メジャーリーグの試合を見ていると、選手たちがいつもと違うユニフォームやキャップを着用していたり、ピンク色や青色の用具を使っていたり、試合前に特別なセレモニーが行われていたりすることがあります。
また、全選手が同じ背番号を着けてプレーする日や、球場全体で特定の人物・出来事・社会的テーマを称える日もあります。そのため、MLB中継を見ながら「今日は何の日なのだろう?」と気になる人も多いのではないでしょうか。
メジャーリーグベースボール(MLB)では、年間を通じてさまざまな記念日や特別イベントが設けられています。これらは単なるイベントではなく、野球の歴史、アメリカ社会、家族、軍人への敬意、病気への啓発活動、人道支援、多様性の尊重などと深く結びついています。
この記事では、MLB全体で行われる主な記念日を中心に、2026年の日程に関係する情報も含めて一覧で紹介します。あわせて、各球団が独自に行うテーマナイトやプロモーションイベントについても整理します。

ジャッキー・ロビンソン・デーは、毎年4月15日に行われるMLBを代表する記念日のひとつです。
1947年4月15日、ジャッキー・ロビンソンはブルックリン・ドジャースの選手としてメジャーリーグにデビューしました。彼は、近代MLBで人種の壁を破ったアフリカ系アメリカ人選手として知られています。
当時のアメリカでは、人種差別が社会のさまざまな場面に残っていました。ロビンソンがメジャーリーグでプレーすることは、単に一人の優れた選手がデビューしたというだけでなく、アメリカ社会に大きな変化をもたらす象徴的な出来事でした。
この日、MLBでは全選手・監督・コーチなどがロビンソンの背番号「42」を着用します。通常、背番号42はMLB全体で永久欠番となっていますが、ジャッキー・ロビンソン・デーだけは特別に全員が着用します。
2026年も、4月15日のジャッキー・ロビンソン・デーには全30球団が試合を行う予定です。MLBにとってこの日は、野球の歴史だけでなく、人種差別撤廃や社会正義の意味を考える重要な日でもあります。

マザーズデーは、日本でもよく知られている「母の日」です。アメリカでは毎年5月の第2日曜日に行われ、2026年は5月10日です。
MLBでは、マザーズデーにピンク色を取り入れた演出が行われることがあります。選手たちがピンク色のバット、リストバンド、スパイク、キャッチャー用具などを使うことがあり、球場全体にもピンクを基調にした雰囲気が広がります。
このピンク色には、母の日を祝う意味に加えて、乳がんへの理解を広げる意味もあります。MLBでは、母親への感謝とともに、乳がんの啓発や支援活動が行われてきました。
日本のプロ野球でも母の日にピンク色の用具やリボンを使うことがありますが、MLBではチャリティー活動や医療啓発と結びついている点が特徴です。

アームド・フォーシズ・デーは、アメリカの現役軍人や軍関係者に敬意を表す日です。毎年5月の第3土曜日に行われ、2026年は5月16日です。
MLBでは、この日やその前後の週末に、軍人やその家族を球場に招待したり、試合前にセレモニーを行ったりすることがあります。球団によっては、カモフラージュ柄を取り入れたキャップやユニフォーム、特別デザインのワッペンなどが使われることもあります。
アームド・フォーシズ・デーは、後述するメモリアルデーとは意味が異なります。アームド・フォーシズ・デーは主に現役軍人や軍関係者への感謝を示す日であり、メモリアルデーは戦争で亡くなった軍人を追悼する日です。
この違いを理解しておくと、MLB中継で軍人へのセレモニーや特別ユニフォームを見たときに、その背景がより分かりやすくなります。
2026年のMLBでは、5月15日(金)・5月16日(土)・5月17日(日)の3日間、全選手・監督・コーチなどが、New Era製の特別デザインキャップを着用すると発表されています。5月16日(土)が正式なArmed Forces Dayなので、その前後を含めたArmed Forces Day Weekendとして実施されている形です

