ホワイトソックス・スタメン

ホワイトソックスの2026「スタメン」予想：村上宗隆加入でどう変わりそうか（トレード想定も）

※本記事は 2025年12月下旬時点で公開されている情報をもとにした“予想”です。実際の開幕スタメンはスプリングトレーニングや追加補強で変動します。

まず大前提：村上宗隆の加入は「打線の軸」を作る補強

報道によると、ホワイトソックスはヤクルトの 村上宗隆 を 2年総額3400万ドルで獲得（ポスティング移籍）し、ポジションは 一塁中心（+DH） が想定されています。)
守備負担を軽くして、打撃面（長打力）を最大化する狙いが読み取れます。)

ここがポイント：ホワイトソックスは近年「得点力（中軸の怖さ）」が課題になりがちでした。 村上が中軸に入ることで、若手中心の打線に“芯”ができ、打順の組み方も一気に広がります。

現時点の「深度表（Depth Chart）」から見る主力候補

MLB公式の深度表では、捕手に カイル・ティール、二塁に チェイス・メイドロス、遊撃に コルソン・モンゴメリー、三塁に ミゲル・バルガス、左翼に アンドリュー・ベニンテンディ、中堅に ルイス・ロバートJr. が並ぶ形が示されています。)

この骨格に 村上（1B/DH） が入ることで「内野の座席表」が大きく変わります。

村上加入前はどうだった？（2025年シーズンのスタメン“基準”）

「村上が入ってどう変わるか」を理解するには、加入前＝2025年の“基準となる並び”を先に押さえるのが近道です。ここでは、2025年シーズンの象徴的な例として、開幕戦付近のスタメンをベースに「当時の形」を整理します（※試合ごとに多少の入れ替えはあります）。

2025年：開幕戦付近のスタメン例（村上加入前）

2025年打線の「見え方」：何が苦しかった？

2025年の並びをざっくり言うと、

• 1〜3番は“形”を作れる日がある一方、
• 4番以降の破壊力（1発の怖さ）が日によって薄い
• 守備・走塁要員が下位に多く、下位からの得点が続きにくい

という課題が出やすい構成でした。

ここから分かるのは、ホワイトソックスにとって村上加入が「ちょい足し」ではなく、中軸の設計を作り直すレベルの補強になり得る、という点です。

2025の“基準”から、村上加入でどこが変わる？（置き換えが起きるポイント）

1) 一塁（1B）：ヴォーン枠 → 村上（長打の質を上げる発想）

2025年の1Bは“中軸期待枠”でしたが、村上が入ると、同じ1Bでも

• 長打の期待値
• 四球を含む出塁の圧
• 相手投手が「避けたい」度合い

が変わり、打線全体の迫力が出やすくなります。

2) DH：ベニンテンディ固定から「回すDH」へ

2025年はベニンテンディDHのように“固定感”が出る日もありましたが、村上加入後は

• 村上の休養日（DH）
• 捕手の休養日（DH）
• 若手の打席確保（DH）

といった目的で、DHをより柔軟に回しやすくなります。

3) 下位打線：守備要員を置きつつ「もう1人、長打か出塁」を足したくなる

村上加入で中軸が太くなるほど、チームとしては

• 下位に“出塁枠”を置いて上位へつなぐ
• 9番を軽くしすぎず、二巡目以降に攻撃の波を作る

という設計に寄せたくなります。ここが、追加トレードや補強（外野／二遊間）を考慮するポイントです。

【パターンA】“ロバート残留”前提の開幕スタメン予想（最も素直な形）

2026想定・開幕スタメン（例）

この形の“効き目”

• 村上が4番（または3番）に収まるだけで、上位～中位が「投手が休めない打線」になりやすい。)
• 村上の前後を ロバート／バルガス で挟めると、四球・勝負避けが効きにくい。
• DHを固定しなくても、ケロ／捕手の休養、内野の回転（起用の幅）に使える。)

【パターンB】“ロバート放出（トレード）”も視野に入れたスタメン予想

近い時期から「ロバートJr.のトレード話」が取り沙汰されている、という報道・噂も出ています。)
（※トレードは成立しない可能性もありますが、再建チームでは“常に選択肢”になりがちです。）

ロバートがいなくなると、外野が再編される

• CFの穴が最優先課題になる（守備範囲・打力・走力の総合要求が高い）
• 現状の深度表では、外野はボールドウィンやデレク・ヒルなどが名前として見えますが、上位打線を任せる外野手をもう1枚追加したくなる。)

2026想定・開幕スタメン（例：ロバート放出後）

村上加入で「内野の席」はどう動く？（3B／DH想定を明確化）

基本線：村上は1B優先、必要に応じてDH

• 村上は “一塁中心（+DH）” が有力（守備負担を抑え、打撃に集中させる狙い）。)
• 三塁は現状、深度表上は バルガス が筆頭。)

では三塁に村上が入る可能性は？

• 可能性はゼロではないが、少なくとも加入直後は「まず1Bで適応」が自然。守備評価の不安が契約規模にも影響した、という見立てもあります。)
• ただし、チーム事情（故障者・トレード・若手の伸び）で “スポット三塁” をやる場面はあり得ます。

DHの使い方：村上の休養日・捕手の休養日・若手育成の3用途

MLB公式深度表でもDH候補が複数並んでおり（ケロ、ソーサ、ベニンテンディ、バルガス、ティール等）、DHを 固定せず回す発想が見えます。)

• 村上をDHにして “休養＋打線残し”
• 捕手（ティール／リー／ケロ）をDHに回して 休養＋打席確保
• 若手の調子がいい時期に DHで打席を増やす

「トレードも考慮」した補強ポイント（現実的に起こり得る動き）

1) ロバートJr.を動かすなら“外野の代替”が必要

ロバートが放出されると、外野の運動量が落ちやすいので、

• CFを守れる外野手
• できれば 右打ち or 両打ち
• できれば 長打 or 出塁

このいずれかを満たす補強が欲しくなります。

2) 右の中軸が足りないなら「右打者の長打枠」

村上は左の強打者。左右バランスの観点では、

• バルガス（右）
• もう1枚の右の長打

が揃うと、村上との相乗効果が出やすいです。

3) “勝ちパ”の整備：接戦を拾えると、打線強化が勝ちに直結

村上加入で得点が増えても、

• 終盤にひっくり返される
• ブルペンが薄い

だと勝ちに結びつきません。投手補強は常に優先度が高くなります。

日本人MLB野手史の中で、村上の位置づけは？（強化ポイント）

村上のMLB挑戦は「NPBのスラッガーが、最短距離でMLB中軸に入る」タイプの挑戦です。

• 2022年に日本で 56本塁打を記録した“日本人強打者の象徴”クラス。)
• ホワイトソックスでも契約条件から見て “ベンチ要員”ではなく主軸想定に近い。)

もちろんMLBの投球（速球の質・変化球の精度）への適応は簡単ではありませんが、 **「最初から中軸を任され得る日本人野手」**という意味で、注目度はかなり高い部類です。

まとめ：村上加入で「上位〜中軸」が見えてきた。次は外野と投手の整備

• 村上は 1B（+DH） 想定が濃厚で、打線に“核”を作る補強。)
• 深度表ベースでは、Teel／Meidroth／Montgomery／Vargas／Benintendi／Robert Jr. が骨格。)
• もしロバートがトレードに動くなら、CFを中心に外野の再構築が最重要テーマ。)