Japan Luggage Express
Japan Luggage Express Ltd.

カム機構・使用例

カム機構の使用例

回転を「決まった動き」に変えるしくみ

カム機構(きこう)は、回転する動きを、押す・引く・上下させる・止めるといった決まった動きに変える仕組みです。カムは「動きの形(いつ動く/どれくらい動く/いつ止まる)」を部品の形で決められるため、いろいろな機械で使われています。

この記事では、カム機構の基本をやさしく説明し、身近な道具から工場の機械まで、具体的なカム機構の使用例をたくさん紹介します。


1. カム機構とは?

カム機構は、主に次の2つでできています。

  • カム:回転する部品。外側の形がデコボコしていたり、溝(みぞ)があったりします。
  • フォロワ(従動子:じゅうどうし):カムに押されて動く部品。上下したり、前後したりします。

カムが回ると、デコボコの形に合わせてフォロワが動きます。たとえば、カムの山が来たら押し上げる、谷が来たら戻る、という感じです。


2. カム機構のよいところ(なぜ使うの?)

  • タイミングがずれにくい:回転といっしょに動きが決まるので、同じ動きをくり返しやすいです。
  • 「止める」動きも作れる:動く→止まる→動く、が作りやすいです。
  • 電気のプログラムなしでも動かせる:形で動きを決められます(もちろん電気制御と組み合わせることもあります)。

ただし、こすれる場所があるので、油(潤滑:じゅんかつ)が必要だったり、長く使うとすりへることもあります。


3. カム機構の使用例(身近なもの)

例① 自転車のクイックリリース(車輪を固定するレバー)

レバーを倒すと、内側の偏心(へんしん)したカムが働いて、短い動きで強く締(し)めることができます。工具なしで、しっかり固定できるのがポイントです。

例② レバー式のクランプ(作業台で物を固定する道具)

工作やDIYで使う固定具(こていぐ)の中には、レバーを倒すだけで一気に固定できるタイプがあります。これもカムの「短い動きで大きな力」を使っています。

例③ 組み立て家具のカムロック金具

板と板をつなぐとき、金具を少し回すだけで引き寄せて固定する仕組みが使われます。短い回転で固定でき、組み立てが簡単になります。

例④ 窓のクレセント錠(タイプによる)

回すことで窓を引き寄せて密着させる仕組みは、カム的(かむてき)な考え方です。ガタつきを減らし、しっかり閉めやすくします(製品の方式によって仕組みはさまざまです)。


4. カム機構の使用例(自動車・エンジン)

エンジンカムシャフト

例⑤ エンジンのカムシャフト(バルブを開け閉め)

エンジンの中では、空気や燃料を入れたり、排気を出したりするために、バルブを決まったタイミングで開け閉めします。ここで活躍するのがカムシャフトです。

  • ✅ カムの形で「どれくらい開くか(リフト量)」が決まる
  • ✅ いつ開き始め、いつ閉じるか(タイミング)も重要

つまりエンジンでは、カムが「時間割どおりにバルブを動かす係」になっています。


5. カム機構の使用例(工場の機械・自動化)

例⑥ 包装機(ほうそうき):送る→止める→作業する

お菓子や日用品を包む機械では、材料や商品を少し送って止める→止まっている間にシール印字→また送る、という動きが必要です。カム機構は、この「間欠(かんけつ)=止まる動き」を作るのが得意です。

例⑦ 組立機(くみたてき):順番どおりに動かす

工場の組立機では、部品を置く→押さえる→入れる→確認する→出す、といった作業を順番どおりにくり返します。カムを使うと、1回転の中に「やること」をきれいに入れられます。

例⑧ カム式インデックス装置:回転テーブルをピタッと止める

円いテーブルを「一定の角度だけ回す→止める→作業する」をくり返す装置です。止まる位置がずれにくいので、作業の精度が上がります。


6. カム機構の種類(ざっくり)

  • 板カム(ディスクカム):円板の外側の形で押す。よく使われます。
  • 円筒カム(えんとうカム):円筒に溝を作り、溝に沿って動かす。
  • 偏心カム(へんしんカム):中心が少しずれた回転で、強い締め付けなどに使う。

7. 使うときの注意(こわれにくくするコツ)

  • ⚠️ すりへり:こすれるので、材料や表面の硬さが大事です。
  • ⚠️ 潤滑(じゅんかつ):グリスやオイルが必要な場合があります。
  • ⚠️ 衝撃(しょうげき):急に動く形だと、音や振動が出やすいです。
  • 同じ動きをくり返すのは得意:いったん決めた動作を安定して続けられます。

8. まとめ

カム機構の使用例は、タイミングが大事な機械に多く見られます。回転を、押す・引く・止めるなどの「決まった動き」に変えられるので、身近な固定レバーから、エンジン、工場の包装機まで、いろいろな場面で活躍しています。


よくある質問(FAQ)

Q1. カム機構は、歯車と何がちがう?

A. 歯車は回転を回転に伝えるのが得意です。カムは、回転を「上下」「前後」「止める」などの動きに変えるのが得意です。

Q2. 電気で動かすなら、カムはいらない?

A. 電気制御(サーボ)でも同じような動きは作れますが、カムは「形でタイミングが決まる」ので、同じ動きをくり返す装置では今も使われます。

Q3. 壊れやすいところは?

A. こすれる部分があるので、摩耗(まもう)や潤滑不足がトラブルの原因になりやすいです

 

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