メモリアルデーは、アメリカの戦争で命を落とした軍人を追悼する祝日です。毎年5月の最終月曜日に行われ、2026年は5月25日です。日本時間では5月26日(火曜)
MLBでは、メモリアルデーの試合で黙祷、国歌演奏、軍関係者の紹介、特別ワッペンの着用などが行われることがあります。球場によっては、退役軍人や軍人の家族が招待されることもあります。
メモリアルデーは、アメリカでは夏の始まりを感じさせる祝日でもありますが、本来の意味は戦没者への追悼です。そのため、MLBの演出も、単なるお祭りというよりは、厳粛な雰囲気を含むものになります。
日本人の感覚では、スポーツの試合と軍人追悼が強く結びつくことに少し驚くかもしれません。しかし、アメリカのスポーツ文化では、国歌、軍人への敬意、祝日のセレモニーが球場体験の一部として根づいています。
2026年のこの日は各チーム左胸に赤いポピーの追悼パッチのあるユニフォームを着ているようです。この赤いポピーは戦没者追悼を表します。

ルー・ゲーリッグ・デーは、毎年6月2日に行われるMLBの記念日です。
ルー・ゲーリッグは、ニューヨーク・ヤンキースで活躍した名選手で、「鉄人」と呼ばれました。彼は2130試合連続出場という大記録を打ち立て、ヤンキースの歴史だけでなく、メジャーリーグ全体の歴史に名を残しました。
しかし、ゲーリッグはALS(筋萎縮性側索硬化症)という難病により、現役生活を終えることになります。アメリカではALSが「ルー・ゲーリッグ病」と呼ばれることもあります。
ルー・ゲーリッグ・デーは、彼の功績を称えるとともに、ALSへの理解を広げ、患者や研究支援への関心を高めるために設けられました。試合前にはALS患者や支援団体が紹介されたり、選手や球団が啓発活動に参加したりすることがあります。
6月2日が選ばれたのには理由があります。1925年6月2日は、ゲーリッグの連続試合出場記録が始まった日とされ、1941年6月2日は彼が亡くなった日でもあります。そのため、6月2日はゲーリッグの野球人生と深く結びついた日なのです。
また、ルー・ゲーリッグ・デーの試合では、選手、監督、コーチ、審判などが、ユニフォームの胸のあたりに「4」と書かれた記念パッチ、またはデカールを付けることがあります。この「4」は、ルー・ゲーリッグがヤンキース時代に着けていた背番号です。ヤンキースの字体や色を意識したデザインになっており、ゲーリッグへの敬意を表す意味があります。
そのため、ドジャースの試合中継などで、ユニフォームの胸のチーム名の右上あたりに「④」のようなマークが見える場合があります。これはドジャース独自の記念ではなく、MLB全体で行われるルー・ゲーリッグ・デーの取り組みです。背番号4のパッチを通じて、ゲーリッグの功績を称えるとともに、ALSという病気への理解や研究支援の大切さを伝えています。
2026年のルー・ゲーリッグ・デーにも、全30球団が試合を行う予定です。特にヤンキースにとっては、球団史を代表する名選手を称える重要な日といえます。

ファザーズデーは「父の日」です。アメリカでは毎年6月の第3日曜日に行われ、2026年は6月21日です。
MLBでは、ファザーズデーに青色の用具やリボンを取り入れた演出が行われることがあります。これは父の日を祝うとともに、前立腺がんへの理解を広げる意味もあります。
マザーズデーのピンクが乳がん啓発と結びついているように、ファザーズデーの青は前立腺がん啓発と結びついています。選手たちが青色のバット、リストバンド、スパイク、キャッチャー用具などを使うことがあり、球場内でも関連するメッセージが紹介されることがあります。
父の日のイベントというと家族向けの明るい雰囲気を想像しがちですが、MLBでは医療啓発やチャリティーの要素も含まれています。この点も、MLBの記念日文化の特徴といえるでしょう。

独立記念日は、アメリカ合衆国の独立を祝う祝日です。毎年7月4日に行われるため、英語では「Fourth of July」とも呼ばれます。
MLBでは、独立記念日の試合で赤・白・青を基調にした演出が行われることがあります。スタジアムには星条旗が多く掲げられ、国歌斉唱や軍関係者への敬意を示すセレモニー、試合後の花火などが行われることもあります。
選手たちが特別デザインのキャップやユニフォームを着用する年もあります。ただし、具体的なデザインは毎年変わるため、「今年はどのようなキャップなのか」「どの球団がどのデザインを使うのか」は、その年のMLB公式発表や各球団のグッズ情報を確認する必要があります。
以前の年には、星条旗をイメージしたロゴや赤・白・青を取り入れたキャップが使われたこともあります。2025年にも独立記念日仕様のキャップが話題になりましたが、そうしたデザインは年度ごとに変わるため、記事で紹介する場合は「その年の例」として扱うのが自然です。
なお、カナダのトロント・ブルージェイズはアメリカの球団ではないため、独立記念日の扱いが他球団と少し異なる場合があります。ブルージェイズには、カナダの祝日である「カナダデー」と結びついた特別演出が行われることもあります。

