メジャーリーグを代表する左腕、タリク・スクーバル投手が、デトロイト・タイガースからロサンゼルス・ドジャースへ移籍しました。
スクーバルは2024年にアメリカン・リーグの投手三冠を達成し、2024年と2025年には2年連続でサイ・ヤング賞を受賞しています。
2026年8月2日、ドジャースはスクーバル投手の獲得を正式に発表しました。大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希、ブレイク・スネルらを擁するドジャース投手陣に、現役最高クラスの左腕が加わることになります。
この記事では、タリク・スクーバルの2020年から2026年までの年度別成績、通算成績、ポストシーズン成績、プロフィール、投手としての特徴、ドジャースへのトレード内容を詳しく紹介します。
タリク・スクーバルの2本年2026年レギュラーシーズン成績は、次の通りです。
| 登板 | 先発 | 勝敗 | 防御率 | 投球回 | 被安打 | 与四球 | 奪三振 | WHIP |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 16 | 16 | 7勝5敗 | 2.79 | 96回2/3 | 74 | 14 | 116 | 0.91 |
※成績は2026年8月2日のドジャース移籍発表時点。
2026年は左肘の遊離体を取り除く手術を受け、5月から6月にかけて戦列を離れました。それでも復帰後は調子を取り戻し、16試合で防御率2.79、116奪三振、WHIP0.91という優秀な数字を残しています。
96回2/3で与えた四球はわずか14個です。奪三振と与四球の比率は8倍を超えており、高い奪三振能力と安定した制球力を維持しています。
タリク・スクーバルは2020年にメジャーデビューしました。2026年までのレギュラーシーズン全成績は次の通りです。
| 年度 | 球団 | 登板 | 先発 | 勝敗 | 防御率 | 投球回 | 被安打 | 自責点 | 被本塁打 | 与四球 | 奪三振 | WHIP |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2020年 | タイガース | 8 | 7 | 1勝4敗 | 5.63 | 32回 | 28 | 20 | 9 | 11 | 37 | 1.22 |
| 2021年 | タイガース | 31 | 29 | 8勝12敗 | 4.34 | 149回1/3 | 141 | 72 | 35 | 47 | 164 | 1.26 |
| 2022年 | タイガース | 21 | 21 | 7勝8敗 | 3.52 | 117回2/3 | 104 | 46 | 9 | 32 | 117 | 1.16 |
| 2023年 | タイガース | 15 | 15 | 7勝3敗 | 2.80 | 80回1/3 | 58 | 25 | 4 | 14 | 102 | 0.90 |
| 2024年 | タイガース | 31 | 31 | 18勝4敗 | 2.39 | 192回 | 142 | 51 | 15 | 35 | 228 | 0.92 |
| 2025年 | タイガース | 31 | 31 | 13勝6敗 | 2.21 | 195回1/3 | 141 | 48 | 18 | 33 | 241 | 0.89 |
| 2026年 | タイガース | 16 | 16 | 7勝5敗 | 2.79 | 96回2/3 | 74 | 30 | 10 | 14 | 116 | 0.91 |
| 通算 | ― | 153 | 150 | 61勝42敗 | 3.04 | 863回1/3 | 688 | 292 | 100 | 186 | 1005 | 1.01 |
2020年のデビュー当初は防御率5.63でしたが、経験を積むにつれて成績を大きく改善しています。
特に2023年以降は、4シーズン連続で防御率2点台を記録。WHIPも4年連続で1.00を下回っており、相手打者をほとんど塁に出さない支配的な投球を続けています。
スクーバルは2020年8月18日のシカゴ・ホワイトソックス戦でメジャーデビューしました。
新型コロナウイルスの影響で短縮されたシーズンに8試合へ登板し、1勝4敗、防御率5.63、37奪三振を記録しました。
防御率は高かったものの、32回で37奪三振を記録。メジャー1年目から、打者の空振りを奪える投手としての可能性を示していました。
2021年は31試合に登板し、29試合に先発。8勝12敗、防御率4.34、164奪三振を記録しました。
シーズン164奪三振は、タイガースの新人投手として球団記録でした。
一方で35本塁打を許しており、被本塁打の多さが課題となりました。力のある速球を持ちながらも、メジャーの打者に甘い球を捉えられる場面が目立ったシーズンです。
