横尾敬介氏は、東京電力ホールディングス(東電HD)の新会長に就任した実業家です。
2026年6月25日に開かれた東電HDの株主総会および取締役会で役員人事が決定され、横尾氏は新任の取締役会長として正式に就任しました。
横尾氏は、みずほ証券の社長・会長を務めた金融業界出身の人物であり、近年は官民ファンドである株式会社産業革新投資機構(JIC)の代表取締役社長CEOとして知られてきました。
東電HDの会長に金融業界出身者が起用されるのは初めてと報じられており、資本市場や事業構造改革に関する経験を生かした経営改革が注目されています。
| 氏名 | 横尾 敬介(よこお・けいすけ) |
|---|---|
| 生年月日 | 1951年11月26日 |
| 学歴 | 慶應義塾大学商学部卒業 |
| 主な経歴 | 日本興業銀行、みずほ証券、経済同友会、産業革新投資機構、東京電力HD |
| 現在の主な肩書 | 東京電力ホールディングス取締役会長 |
東京電力HDの株主総会資料では、横尾氏は1951年11月26日生まれと記載されています。また、略歴として、みずほ証券社長、同社会長、産業革新投資機構代表取締役社長CEOなどの経歴が紹介されています。
横尾敬介氏は、慶應義塾大学商学部を卒業後、1974年に日本興業銀行へ入行しました。日本興業銀行は後にみずほ銀行につながる銀行で、企業金融や資本市場分野に強みを持っていた金融機関です。
その後、横尾氏は銀行業務だけでなく、証券分野にもキャリアを広げていきました。金融機関の中で企業向け金融、証券ビジネス、経営企画などに関わった経験が、後のみずほ証券での経営につながっていきます。
横尾氏の経歴で大きな節目となったのが、みずほ証券での経営トップ就任です。2007年にみずほ証券の取締役社長となり、2011年には同社の取締役会長に就任しました。
みずほ証券は、銀行系証券会社として企業の資金調達、M&A、債券・株式市場での取引などを担う重要な金融機関です。横尾氏はそのトップとして、金融市場や企業経営に深く関わってきました。
この経験から、横尾氏は単なる銀行出身者というよりも、資本市場、証券ビジネス、企業再編に通じた経営者と見ることができます。
金融界での経験に加え、横尾氏は経済団体でも重要な役割を担ってきました。2015年には公益社団法人経済同友会の副代表幹事・専務理事に就任しています。
経済同友会は、日本の企業経営者が政策提言や経済・社会課題について議論する代表的な経済団体の一つです。ここでの活動は、横尾氏が金融業界だけでなく、産業界全体の課題にも関わってきたことを示しています。
2019年、横尾氏は株式会社産業革新投資機構の代表取締役社長CEOに就任しました。JICは、国内産業の競争力強化やイノベーション促進を目的とする官民ファンドです。JICの公式プロフィールでも、横尾氏は2019年に同社の代表取締役社長CEOへ就任したと紹介されています。
JICは、スタートアップ支援、事業再編、成長分野への投資などを通じて、日本企業の競争力向上を目指す組織です。横尾氏は、民間金融で培った資本市場の知見を、官民ファンドの運営に生かしてきました。
なお、JICは2026年4月、横尾氏が任期満了に伴い同社取締役を退任する予定であること、後任として瀬口二郎氏が代表取締役社長CEOに就任予定であることを発表しています
東京電力HDは、福島第一原発事故後の賠償、廃炉、復興への責任を抱えながら、電力の安定供給、原子力事業、再生可能エネルギー、脱炭素、財務改善といった重い課題に向き合っています。
そのような中で、横尾氏が会長に起用された背景には、金融・資本市場に関する知見や、事業構造改革の経験への期待があると考えられます。東電HDの株主総会資料でも、横尾氏について、企業経営における幅広い経験と見識、金融・資本市場および事業構造改革分野での経験が評価されています。
横尾敬介氏は、慶應義塾大学商学部を卒業後、日本興業銀行に入り、金融の世界でキャリアを築いてきました。その後、みずほ証券の社長・会長を歴任し、経済同友会の要職、産業革新投資機構の社長CEOを務めました。
そして2026年6月、東京電力ホールディングスの取締役会長に就任しました。金融業界、証券市場、企業経営、官民ファンド運営という幅広い経験を持つ人物であり、東電HDの経営改革や企業価値向上にどのように関わっていくのかが注目されます。