MLBオールスターゲームは、毎年7月中旬に行われるメジャーリーグの大きなイベントです。ファン投票などで選ばれたスター選手たちが、アメリカン・リーグとナショナル・リーグに分かれて対戦します。
2026年のMLBオールスターゲームは、7月14日にフィラデルフィアのシチズンズ・バンク・パークで開催予定です。シチズンズ・バンク・パークは、フィラデルフィア・フィリーズの本拠地です。
オールスターゲームそのものは1試合ですが、その前後にはホームランダービー、フューチャーズゲーム、ファン向けイベント、野球体験イベント、関連セレモニーなどが行われ、都市全体が野球のお祭りのような雰囲気になります。
2026年はアメリカ独立250周年の年でもあるため、フィラデルフィアで開催されるオールスターゲームは特別な意味を持つ可能性があります。フィラデルフィアはアメリカ建国の歴史と深く関わる都市であり、独立記念日や愛国的な演出とも結びつきやすい場所です。
MLBのオールスターゲームは、単にスター選手が集まる試合というだけでなく、その年の開催都市の文化や歴史を世界に発信するイベントでもあります。

パトリオット・デーは、2001年9月11日に発生したアメリカ同時多発テロの犠牲者を追悼する日です。
MLBでは、この日に試合が行われる場合、試合前の黙祷や追悼セレモニーが行われることがあります。特にニューヨークのヤンキースやメッツにとっては、9月11日は非常に大きな意味を持つ日です。
消防士、警察官、救急隊員など、当時の救助活動に関わった人々への敬意が示されることもあります。球場の雰囲気も、通常のイベントデーとは異なり、厳粛で追悼の意味が強いものになります。
2026年は、2001年の同時多発テロから25年となる節目の年です。そのため、9月11日前後のニューヨークでの試合や関連セレモニーには、例年以上に注目が集まる可能性があります。

ロベルト・クレメンテ・デーは、プエルトリコ出身の名選手ロベルト・クレメンテを称えるMLBの重要な記念日です。2026年は9月15日に全30球団が試合を行う予定です。
ロベルト・クレメンテは、ピッツバーグ・パイレーツで活躍したスーパースターです。強肩の外野手として知られ、打撃でも守備でも高く評価されました。
しかし、クレメンテが特別な存在として語り継がれている理由は、野球の実績だけではありません。彼は人道支援活動にも熱心で、1972年にニカラグア地震の被災者へ救援物資を届けるために飛行機に乗り、その事故で命を落としました。
ロベルト・クレメンテ・デーでは、彼の野球選手としての功績と、人道支援に尽くした精神が称えられます。また、MLBでは社会貢献活動に積極的な選手を表彰する「ロベルト・クレメンテ賞」も非常に重要な賞とされています。
この日は、ラテンアメリカ出身選手やプエルトリコ系コミュニティにとっても大きな意味を持ちます。MLBがアメリカ国内だけでなく、中南米やカリブ海地域の野球文化とも深く結びついていることを感じられる記念日です。

| 記念日・イベント | 2026年の日付 | 主な内容 |
|---|---|---|
| ジャッキー・ロビンソン・デー | 4月15日 | MLBの人種の壁を破ったジャッキー・ロビンソンを称える日 |
| マザーズデー | 5月10日 | 母の日。ピンク色の用具などを通じて乳がん啓発も行われる |
| アームド・フォーシズ・デー | 5月16日 | 現役軍人や軍関係者に敬意を表す日 |
| メモリアルデー | 5月25日 | 戦争で命を落とした軍人を追悼する日 |
| ルー・ゲーリッグ・デー | 6月2日 | ルー・ゲーリッグを称え、ALSへの理解と支援を広げる日 |
| ファザーズデー | 6月21日 | 父の日。青色の用具などを通じて前立腺がん啓発も行われる |
| 独立記念日 | 7月4日 | アメリカ独立を祝う日。赤・白・青を基調にした演出が行われる |
| MLBオールスターゲーム | 7月14日 | 2026年はフィラデルフィアのシチズンズ・バンク・パークで開催予定 |
| パトリオット・デー | 9月11日 | 2001年の同時多発テロの犠牲者を追悼する日 |
| ロベルト・クレメンテ・デー | 9月15日 | 人道支援でも知られるロベルト・クレメンテを称える日 |