2022年は21試合すべてに先発登板し、7勝8敗、防御率3.52、117奪三振を記録しました。
前年に35本許していた被本塁打は9本まで減少。投球内容は大きく改善していましたが、8月に左前腕の故障で負傷者リスト入りし、そのままシーズンを終えました。
シーズン終了後には左肘の屈筋腱を修復する手術を受け、長期離脱することになります。
2023年はリハビリのため開幕から欠場し、7月にメジャーへ復帰しました。
登板は15試合にとどまりましたが、7勝3敗、防御率2.80、102奪三振、WHIP0.90を記録しました。
80回1/3で与えた四球はわずか14個。故障前よりも制球力が向上し、被本塁打も4本に抑えました。
9月と10月には5試合で4勝0敗、防御率0.90、43奪三振を記録し、アメリカン・リーグの月間最優秀投手に選ばれています。
2024年はスクーバルがメジャー最高峰の投手へと飛躍したシーズンです。
31試合に先発し、18勝4敗、防御率2.39、228奪三振を記録しました。
アメリカン・リーグの最多勝、最優秀防御率、最多奪三振の3部門でトップとなり、投手三冠を達成。タイガースの投手による三冠は、1945年のハル・ニューハウザー、2011年のジャスティン・バーランダーに続く球団史上3人目でした。
サイ・ヤング賞の投票では、全30人の投票者から1位票を獲得。満票で自身初のサイ・ヤング賞に選ばれました。
| 勝利数 | 18勝・アメリカン・リーグ1位 |
|---|---|
| 防御率 | 2.39・アメリカン・リーグ1位 |
| 奪三振 | 228・アメリカン・リーグ1位 |
| WHIP | 0.92・アメリカン・リーグ2位 |
2025年は31試合に先発し、13勝6敗、防御率2.21、241奪三振、WHIP0.89を記録しました。
勝利数は前年を下回ったものの、防御率、投球回、奪三振、WHIPはいずれも2024年を上回る数字です。
241奪三振に対して与四球は33個。奪三振と与四球の比率は7.30で、メジャー最高水準の制球力を示しました。
2025年5月25日のクリーブランド・ガーディアンズ戦では、9回を2安打無失点、13奪三振、無四球で投げ切り、メジャー初の完封勝利を記録しています。投球数はわずか94球でした。
シーズン終了後には2年連続となるアメリカン・リーグのサイ・ヤング賞を受賞しました。ア・リーグでのサイ・ヤング賞連覇は、1999年と2000年のペドロ・マルティネス以来の快挙です。
2026年8月2日時点でのメジャー通算成績は次の通りです。
| 登板 | 153試合 |
|---|---|
| 先発 | 150試合 |
| 勝敗 | 61勝42敗 |
| 防御率 | 3.04 |
| 投球回 | 863回1/3 |
| 奪三振 | 1005 |
| 与四球 | 186 |
| WHIP | 1.01 |
2026年7月29日のボルチモア・オリオールズ戦では、メジャー通算1000奪三振に到達しました。
通算863回1/3で1005奪三振を記録しており、投球回数を上回る三振を奪っています。
スクーバルは2024年と2025年にタイガースの一員としてポストシーズンに登板しています。
| 年度 | 登板 | 勝敗 | 防御率 | 投球回 | 奪三振 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2024年 | 3 | 1勝1敗 | 2.37 | 19回 | 20 |
| 2025年 | 3 | 1勝0敗 | 1.74 | 20回2/3 | 36 |
| 通算 | 6 | 2勝1敗 | 2.04 | 39回2/3 | 56 |
2025年のポストシーズンでは、3試合で36奪三振を記録しました。
ワイルドカードシリーズのガーディアンズ戦では7回2/3を投げて14奪三振。アメリカン・リーグの左投手として、ポストシーズン1試合最多となる奪三振記録を樹立しました。

| 名前 | タリク・ダニエル・スクーバル |
|---|---|
| 英語表記 | Tarik Daniel Skubal |
| 生年月日 | 1996年11月20日 |
| 年齢 | 29歳 |
| 出身地 | アメリカ・カリフォルニア州ヘイワード |
| 身長 | 約191センチ |
| 体重 | 約109キロ |
| 投打 | 右打ち左投げ |
| ポジション | 投手 |
| 出身大学 | シアトル大学 |
| ドラフト | 2018年ドラフト9巡目・全体255位 |
| メジャーデビュー | 2020年8月18日 |
| 所属 | ロサンゼルス・ドジャース |
| 背番号 | 29 |
スクーバルはシアトル大学でプレーし、大学通算21勝、224奪三振を記録しました。
