奥本克己(おくもと・かつき)氏は、熊本赤十字病院の院長を務める医師です。
長年にわたり救急医療・災害医療の最前線で活動してきた人物で、熊本赤十字病院では救命救急センター長、副院長などを歴任。2026年4月1日付で同病院の第10代院長に就任しました。
特に奥本氏は、2016年の熊本地震をはじめ、東日本大震災、西日本豪雨、熊本豪雨など数々の大規模災害で医療活動に携わってきた「災害医療のスペシャリスト」として知られています。
2026年に入り熊本の災害医療が改めて大きく報道されるなか、奥本氏の名前を目にし、「どんな経歴の医師なのか」と気になった方も多いのではないでしょうか。
この記事では、奥本克己氏の経歴、学歴、専門分野などについて分かっている情報をまとめます。
| 名前 | 奥本 克己 |
|---|---|
| 読み方 | おくもと かつき |
| 職業 | 医師 |
| 現在の役職 | 熊本赤十字病院 院長 |
| 出身大学 | 九州大学医学部 |
| 専門 | 救急医療・災害医療 |
| 資格など | 日本救急医学会指導医、救急科専門医、日本DMAT隊員、統括DMAT登録 |
奥本克己氏は、1995年に九州大学医学部を卒業しています。
九州大学医学部は、九州を代表する医学教育・研究機関の一つです。
卒業後は沖縄で卒後臨床研修を受け、その後、外科医としてキャリアをスタートさせました。
なお、奥本氏の出身高校については、現在確認できる熊本赤十字病院や日本赤十字社などの公式プロフィールでは明らかにされていません。
そのため、ネット上の推測などをもとに特定の高校名を記載するのは避けた方がよいでしょう。
奥本氏のこれまでの主な経歴を整理すると、次のようになります。
| 年 | 経歴 |
|---|---|
| 1995年 | 九州大学医学部卒業 |
| 卒業後 | 沖縄で卒後臨床研修。その後、外科医として勤務 |
| その後 | 沖縄県立八重山病院などに勤務 |
| 2006年 | 熊本赤十字病院に入職 |
| 2009年 | 救急部門長 |
| その後 | 救命救急センター長などを歴任 |
| その後 | 熊本赤十字病院 副院長 |
| 2026年4月1日 | 熊本赤十字病院 第10代院長に就任 |
奥本氏は大学卒業後、沖縄で研修を受け、外科医として経験を積みました。
勤務先の一つとして確認されているのが沖縄県立八重山病院です。
八重山病院は石垣島にあり、八重山地域の中核的な医療機関です。
都市部の大病院とは異なり、離島医療では限られた医療資源の中で幅広い症例に対応する必要があります。
その後、奥本氏は2006年に熊本赤十字病院へ入職。2009年から救急部門を率いる立場となり、本格的に救急・災害医療の中心的役割を担うようになりました。
奥本克己氏の経歴を語るうえで欠かせないのが、2016年4月の熊本地震です。
当時、奥本氏は熊本赤十字病院で救命救急の責任者として対応にあたりました。
熊本地震では4月14日に大きな揺れが発生した後、4月16日にさらに規模の大きな本震が発生しました。
本震では熊本赤十字病院の電気系統にも被害が生じ、救命救急センターが停電。一時的に傷病者の受け入れを停止し、患者を別の場所へ移動させるなど、極めて厳しい状況での医療対応を迫られました。
奥本氏はその経験をその後の病院の災害対策にも生かしています。
熊本赤十字病院ではライフライン対策や事業継続計画(BCP)を強化し、大規模災害が発生しても医療を継続できる体制づくりが進められてきました。
奥本氏が対応した災害は熊本地震だけではありません。
日本赤十字社が公表している略歴では、これまでに、
などで災害医療活動を経験したことが紹介されています。
奥本氏は日本DMAT隊員であるとともに、複数のDMATをまとめる「統括DMAT」にも登録されています。
DMAT(Disaster Medical Assistance Team)は、大規模災害や多数の傷病者が発生した事故などの現場で、急性期から活動する専門的な医療チームです。
病院内で患者を診療するだけでなく、「災害そのものに医療組織としてどう対応するか」という分野で豊富な経験を持つ医師といえます。
奥本克己氏は2023年度の「救急医療功労者熊本県知事表彰」を受けています。
評価されたのは、熊本県のドクターヘリ事業、自然災害における救援活動、救急医療の普及啓発などへの貢献でした。
ドクターヘリを含む病院前救急から災害医療まで、長年にわたり熊本県の救急医療体制づくりに携わってきたことが分かります。
熊本赤十字病院では、2026年3月31日付で平田稔彦前院長が退任。
翌2026年4月1日、奥本克己氏が後任として院長に就任しました。
奥本氏は同病院の第10代院長となります。
救急医療の専門医として現場で長く活動してきた医師が、今度は病院全体を率いる立場になったことになります。
院長就任にあたり奥本氏は、熊本が日本赤十字社の前身である「博愛社」が生まれた土地であることにも触れ、「人道・博愛・奉仕の実践」という熊本赤十字病院の理念を引き継いでいく姿勢を示しています。
奥本氏について公表されている主な資格・専門分野には、
などがあります。
救急患者の治療だけでなく、大規模災害時に医療機関や医療チームをどのように動かすかという「災害マネジメント」にも精通した医師であることが特徴です。
奥本氏の正確な生年月日は、熊本赤十字病院などの公式プロフィールでは確認できません。
一方、2018年に奥本氏を紹介した報道では当時「50歳」と記載されていました。
この情報を基準にすると、1967年前後の生まれとみられ、2026年現在は50代後半と推定されます。
ただし、生年月日そのものが公式に公表されているわけではないため、正確な年齢については断定できません。
奥本克己氏は、1995年に九州大学医学部を卒業し、沖縄での臨床研修や沖縄県立八重山病院での勤務などを経て、2006年に熊本赤十字病院へ入職した医師です。
その後は救急医療を中心にキャリアを重ね、救命救急センター長、副院長などを歴任。2026年4月には熊本赤十字病院の第10代院長に就任しました。
特に注目されるのが、長年にわたる災害医療の経験です。
2016年の熊本地震では救命救急の責任者として現場の最前線に立ったほか、東日本大震災、西日本豪雨、熊本豪雨などでも活動してきました。
日本DMAT隊員・統括DMATとしての経験も持ち、2023年には救急医療への貢献が評価され熊本県知事表彰を受賞しています。
「救急医療の現場を知る病院長」という点が、奥本克己氏の経歴の大きな特徴といえるでしょう。