アースデーは、毎年4月22日に行われる地球環境について考える日です。
MLBでも、球団によってはアースデーの前後に環境保護やサステナビリティに関する取り組みを紹介することがあります。たとえば、リサイクル活動、食品ロス削減、公共交通機関の利用促進、球場での省エネ対策、地域の清掃活動などです。
ただし、アースデーはジャッキー・ロビンソン・デーやルー・ゲーリッグ・デーのように、毎年すべての球団が同じ形で大きなセレモニーを行う記念日とは少し性格が異なります。球団や地域によって取り組み方に差があるため、「MLB全体の固定イベント」というより、「各球団が環境への取り組みを発信する機会」と考えると分かりやすいでしょう。

プライド・ナイトは、LGBTQ+コミュニティへの支持や、多様性を尊重する姿勢を示すために各球団が行うイベントです。
多くの場合、6月のプライド月間に合わせて開催されますが、実施日や内容は球団によって異なります。レインボーカラーを取り入れた演出、地域団体との連携、限定グッズの配布、球場でのメッセージ紹介などが行われることがあります。
プライド・ナイトは、MLB全体で毎年同じ日に行われる記念日というより、各球団が地域社会との関係の中で企画するテーマデーです。そのため、記事内では「MLB公式記念日」としてではなく、「球団ごとのテーマイベント」の一つとして紹介する方が自然です。

ミリタリー・アプリシエーション・デーは、軍人、退役軍人、軍人の家族などに感謝を示すイベントです。
アームド・フォーシズ・デーやメモリアルデーと似た雰囲気を持つこともありますが、ミリタリー・アプリシエーション・デーは球団ごとに独自の日程で行われることが多いイベントです。
球場では、軍人や退役軍人の紹介、始球式、特別席への招待、記念グッズの配布、軍楽隊による演奏などが行われる場合があります。地域に軍の施設や基地がある球団では、特に大きなイベントとして開催されることもあります。
ここまで紹介したものは、MLB全体で大きな意味を持つ記念日や、社会的テーマと結びついたイベントが中心でした。
一方で、各球団はそれぞれの地域性やファン層に合わせて、独自のテーマデーやプロモーションイベントも数多く開催しています。これらは、試合観戦をより楽しくするためのファンサービスであり、地域文化やエンターテインメントと野球を結びつける役割もあります。

ヘリテージ・ナイトは、特定の国や民族、文化的背景を称えるイベントです。
たとえば、Japanese Heritage Night、Korean Heritage Night、Filipino Heritage Night、Mexican Heritage Night、Irish Heritage Nightなど、球団や地域によってさまざまな種類があります。
ロサンゼルスやサンフランシスコ、ニューヨークのように多様なルーツを持つ人々が暮らす地域では、こうしたヘリテージ・ナイトが特に盛んです。球場では、伝統音楽、ダンス、食文化、限定グッズ、特別チケットなどを通じて、その文化への敬意が表されます。
日本人選手が所属する球団では、日本文化をテーマにしたイベントが注目されることもあります。和太鼓、着物、日の丸をイメージしたデザイン、日本食、アニメ風グッズなどが取り入れられる場合もあり、日本人ファンにとっても親しみやすいイベントです。

ボブルヘッド配布日は、MLBのプロモーションイベントの中でも特に人気があります。
ボブルヘッドとは、首が揺れる人形のことで、人気選手や球団のレジェンドをモデルにしたものが来場者に配布されます。大谷翔平、ムーキー・ベッツ、フレディ・フリーマン、アーロン・ジャッジ、ブライス・ハーパーなど、スター選手のボブルヘッド配布日は大きな話題になることがあります。
ただし、ボブルヘッド配布日は球団ごとのプロモーション日程によって毎年変わります。そのため、記事で紹介する場合は、古い具体日程を長く残すよりも、「各球団のプロモーションスケジュールで確認する必要がある」と説明した方が正確です。
過去には、大谷翔平のボブルヘッド配布日が大きな話題になったこともあります。このように、スター選手をテーマにしたプロモーションデーは、MLBの集客戦略の中でも非常に重要な役割を果たしています。