2017年のMLBドラフトではアリゾナ・ダイヤモンドバックスから29巡目で指名されましたが、このときは契約しませんでした。
翌2018年のドラフトでタイガースから9巡目、全体255位で指名されてプロ入りしました。
ドラフト上位で指名された選手ではありませんでしたが、2019年にはマイナーリーグで179奪三振を記録。急速に評価を高め、2020年にメジャーデビューを果たしました。
スクーバルは、100マイル前後に達する速球とチェンジアップを武器とする本格派の左投手です。
フォーシームだけでなく、シンカー、チェンジアップ、スライダー、ナックルカーブなどを投げ分けます。
最大の特徴は、速球の球威と変化球の精度に加えて、四球をほとんど出さない点です。
2024年は228奪三振に対して35四球、2025年は241奪三振に対して33四球、2026年の移籍時点では116奪三振に対して14四球でした。
三振を多く奪いながら四球を出さないため、投球数を抑えやすく、長いイニングを任せられる先発投手です。
スクーバルは2024年と2025年に、アメリカン・リーグのサイ・ヤング賞を2年連続で受賞しました。
| 年度 | 主な成績 | 受賞内容 |
|---|---|---|
| 2024年 | 18勝4敗、防御率2.39、228奪三振 | 投手三冠、サイ・ヤング賞 |
| 2025年 | 13勝6敗、防御率2.21、241奪三振 | 最優秀防御率、サイ・ヤング賞 |
タイガースの投手としてサイ・ヤング賞を複数回受賞したのは、デニー・マクレインに続いて球団史上2人目です。
ロサンゼルス・ドジャースは2026年8月2日、タイガースとのトレードでタリク・スクーバルを獲得したと正式に発表しました。
当初は米国メディアによる合意報道の段階でしたが、現在は球団から正式発表され、MLBの選手登録上もドジャース所属に変更されています。
| 球団 | 獲得選手 |
|---|---|
| ドジャース | タリク・スクーバル投手 |
| タイガース | ジーヒル・ホープ外野手、リバー・ライアン投手、ブレイディ・スミス投手 |
タイガースが獲得したジーヒル・ホープとリバー・ライアンは、MLB全体の有望選手ランキングにも入っている選手です。
ドジャースは現役選手を放出することなく、傘下の有望選手3人との交換で2年連続サイ・ヤング賞投手を獲得しました。
タイガースが絶対的エースを放出した背景には、スクーバルの契約状況があります。
スクーバルは2026年シーズン終了後にフリーエージェントとなる予定です。長期契約を結べなければ、シーズン終了後に他球団へ移籍する可能性がありました。
2026年の年俸調停では、スクーバル側が希望した3200万ドルが認められました。これは年俸調停対象選手として史上最高額です。
タイガース側の提示額は1900万ドルで、両者の間には1300万ドルもの差がありました。
タイガースはシーズン終了後に無償で失うリスクを避け、有望選手を複数獲得できる時期にトレードすることを選択したと考えられます。
スクーバルの加入により、ドジャースはメジャー屈指の先発ローテーションを形成する可能性があります。
故障者の復帰時期や大谷翔平の登板状況によって構成は変わりますが、スクーバルと山本由伸を中心にポストシーズンのローテーションを組む可能性があります。
スクーバルは2026年8月4日のシカゴ・カブス戦で、ドジャース移籍後初登板を迎える予定と発表されています。
スクーバルは2026年シーズン終了後にフリーエージェントとなるため、今回のトレードだけではドジャースに長期間在籍することは決まっていません。
ドジャースがシーズン終了後に長期契約を結べなければ、数カ月間だけ在籍する、いわゆるレンタル移籍となります。
一方、スクーバルは2年連続サイ・ヤング賞を受賞している29歳の左腕です。フリーエージェント市場に出た場合、投手として史上最大級の契約を結ぶ可能性があります。
ドジャースが大型契約を提示して残留させるのか、それとも他球団との争奪戦になるのかも今後の注目点です。
タリク・スクーバルは2020年にメジャーデビューし、2026年までの通算成績は61勝42敗、防御率3.04、1005奪三振です。
2020年には防御率5.63だったものの、2023年以降は4シーズン連続で防御率2点台を記録しています。
2024年には18勝、防御率2.39、228奪三振で投手三冠を達成。2025年には防御率2.21、241奪三振を記録し、2年連続でサイ・ヤング賞を受賞しました。
2026年8月2日にはドジャースへの移籍が正式発表されました。大谷翔平や山本由伸らとともにワールドシリーズ3連覇を目指すことになります。
現役最高クラスの左腕がドジャースでどのような投球を見せるのか、そしてシーズン終了後に長期契約を結ぶのか注目されます。