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日米通算200勝投手・一覧表

日米通算200勝投手・一覧表

速報2025年9月30日(火)/東京ドーム、対中日戦 にて、田中将大日米通算200勝 を達成しました(先発6回85球2失点→救援陣が2点差を守り切り勝利)。以下が日米通算200勝投手の一覧です。 本稿は直近の到達を反映した更新版です。

対象と定義:本稿の「日米通算」は NPB+MLBのレギュラーシーズン一軍公式戦における「勝利(W)」合計。ポストシーズン、オープン戦、二軍・マイナー、独立リーグ、国際大会は含みません。数字は2025年9月30日(JST)時点。現役は変動します。


1. 日米通算200勝投手(一覧表)

順位 投手 日米通算勝利 内訳(MLB/NPB) 備考
1 ダルビッシュ有 206(更新中) 113/93 2024年に200勝到達。2025年も上積み継続。最多記録の更新幅を拡大中。
2 黒田博樹 203 79/124 先発勝利のみでの200到達という稀有なケース。
3 野茂英雄 201 123/78 日本人初のMLB新人王。日本人で最初に200勝(2005年)。
4 田中将大 200(本日到達) 78/122 **2025/09/30・東京ドーム(vs 中日)**で達成。先発6回85球2失点→救援が2点差を守り切り到達。

 

※到達順:野茂 → 黒田 → ダルビッシュ → 田中


2. 達成タイムライン(年表・2025/09/30追記)

  • 2005年:野茂英雄 — 日本人で初の「日米通算200勝」。MLBでの白星比率が高い初到達。
  • 2016年:黒田博樹 — 先発ローテを粘り強く守り、救援勝利なしでの200越え。
  • 2024年:ダルビッシュ有 — 球種マネジメントとコンディショニングで到達、翌年も更新中。
  • 2025年9月30日:田中将大東京ドームの中日戦で6回2失点の好投。救援陣が逃げ切り、王手から4度目の挑戦で大台に到達。

3. 各投手のハイライトと特徴(詳説)

野茂英雄(201勝|MLB123/NPB78)

  • 先駆者の価値:トルネード投法と縦変化でMLB123勝という日本人最多級。二度のノーヒッターなど記憶にも残る白星。

黒田博樹(203勝|MLB79/NPB124)

  • ゲームメイク力:ゴロ量産と与四球抑制で試合を壊さない。先発勝利のみで200到達の厳格さが特筆。

ダルビッシュ有(206勝・更新中|MLB113/NPB93)

  • 再発明の名手:球種配合・微細な変化量の最適化で長期稼働。分業時代における現代的200勝の象徴。

田中将大(200勝|MLB78/NPB122)

  • 2025/09/30到達:東京ドームの中日戦で6回85球2失点。リリーフが1点差を守り抜き到達。
  • キャリア構成ヤンキース78勝+NPB122勝与四球の少なさビッグゲームの集中力で白星を積み上げた。

4. 200勝に迫った/上位の有力投手(200勝未満)

目安順位 投手 日米通算勝利 内訳(MLB/NPB) メモ
5 石井一久 182 39/143 NPB中心に堅実に積み上げた左腕。
6(タイ) 松坂大輔 170 56/114 2008年のMLB18勝がハイライト。
6(タイ) 岩隈久志 170 63/107 MLBノーヒッター(2015)
8(タイ) 前田健太 165前後 68/97 コマンドと球種配分の妙。
8(タイ) 和田毅 165 5/160 NPBの大黒柱。
10 上原浩治 134 22/112 クローザー経験含む多彩な役割。

5. データで見る“200勝”の難しさ(時代背景と戦術)

  • 分業化で単年の勝ち星が伸びにくい(100球前後・6回交代が標準)。
  • 援護点/救援の質/守備効率などチーム要素の影響が大。
  • NPBとMLBの環境差(ボール・マウンド・移動・日程)を跨いで長期安定する総合力が必要。
  • 球種マネジメントやコマンド強化によるキャリア再設計が鍵。

6. 集計ルールQ&A(よくある疑問)

Q1. ポストシーズンの勝利は合算?
A. いいえ。 本稿はレギュラーシーズンのみ。

Q2. 先発の“勝ち”の条件は?
A. 原則5回以上を投げ、降板時に自軍がリードし、その後同点・逆転されないこと。

Q3. 救援の“勝ち”は?
A. 登板中に自軍が勝ち越し、そのままリードを維持した場合にその投手へ。極端に不出来な短い登板は公式記録員裁定で付け替えられる場合があります。

