福岡県議会議員の大田京子(おおた・きょうこ)氏が注目を集めています。
インターネットでは「太田京子 福岡県議」と検索されることもありますが、福岡県議会での正式な氏名表記は「大田京子」です。
大田氏は福岡市南区選出の福岡県議会議員で、国民民主党に所属しています。
政治家になる前には、福岡大学を卒業後にユニクロへ入社し、店舗運営や新人教育を経験。その後は鍼灸師の国家資格を取得し、整骨院で院長を務めるなど、政治家としてはかなり珍しい経歴を持っています。
2015年に36歳で福岡県議に初当選し、2022年には参議院選挙にも挑戦。2023年には福岡県議に復帰し、現在は3期目を務めています。
2026年9月には、2024年のタイ訪問時に撮影された写真がSNSなどで拡散し、国民民主党福岡県連代表を辞任する意向を表明したことでも大きく報じられました。
この記事では、大田京子氏の出身や学歴、学生時代、ユニクロ勤務、鍼灸師への転身、政治家を志した理由、これまでの選挙結果、県議として取り組んできた政策、そして現在話題となっている出来事まで詳しく紹介します。
| 氏名 | 大田 京子(おおた きょうこ) |
|---|---|
| 生年月日 | 1978年9月9日 |
| 出身 | 福岡県福岡市 |
| 選挙区 | 福岡市南区 |
| 所属政党 | 国民民主党 |
| 会派 | 国民民主党県議団 |
| 福岡県議 | 3期 |
| 最終学歴 | 福岡大学商学部卒業 |
| 主な職歴 | ユニクロ勤務、堺整骨院勤務、鍼灸師 |
| 現在の主な県議会役職 | 国民民主党県議団会長、議会運営委員会副委員長など |
大田京子氏は1978年9月9日生まれ。2026年9月8日時点では47歳で、翌9日に48歳を迎えます。
2026年9月現在、福岡県議会では国民民主党県議団会長を務めています。
このほか議会運営委員会副委員長、警察委員会、子育て支援・人財育成調査特別委員会などにも所属しており、県議会の運営そのものにも関わる立場となっています。
大田京子氏は福岡市で生まれ育ちました。
1991年に福岡市立西高宮小学校を卒業。その後、福岡女学院中学校・高等学校へ進学しています。
福岡女学院時代にはバスケットボール部に所属し、主将を務めました。また、聖歌隊にも所属していたことが本人のプロフィールで紹介されています。
高校卒業後は福岡大学商学部へ進学しました。
大学でもバスケットボールを続けており、今度は副主将を務めています。
中学・高校では主将、大学では副主将という経歴を見ると、学生時代からチームの中で人をまとめる立場を経験してきたことが分かります。
2001年に福岡大学商学部を卒業しました。
大学を卒業した2001年、大田京子氏は株式会社ユニクロに入社しました。
政治家になる前の職歴として「ユニクロ勤務」と紹介されることが多い大田氏ですが、単に店舗スタッフとして働いていたわけではありません。
本人のプロフィールによると、福岡市中央区のミーナ天神店でフロア店長を務めるなど、店舗運営や新人教育を担当していました。
フロア店長となれば、商品の販売だけでなく、売り場づくり、スタッフの配置、接客、人材育成など、店舗全体を見ながら仕事を進める必要があります。
後に政治の世界へ進んだ大田氏にとって、若い時期に民間企業で組織運営や人材育成を経験したことは、その後の活動にも影響を与えていると考えられます。
大田京子氏の経歴の中でも特に目を引くのが、ユニクロ勤務から鍼灸師へ転身している点です。
大田氏はその後、鍼灸師になるための勉強を行い、国家資格を取得しました。
2009年には株式会社堺整骨院に入社。鍼灸師として患者の治療に携わり、院長も務めています。
小売業の店舗運営から医療・健康分野へと進んだことになりますから、かなり大きなキャリアチェンジだったといえるでしょう。
整骨院では、身体の痛みや不調を抱える患者一人ひとりと向き合い、心身の健康を支える仕事に携わりました。
