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山本由伸・ワールドシリーズ・MVP賞金

山本由伸

山本由伸・ワールドシリーズ・MVP賞金

MVP賞金はいくら?

ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸投手がワールドシリーズで圧巻の投球を見せ、見事MVP(最優秀選手)に輝いた――という想定で日本のファンがすぐに気になるのが、「山本由伸のMVP賞金としていくらもらえるの?」というお金の話です。

日本のプロ野球だと「日本シリーズMVP=賞金〇〇万円」とはっきり出ることが多いので、同じ感覚でMLBを見てしまうと少し戸惑います。

実はメジャーリーグの場合、“MVPを取ったからといってそれだけで高額の現金が自動的に振り込まれる”という仕組みにはなっていません。この記事では、山本由伸のようなワールドシリーズMVPが実際にどのくらいの報酬・副賞を得るのか、MLBのシステムに沿って分かりやすく解説します。

1. 「WS MVP=大金の賞金」ではないのがMLBの基本

まず押さえておきたいのは、MLBでは“タイトルそのものに高額賞金がつく”というよりも、“ポストシーズンを勝ち進んだチーム全体に大きな分配金が行き、そのうちの一口を選手が受け取る”という考え方になっていることです。つまり、

  • MVPだから追加で〇万ドル、というより
  • 優勝したからこそ受け取れる「選手プール」からの分配+スポンサーの副賞

という形です。このため、MVPの名前が「山本由伸」になったからといって、そこにだけ特別な1億円、2億円がのるわけではありません。 よって山本由伸はワールドシリーズMVPの賞金そのものは基本的にもらえません。

2. 一番大きいのは「優勝チームの選手分配金」

ワールドシリーズを制覇したチームには、ポストシーズンのチケット収入などをもとにした“プレーオフ・プレイヤーズプール(選手プール)”から、36%分が渡されます。この総額をチームが“フルシェア(満額)”や“ハーフシェア(半分)”などに区切って、ロースター入りした選手たち・シーズン中に貢献したスタッフたちに配る、というのがMLBのやり方です。

最近の例を見ると、ワールドシリーズを制したチームの1人あたりの満額シェアはおおむね45万〜50万ドル前後になることが多く、日本円で言えば約7,000万〜8,000万円クラスになります(為替によって上下します)。

山本由伸のように1年を通して先発ローテを支え、ポストシーズンもロースターにちゃんと入っていた投手であれば、この“満額シェア”を受け取ると見ていいでしょう。ここが、実は“WS MVPの最大の金額部分”だと考えるのが正確です。

3. WS MVPに贈られる「車」の副賞

日本だと、MVPといえばトロフィーと現金、というイメージですが、MLBのワールドシリーズMVPは自動車メーカー(近年はシボレー)からの副賞として新車が贈られるのが定番です。車種はその年ごとに異なりますが、ピックアップトラックや高性能SUVなど、だいたい5万〜7万ドル程度の車両が選ばれることが多いです。これは日本円にすると約800万〜1,000万円前後になります。

つまり、現金支給ではなく“モノで高級品が来る”イメージです。もちろんこれも価値としては大きいのですが、「山本由伸MVP賞金として1億円ゲット」といった分かりやすい見出しにはなりにくいので、日本語圏ではあまり“賞金”として扱われません。

4. 山本由伸なら「契約ボーナス」が別枠である可能性も

ドジャースと山本由伸の契約は、MLB史上でも最大級の長期・超大型契約です。このレベルの契約になると、多くの場合で**オプションやアワードボーナス(タイトル獲得時のボーナス)**が細かく設定されます。サイ・ヤング賞、オールスター出場、MVP投票での順位などに応じて数十万〜数百万ドルが加算される条項が入ることは珍しくありません。

もし山本由伸の契約に「ポストシーズンの賞(WS MVPなど)を受賞した場合にボーナスを支払う」という条項が入っていれば、このぶんはドジャースの年俸とは別に、チームから支給される“契約上の特別ボーナス”となります。ただしこれは契約により金額が全く違ううえ、すべてが公開情報ではないため、「WS MVPを取ったから〇〇ドル」とは一概に言えません。

5. 日本の“シリーズMVP”との違い

日本シリーズの場合、NPBが公式にMVP賞を出し、球団からも別途報奨金が出る――という“賞金として見える”仕組みになっています。対してMLBは、

  • お金はシリーズで勝ったことへの報酬として全員に配る
  • MVPは“名誉+副賞(車)”で見せる

という考え方なので、見かけ上は「え、MVPなのにお金じゃないの?」となりやすいのです。ここを知らずにSNSで“山本由伸のMVP賞金いくら?”と探すと、「数字が出てこない」「公表されてない」ということになります。

6. 結論:実質的には“1シーズン分の年俸の一部がもう1回入る”イメージ

ここまでをまとめると、山本由伸の「ワールドシリーズ MVP賞金」を実額で考えるなら、

  1. 優勝チームの分配金:45万〜50万ドル前後(約7,000万〜8,000万円)
  2. シボレーなどの副賞の新車:5万〜7万ドル程度(約800万〜1,000万円)
  3. 契約に個別に入っているアワードボーナス:入っていれば数十万〜数百万ドル、ない場合は0

という三層構造です。日本的な“賞金袋”を期待すると肩透かしですが、中身を冷静に見ると優勝分配金だけで日本のトップ選手の年俸1年分に近い額になり、さらにスポンサー車も付くので、金銭的インパクトは決して小さくありません。

7. それでも価値の中心は「名誉」

お金の話をしてきましたが、ワールドシリーズMVPの価値はやはり名誉の部分にあります。特に海外FAやポスティングで来た日本人投手が獲った場合、

  • 日本での実績が本物だったと証明できる
  • 米メディアでの評価が一気に上がる
  • 将来の殿堂入りや球団でのレジェンド扱いにもプラスになる

という“後から効いてくる価値”が非常に大きいからです。今回の山本由伸の場合も、MVPをきっかけに米国内での露出・スポンサー案件・イベント出演など、純粋な「給料以外の稼ぎどころ」が増えるはずで、これは公開されないぶん“本当の賞金”に近い部分だと考えられます。


まとめ

  • MLBには「WS MVP=固定の現金賞金」という日本のような分かりやすい枠はない。
  • 一番大きいのは優勝チーム全員で受け取る“プレーオフ分配金”で、1人あたり45万〜50万ドル前後。
  • MVPには自動車メーカーの副賞(5万〜7万ドル程度)が付くのが通例。
  • 大型契約選手の場合は、契約に入っているアワードボーナスでさらに上積みされることがある。
  • 結局のところ、金額よりも“日本人がWS MVPを取った”という事実そのものが最大の資産になる。
  • 山本由伸はワールドシリーズのMVPになったからといって現金で賞金をもらえるわけではない。

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