう組むかが非常に重要です。誰をクローザーにするのか、誰をセットアッパーにするのか、右投手と左投手をどう組み合わせるのか。後半戦はブルペンの序列にも注目が集まります。
2026年7月時点のドジャース投手陣は、故障者が非常に多い状態です。ブレイク・スネル、タイラー・グラスノー、ギャビン・ストーン、ボビー・ミラー、エドウィン・ディアス、ブレイク・トライネン、ブルスダー・グラテロルなど、多くの投手が故障者リストに入っています。
それでもドジャースが大きく崩れていないのは、山本由伸と大谷翔平が先発陣の軸になり、佐々木朗希、エメット・シーハン、ジャスティン・ウロブレスキ、エリック・ラウアーらがローテーションを支えているからです。
また、エバン・フィリップスが復帰したことで、ブルペンには明るい材料も出てきました。今後ディアスやトライネンが戻れば、救援陣の厚みも増していきます。
2026年のドジャース投手陣は、故障者の多さだけを見ると不安が大きいですが、実際には代役の台頭と復帰待ち戦力の豪華さが同時に存在しています。後半戦のカギは、スネルとグラスノーの復帰、佐々木とシーハンの安定、そしてブルペンの再整備です。