そして、この鍼灸師としての経験が、後に大田氏が政治家を志す大きなきっかけになりました。
では、鍼灸師だった大田京子氏は、なぜ政治家を目指したのでしょうか。
大田氏は自身のプロフィールで、鍼灸師として患者の心身をケアする中で、必要なのは個人の身体だけではなく「社会の治療」ではないかと考えるようになり、政治を志したと説明しています。
患者の身体を治療していても、その背景にある仕事、子育て、福祉、医療、経済的な問題などは、個人への治療だけでは解決できない場合があります。
そうした経験から、社会制度や行政の側から問題を解決する必要性を感じ、政治の世界へ進んだということになります。
ユニクロでの民間企業経験、鍼灸師として患者と向き合った経験、そして地方政治へという流れは、大田氏の経歴を理解する上で重要なポイントといえそうです。

大田京子氏が初めて福岡県議会議員選挙に挑戦したのは2015年です。
福岡市南区選挙区から立候補し、18,723票を獲得。36歳で初当選しました。
福岡市南区選挙区は定数4の選挙区で、この選挙では5人が立候補していました。
民間企業や医療・健康分野で仕事をしてきた大田氏にとって、ここから本格的な政治家としてのキャリアが始まります。
県議1期目には、福祉や医療、子育てだけでなく、防災、外国人への医療体制、地域振興、教育など、さまざまな県政課題を取り上げるようになります。
県議1期目の活動を見ると、大田京子氏が比較的幅広い政策分野を扱っていたことが分かります。
2018年9月の福岡県議会では会派を代表して質問に立ち、西日本豪雨災害への対応、外国人のための医療体制、人口減少地域の地域振興、障がい児保育、学校における働き方改革などについて県側の考えをただしています。
同年6月には「誰も自殺に追い込まれることのない社会の実現」をテーマとした一般質問も行っています。
鍼灸師出身という経歴から医療や福祉に関する質問が目立つ一方、防災、教育、地域経済などにも取り組んでいることが分かります。
また、建設工事の競争入札参加資格審査について、働き方改革への取り組みを評価項目として加えるよう提案し、その後、福岡県の制度に新たな評価項目が追加されています。
2019年4月の福岡県議会議員選挙では、再び福岡市南区選挙区から立候補しました。
この時は21,609票を獲得して2期目の当選を果たしています。
同選挙区では5人が立候補しており、大田氏の21,609票は最多得票でした。
2位の候補との差はわずか10票でしたが、初当選時の18,723票から得票数を伸ばしての再選となりました。
大田京子氏は政治活動だけでなく、地域や子育てに関わる活動も行ってきました。
国民民主党福岡県連のプロフィールでは、3人の子どもを育てていることを明らかにしています。
また、福岡市立三宅中学校PTA会長や福岡市立野多目小学校おやじの会OBなど、地元の学校や地域に関係する活動もプロフィールに掲載されています。
県議会で子育て、教育、保育、医療的ケア児などの問題を繰り返し取り上げている背景には、こうした生活者・保護者としての経験もあるとみられます。
2021年、大田京子氏は国民民主党福岡県総支部連合会、いわゆる国民民主党福岡県連の代表に就任しました。
県議会議員として活動するだけでなく、福岡県における国民民主党の組織運営や選挙戦略を担う立場となったことになります。
そして翌2022年には、地方議員から国政への進出を目指すことになりました。

2022年7月に行われた第26回参議院議員通常選挙では、国民民主党の公認候補として福岡県選挙区から立候補しました。
このため、福岡県議の職を離れて国政選挙へ挑戦しています。
選挙では133,900票を獲得しましたが、定数3の福岡県選挙区で当選には届きませんでした。
13万票を超える票を集めたものの、大田氏にとって最初の国政選挙は落選という結果になりました。
しかし、その後も政治活動を継続し、翌2023年には再び福岡県議会を目指します。
