メジャーリーグ(MLB)・現役最多勝利
MLB現役最多勝ランキング(2025年8月時点)
メジャーリーグベースボール(MLB)において、投手の通算勝利数はその選手のキャリアと実力を示す重要な指標の一つです。しかし、近年の投手起用法の変化により、200勝以上を挙げる投手は「絶滅危惧種」となる可能性が指摘されています。これは、現代の野球における投手の役割が変わりつつあるためです。リリーフ投手の活用が進み、先発投手が長いイニングを投げる機会が減少していることも影響しています。
2025年8月時点で、現役投手の通算勝利数上位は以下の通りです。
1. ジャスティン・バーランダー(Justin Verlander)🔥
- 🏆 勝利数:263勝
- 🏟 所属チーム:サンフランシスコ・ジャイアンツ (2025年メッツより移籍)
- 📅 生年月日:1983年2月20日
- 🌍 出身:アメリカ・バージニア州
- ✨ 特徴:サイ・ヤング賞3回受賞、ワールドシリーズ優勝経験あり。長年トップレベルの成績を維持するレジェンド投手。
2. ザック・グレインキー(Zack Greinke)🎯
- 🏆 勝利数:225勝
- 🏟 所属チーム:フリーエージェント
- 📅 生年月日:1983年10月21日
- 🌍 出身:アメリカ・フロリダ州
- ✨ 特徴:技巧派の投手であり、ゴールドグラブ賞を何度も受賞。2009年にはサイ・ヤング賞を獲得。
2023年シーズン終了後、所属チームが見つからず、現在フリーエージェントの状態が続いています。彼はまだ正式な引退は表明していませんが、2024年以降はMLBの試合で登板していないため、昨年シーズン終了時点より勝利数は増えていません。
3. マックス・シャーザー(Max Scherzer)⚡
- 🏆 勝利数:220勝
- 🏟 所属チーム:トロント・ブルージェイズ (2025年メッツより移籍)
- 📅 生年月日:1984年7月27日
- 🌍 出身:アメリカ・ミズーリ州
- ✨ 特徴:剛速球とスライダーを武器にするパワーピッチャー。サイ・ヤング賞3回受賞。
4. クレイトン・カーショウ(Clayton Kershaw)🎨

- 🏆 勝利数:220勝
- 🏟 所属チーム:ロサンゼルス・ドジャース
- 📅 生年月日:1988年3月19日
- 🌍 出身:アメリカ・テキサス州
- ✨ 特徴:左腕のエースであり、サイ・ヤング賞3回受賞。制球力とキレのあるカーブが武器。
5. ゲリット・コール(Gerrit Cole)🔥
- 🏆 勝利数:153勝
- 🏟 所属チーム:ニューヨーク・ヤンキース
- 📅 生年月日:1990年9月8日
- 🌍 出身:アメリカ・カリフォルニア州
- ✨ 特徴:剛速球を武器にし、奪三振率が高い。ヤンキースのエース。
6. ジョニー・クエト(Johnny Cueto)🌀
- 🏆 勝利数:144勝
- 🏟 所属チーム:フリーエージェント
- 📅 生年月日:1986年2月15日
- 🌍 出身:ドミニカ共和国
- ✨ 特徴:変則的な投球フォームと多彩な変化球を持つベテラン投手。
2024年はエンゼルス傘下のマイナーチームでプレーしましたが、MLBでの登板はありませんでした。現在はフリーエージェントの状態が続いています。
7. ランス・リン(Lance Lynn)🎯
- 🏆 勝利数:143勝
- 🏟 所属チーム:セントルイス・カージナルス
- 📅 生年月日:1987年5月12日
- 🌍 出身:アメリカ・インディアナ州
- ✨ 特徴:力強い速球を軸にした投球スタイル。
8. ダルビッシュ有(Yu Darvish)🇯🇵
- 🏆 勝利数:132勝
- 🏟 所属チーム:サンディエゴ・パドレス
- 📅 生年月日:1986年8月16日
- 🌍 出身:日本・大阪府
- ✨ 特徴:多彩な変化球を操る日本のエース級投手。
9. カルロス・カラスコ(Carlos Carrasco)🎗
- 🏆 勝利数:130勝
- 🏟 所属チーム:クリーブアンド・ガーディアンズ
- 📅 生年月日:1987年3月21日
- 🌍 出身:ベネズエラ
- ✨ 特徴:病気を克服してカムバックした不屈の精神の持ち主。
10. ホセ・キンタナ(José Quintana)🎯
- 🏆 勝利数:104勝
- 🏟 所属チーム:ミルウォーキー・ブルワーズ
- 📅 生年月日:1989年1月24日
