「SNS禁止国」という言葉が、2026年に入り再び大きな注目を集めています。その最大の理由は、スペイン政府が16歳未満のSNS利用禁止を正式に決定したこと、そしてオーストラリアがすでに同様の制度を法的に施行していることにあります。
SNSは今や生活インフラの一部ですが、同時に未成年者への悪影響(依存、誹謗中傷、性的被害、フェイクニュースなど)も深刻化しています。そのため各国政府は、「表現の自由」や「利便性」と、「子ども・社会の安全」をどう両立させるかという難しい判断を迫られています。
本記事では、「SNS禁止国」「SNS規制国」という言葉が指す実態を整理し、国名+具体的な規制内容+法的な位置づけをできるだけ明確に示します。
「SNS禁止国」と一言で言っても、その内容は国によって大きく異なります。実際には、以下のように4つのタイプに分けて考えると理解しやすくなります。

子ども・若者の保護を目的に、一定年齢未満のSNS利用を法律で禁止、または事実上不可能にするタイプ。
国家安全保障や情報漏えい対策として、一部アプリや用途に限定して禁止するタイプ。
検閲や情報統制を目的に、SNS自体へのアクセスを国レベルで遮断するタイプ。
デモや政変など非常時に、通信を一時的に遮断するタイプ。
以下、それぞれについて国別・具体的な制度内容を詳しく見ていきます。
オーストラリアは、世界で初めて「16歳未満のSNS利用禁止」を法律として施行した国です。この制度は、SNS規制の歴史において画期的な転換点とされています。
規制内容
制度の特徴
この仕組みは「子どもを守る責任は企業側にある」という考え方を明確に打ち出しています。
スペイン政府は2026年2月、16歳未満のSNS利用を禁止する方針を正式に決定しました。これはヨーロッパで初めての「未成年SNS禁止国家」となります。
規制内容
スペイン規制の特徴
フランスでは、15歳未満のSNS利用を禁止する法律がすでに成立しています。
規制内容
フランスは以前から誹謗中傷対策やデジタル規制に積極的で、オーストラリアやスペインの動きを後押しする存在となっています。
デンマークでも、若者のSNS依存やメンタルヘルスへの影響が問題視されています。
現在検討されている案には、
などが含まれており、全面禁止にかなり近い段階にあるといえます。

アメリカ、日本、EU諸国では、
において、TikTokなど特定アプリの使用を禁止しています。
これは国民全体への禁止ではなく、国家安全保障や情報漏えい防止を目的とした限定的な規制です。
カナダでは、報道機関との関係をめぐる法制度の影響で、
が制限されました。
SNS自体は禁止されていないため、「SNS禁止国」と誤解されやすい典型例です。
中国では、
など主要な海外SNSが長年にわたり利用できません。
背景:情報統制、政治的安定、世論管理
などが、恒常的または情勢に応じて遮断されています。
クーデター以降、
が断続的に行われています。

以下のような状況では、
などを理由に、**一時的な通信遮断(ブラックアウト)**が実施されることがあります。
これは恒常的な禁止ではありませんが、医療・物流・報道などにも影響を与える深刻な措置です。
| 国名 | 規制内容 | 対象 | 状態 |
|---|---|---|---|
| オーストラリア | SNS利用禁止 | 16歳未満 | 施行済 |
| スペイン | SNS利用禁止 | 16歳未満 | 決定・施行準備 |
| フランス | SNS利用禁止 | 15歳未満 | 成立 |
| デンマーク | 利用制限 | 15歳未満 | 検討中 |
| 中国 | SNS遮断 | 全年齢 | 実施中 |
| 北朝鮮 | ネット制限 | 全年齢 | 実施中 |
| イラン | SNS制限 | 全年齢 | 実施中 |
| ミャンマー | SNS遮断 | 全年齢 | 実施中 |
背景には、
といった問題があります。各国政府は、これらを放置できない社会問題として捉え始めています。
現在の世界的潮流を整理すると、
と言えます。
「SNS禁止国」という言葉を見る際は、
を意識することで、ニュースの理解はより正確になります。