Q4. 二軍やマイナー、独立リーグは?
A. 対象外。 NPBとMLBの一軍公式戦のみ。

Q5. 数字がサイトで微妙に違うのは?
A. 更新タイミング差サスペンデッドの扱い、速報値の丸め、公式発表の記載差などが原因です。


7. 補章A:指標ミニ解説(W/QS/WARほか)

  • W(勝利):勝利投手に付く記録。先発は5回以上。救援は登板中に勝ち越しが起き、そのままリードを保持。
  • L(敗戦):投手が責任を負う逆転を許した場合に記録。
  • QS(クオリティ・スタート):先発で6回以上・自責3以内。勝利に結び付きやすいが、救援や援護次第で必ずしも勝ち星にはならない。
  • ERA/FIP:投手の失点予防能力(ERA)と、守備の影響を排して三振・四球・本塁打に焦点を当てた独立指標(FIP)。
  • WAR:選手の総合的な勝利貢献度(算出法は提供元により異なる)。通算Wとあわせて読むと**“勝ちをどう積んだか”**の理解が深まる。

8.トリビアコーナー

ダルビッシュ有

  • 奪三振の記録: ダルビッシュは、日米通算で3000奪三振以上を記録しています。これは、日本プロ野球で挙げた奪三振数と、MLBで挙げた奪三振数の合計です。日米でこれだけの三振を奪っている投手は他にいません。この事実は、彼の投球の質の高さと、長いキャリアを通じて打者を圧倒し続けていることを示しています。

黒田博樹

  • 所属球団の「勝利」: 黒田が日米で所属した広島東洋カープとロサンゼルス・ドジャースは、いずれもリーグ優勝から長らく遠ざかっていました。しかし、彼が所属していた時期に、チームはワールドシリーズ優勝へ向けて躍進しました。彼の存在は、勝利数以上に、チームに安定と勝利への意識をもたらした証とも言えます。

野茂英雄

  • 200勝達成時の年齢: 野茂は、日本人として最も早く200勝に到達しましたが、その年齢は36歳でした。これは、メジャーリーグでのキャリアを早期に始めたことが大きく影響しています。一方、黒田は41歳、ダルビッシュは37歳で達成しており、野茂の記録は「挑戦の時代のスピード感」を象徴しています。

田中将大

  • (200勝|MLB78/NPB122)達成の道のり)

    1. NPB(楽天): プロ入り後、楽天のエースとして活躍し、24勝0敗1セーブという歴史的なシーズン(2013年)を含む121勝を積み上げる。
    2. MLB(ヤンキース): 2014年からMLBへ移籍。ニューヨーク・ヤンキースのローテーションの柱として活躍し、78勝を記録。
    3. NPB復帰(楽天→巨人): 2021年に楽天に復帰。その後巨人に移籍し、日米通算199勝で王手の状態に。
    4. 200勝達成: 2025年9月30日、東京ドームでの中日ドラゴンズ戦で勝利を挙げ、日米通算200勝を達成。
  • 評価と特徴: 与四球の少なさ要所のギアチェンジ、そして豊富な球種を使い分ける高い投球術で、日米の異なるリーグで勝ち切る術を発揮。故障離脱も少なく、高いイニング消化力安定感がキャリアを通じての大きな武器。

その他

  • 「引退後」の功績: 野茂英雄と石井一久は、引退後に**東北楽天ゴールデンイーグルスのGM(ゼネラルマネージャー)**に就任しました。これは、単に勝利数を積み重ねただけでなく、野球界の運営面でも重要な役割を担っていることを示しており、彼らの野球に対する深い理解と影響力を物語っています。
  • 「世代」の比較: 200勝クラブの3人は、それぞれ異なる世代の投手を象徴しています。
    • 野茂英雄:MLBの扉を開いた**「先駆者」**世代。
    • 黒田博樹:MLBでの成功を経て、NPBに復帰し、野球に対する**「武士道」**とも言える精神でキャリアを終えた世代。
    • ダルビッシュ有:MLBで最新のデータ分析やトレーニングを取り入れ、自己を**「再発明」し続ける「現代的」**な世代。

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