参院選から約9か月後の2023年4月、大田京子氏は福岡県議会議員選挙の福岡市南区選挙区から再び立候補しました。
選挙では18,860票を獲得して当選。
6人が4議席を争ったこの選挙でも、大田氏は福岡市南区で最多得票となりました。
これによって福岡県議に復帰し、通算3期目に入りました。
| 年 | 選挙 | 得票数 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 2015年 | 福岡県議選・福岡市南区 | 18,723票 | 当選 |
| 2019年 | 福岡県議選・福岡市南区 | 21,609票 | 当選 |
| 2022年 | 参議院選挙・福岡県選挙区 | 133,900票 | 落選 |
| 2023年 | 福岡県議選・福岡市南区 | 18,860票 | 当選 |
県議選について見ると、2015年の初当選以降、立候補した3回はいずれも当選しています。
特に2019年と2023年は福岡市南区で最多得票となっており、地元を中心に一定の支持基盤を築いてきたことがうかがえます。
2023年に県議へ復帰した後も、医療、福祉、子育てに関連する問題を県議会で取り上げています。
2023年6月の県議会では、流産や死産、新生児死亡などによって子どもを亡くした家族へのグリーフケア、特に「ペリネイタル・ロス」への支援について質問しました。
また、過去には医療的ケア児とその家族への支援や、こどもホスピスの必要性なども取り上げています。
こうしたテーマは、鍼灸師として患者の心身の健康に向き合ってきた大田氏の経歴ともつながる分野といえます。
2024年6月の福岡県議会では、カスタマーハラスメント対策と子どもの権利を守るための取り組みについて一般質問を行いました。
いわゆる「カスハラ」は、顧客などから従業員に対して行われる不当・過剰な要求や暴言などが社会問題となっているもので、近年は自治体レベルでも対策が進められています。
子どもをめぐる問題とともに、働く人を守るための政策にも関心を広げていることが分かります。
2025年6月の福岡県議会では会派を代表して質問に立ち、非常に幅広いテーマを取り上げました。
質問項目には、知事の公約や県予算だけでなく、トランプ関税、福岡空港、ディープフェイク問題、認知症対策、こども食堂、農業政策、河川整備、教員不足、小児がん患者への支援などが含まれています。
政治家になるきっかけとなった医療・福祉分野だけでなく、経済、空港、農業、教育、生成AI時代の情報問題にまで政策分野を広げていることが分かります。
大田氏を単に「元鍼灸師の県議」と捉えるだけでは、現在の活動全体を説明しきれないといえるでしょう。
2026年9月現在、福岡県議会の公式プロフィールによると、大田京子氏の所属会派は国民民主党県議団となっています。
大田氏はその国民民主党県議団の会長を務めています。
さらに、県議会の議事運営や会派間の調整などに関わる議会運営委員会の副委員長にも就いています。
このほか警察委員会、子育て支援・人財育成調査特別委員会にも所属しています。
県議3期目となり、単に質問を行う議員というだけではなく、会派や議会運営に関わる立場になっていることが分かります。
大田京子氏が2026年9月に全国的にも注目されることになった理由の一つが、2024年1月のタイ・バンコク訪問時に撮影された写真です。
福岡県議会の関係者らがタイを訪問した際、バンコク都議会側による送別の宴席が開かれました。
そこで複数の福岡県議らが舞台上に立ち、映画「タイタニック」の有名な場面を連想させるポーズを取っている写真が撮影されていました。
この写真が約2年8か月後の2026年9月になってインターネット上で拡散。
福岡県議会をめぐり海外視察などのあり方が問題視されていた時期だったこともあり、公費を伴う海外活動に参加した議員の振る舞いとして適切だったのかという批判が広がりました。
一方、この問題については、宴席での写真そのものと、海外訪問全体の目的、成果、費用負担については分けて考える必要があります。