- 🌍 出身:コロンビア・アルホナ
- ✨ 特徴:安定感ある先発左腕。2016年オールスター選出経験あり。試合を作る能力に定評がある。
11. カイル・ヘンドリックス(Kyle Hendricks)📐
- 🏆 勝利数:104勝
- 🏟 所属チーム:シカゴ・カブス
- 📅 生年月日:1989年12月7日
- 🌍 出身:アメリカ・カリフォルニア州
- ✨ 特徴:「プロフェッサー」の愛称を持つコントロール投手。チェンジアップを武器に長年カブスを支える。
12. マイケル・ワカ(Michael Wacha)⚡
- 🏆 勝利数:93勝
- 🏟 所属チーム:カンザスシティ・ロイヤルズ
- 📅 生年月日:1991年7月1日
- 🌍 出身:アメリカ・アイオワ州
- ✨ 特徴:2013年NLCS MVP。チェンジアップを武器に復活を果たしたベテラン右腕。
13. ウェイド・マイリー(Wade Miley)🧢
- 🏆 勝利数:92勝
- 🏟 所属チーム:シンシナティ・レッズ
- 📅 生年月日:1986年11月13日
- 🌍 出身:アメリカ・ルイジアナ州
- ✨ 特徴:コントロール重視の技巧派。2021年にノーヒッターを達成。
14. ホセ・ベリオス(José Berríos)🌀
- 🏆 勝利数:92勝
- 🏟 所属チーム:トロント・ブルージェイズ
- 📅 生年月日:1994年5月27日
- 🌍 出身:プエルトリコ・バヤモン
- ✨ 特徴:「La Makina(機械)」の異名を持つ。パワフルな直球とカーブで空振りを奪うブルージェイズ先発陣の柱。
15. クリス・セール(Chris Sale)💨
- 🏆 勝利数:92勝
- 🏟 所属チーム:アトランタ・ブレーブス
- 📅 生年月日:1989年3月30日
- 🌍 出身:アメリカ・フロリダ州
- ✨ 特徴:長身左腕から繰り出すスライダーが代名詞。ホワイトソックス、レッドソックスを経て2024年からブレーブス所属。

MLBにおける勝利数の重要性と今後の展望
これらの投手たちは長年にわたり安定した成績を残し、通算勝利数を積み重ねてきました。特に、ジャスティン・バーランダーは現役最多の272勝を挙げており、今後の活躍にも期待が寄せられています。彼は長年にわたりトップレベルで活躍し続け、安定した成績を残している数少ない投手の一人です。
一方で、近年のMLBでは、投手の起用法が大きく変化しています。先発投手が長いイニングを投げるケースが減少し、球数や打者との対戦回数が制限される傾向があります。また、「勝利数は投手の価値に直結しない」という価値観が広まり、勝利数以外の指標が重視されるようになっています。これらの要因により、今後200勝以上を挙げる投手が現れる可能性は低くなるかもしれません。例えば、奪三振数、防御率、WHIP(与四球+被安打÷投球回)などが、より重要な指標とされるようになっています。
さらに、300勝クラブに名を連ねる投手は、MLBの長い歴史の中でも24人しか存在せず、最後の達成者は2009年のランディ・ジョンソンでした。現役投手で300勝に最も近いのはジャスティン・バーランダーですが、彼が300勝に到達するには、さらに38勝が必要であり、年齢的な要素も考慮すると非常に難しいとされています。
また、現役投手の中で200勝に到達する可能性があるのはゲリット・コールですが、彼はまだ169勝であり、今後の数シーズンにわたる安定した活躍が求められます。現代のMLBでは、先発投手の負担が軽減されているため、かつてのように年間20勝以上を挙げる投手はほとんどいません。そのため、コールが200勝を達成するには、最低でもあと5~6シーズンは高いレベルでプレーを続ける必要があります。
このように、現代のMLBにおいて、通算勝利数を積み重ねることは以前にも増して困難になっています。それでもなお、現役投手たちはそれぞれの目標に向かって日々努力を続けており、ファンとしては彼らの今後の活躍に期待したいところです。今後のMLBでは、投手の起用法がどのように変化していくのか、また新たなスター選手が登場するのかにも注目が集まります。
※上記のデータは2025年シーズン途中(8月)のものであり、最新の成績については各選手の公式プロフィールやMLBの公式サイトをご参照ください。 (2025年8月23日更新)