大田京子氏はその後、2024年1月24日から27日まで行われたタイ訪問について、自身に関する経費を公表しました。
本人の説明によると総額は34万8550円で、航空運賃、宿泊費、現地での移動費、食費などが含まれています。
大田氏は、うち3万1000円をタイ友好議員連盟が負担し、残る31万7550円について政務活動費の充当対象として通知を受けたと説明しています。
また、問題となった送別宴についてはタイ側が費用を負担しており、宴席そのものに政務活動費などを充当したわけではないという趣旨の説明をしています。
したがって、海外訪問全体に公的資金が使われたことと、問題となった宴席の費用を誰が負担したのかは、区別して見る必要があります。
2026年9月5日、大田京子氏は国民民主党福岡県連代表を辞任する意向を明らかにしました。
大田氏は、福岡県議会をめぐる一連の問題について県議の一人として十分に追及できなかったことや、自身が参加した海外訪問時の写真が批判を受けたことなどを重く受け止めたと説明しています。
ただし、ここで注意したいのは、辞任する意向を示しているのは国民民主党福岡県連の代表職だという点です。
福岡県議会議員を辞職するという発表ではありません。
2026年9月8日現在、大田氏は福岡市南区選出の福岡県議として引き続き在職しています。
また、福岡県議会では国民民主党県議団の会長を務めています。
1978年 9月9日、福岡市生まれ
1991年 福岡市立西高宮小学校卒業
1997年 福岡女学院中学校・高等学校卒業。バスケットボール部主将、聖歌隊に所属
2001年 福岡大学商学部卒業。大学ではバスケットボール部副主将
2001年 株式会社ユニクロ入社。ミーナ天神店でフロア店長を務めるなど店舗運営、新人教育を担当
2009年 株式会社堺整骨院入社。鍼灸師として勤務し、院長も務める
2015年 福岡県議会議員選挙に初当選。18,723票を獲得
2019年 福岡県議選で21,609票を獲得し2期目当選
2021年 国民民主党福岡県連代表に就任
2022年 第26回参議院議員選挙・福岡県選挙区に出馬。133,900票を獲得するも落選
2023年 福岡県議選に再び立候補。18,860票を獲得し3期目当選
2026年9月 国民民主党県議団会長。国民民主党福岡県連代表については辞任の意向を表明
大田京子氏は、福岡女学院中学校・高等学校、福岡大学商学部を卒業後、ユニクロへ入社し、フロア店長として店舗運営や新人教育を経験しました。
その後、鍼灸師へと大きく進路を変え、整骨院で院長を務めながら患者の心身の健康を支えてきました。
そこで個人の身体だけでなく社会そのものを変える必要性を感じたことが、政治家を志すきっかけになったとしています。
2015年に36歳で福岡県議へ初当選。2019年に再選した後、2022年には参議院福岡県選挙区から国政進出を目指しました。
参院選では当選には届きませんでしたが、2023年の福岡県議選では福岡市南区で最多となる18,860票を獲得し、県議へ復帰。現在は3期目を務めています。
議会では、医療や子育て、福祉だけでなく、災害対策、外国人医療、教育、カスタマーハラスメント、ディープフェイク、農業、教員不足など幅広いテーマを取り上げてきました。
一方、2026年9月には2024年のタイ訪問時の写真が拡散し、海外活動における振る舞いをめぐって批判を受けました。大田氏はこれを含む福岡県議会をめぐる一連の問題を受け、国民民主党福岡県連代表を辞任する意向を表明しています。
ただし県議を辞職したわけではなく、2026年9月現在も福岡県議として在職し、国民民主党県議団会長、議会運営委員会副委員長などを務めています。
ユニクロ社員、鍼灸師、福岡県議、そして参院選への挑戦と、幅広い経歴を歩んできた大田京子氏。今後は、今回の問題への説明や議会改革への対応とともに、県議としてどのような活動を続けていくのかも注目されます。