Bark in the Parkは、ファンが愛犬と一緒に球場で試合を楽しめるイベントです。球団によっては「Bark at the Park」や「Pups in the Park」といった名称で開催されることもあります。
このイベントでは、犬用のチケットが用意されたり、専用エリアで犬と一緒に観戦できたりします。犬用グッズの販売、ペット関連団体との連携、チャリティー活動が行われることもあります。
アメリカでは犬を家族の一員として大切にする文化が強く、Bark in the ParkはMLBらしいユニークなイベントとして人気があります。球場に多くの犬が集まる光景は、通常の野球観戦とはまったく違う雰囲気を作り出します。
ただし、開催日や入場条件は球団によって大きく異なります。犬を連れて入場する場合、事前に専用チケットが必要だったり、ワクチン接種証明や規定の同意が必要だったりすることもあります。

スター・ウォーズ・ナイトは、映画「スター・ウォーズ」とコラボレーションしたテーマイベントです。
球場では、スター・ウォーズのキャラクターに扮したファンが集まったり、マスコットが映画の世界観に合わせた演出を行ったり、限定デザインのグッズが配布されたりすることがあります。
ライトセーバー風の演出、映画音楽の使用、キャラクターとの記念撮影など、野球ファンだけでなく映画ファンも楽しめるイベントです。
スター・ウォーズ・ナイトはMLB全体の固定記念日ではなく、各球団が独自に企画するプロモーションイベントです。開催日も球団ごとに異なります。

マーベル・ナイトやスーパーヒーロー・ナイトは、アメコミやヒーロー作品をテーマにしたイベントです。
球場では、マーベル作品やスーパーヒーローをイメージした限定グッズが配布されたり、子ども向けのイベントが行われたりします。ファンがヒーローのコスチュームを着て来場することもあります。
このようなイベントは、家族連れや若い世代のファンを球場に呼び込むための重要なプロモーションです。野球に詳しくない人でも、映画やキャラクターをきっかけに球場へ足を運びやすくなります。
MLBの各球団は、記念日以外にもさまざまなプロモーションイベントを行っています。
代表的なものには、試合後に花火を打ち上げる「花火ナイト」、人気アーティストや地元バンドと連携した音楽イベント、Tシャツやキャップの配布日、レプリカユニフォーム配布日、子ども向けイベント、学生向け割引デーなどがあります。
こうしたイベントは、球団の地域性やファン層によって大きく異なります。たとえば、観光客が多い都市では記念グッズ配布が人気になりやすく、家族連れが多い地域では子ども向けイベントが充実する傾向があります。
MLB観戦を計画する場合は、試合日程だけでなく、球団公式サイトのプロモーションスケジュールを確認すると、より楽しい観戦体験につながります。

MLBの年間行事として、野球殿堂入り式典も非常に重要です。これはレギュラーシーズン中の試合イベントではありませんが、メジャーリーグの歴史を語るうえで欠かせない行事です。
野球殿堂入り式典は、ニューヨーク州クーパーズタウンで行われます。殿堂入りを果たした選手や関係者が表彰され、過去の名選手たちも集まるため、野球界にとって非常に格式の高いイベントです。
2026年のHall of Fame Weekendは、7月24日から27日にかけて開催予定です。殿堂入り式典は7月26日に行われる予定で、2026年クラスにはカルロス・ベルトラン、アンドリュー・ジョーンズ、ジェフ・ケントが含まれています。
日本人ファンにとっては、2025年にイチローがアメリカ野球殿堂入りを果たしたことも大きな出来事でした。イチローの殿堂入りは、日本の野球ファンにとっても、MLBと日本野球のつながりを強く感じさせる歴史的な出来事だったといえます。
MLBの記念日を見るときに注意したいのは、すべてのイベントが同じ性格ではないという点です。
たとえば、ジャッキー・ロビンソン・デー、ルー・ゲーリッグ・デー、ロベルト・クレメンテ・デーは、MLB全体で非常に重要な意味を持つ記念日です。これらは単なるファンサービスではなく、野球史や社会的メッセージと深く結びついています。
一方で、ボブルヘッド配布日、スター・ウォーズ・ナイト、Bark in the Parkなどは、各球団が独自に行うプロモーションイベントです。もちろん人気は高いですが、MLB全体で同じ日に行われる公式記念日とは性格が異なります。
また、アームド・フォーシズ・デー、メモリアルデー、ミリタリー・アプリシエーション・デーは、いずれも軍人や軍関係者と関係しますが、意味は少しずつ違います。
この違いを理解しておくと、MLBの特別ユニフォームや試合前セレモニーの意味がより分かりやすくなります。
メジャーリーグでは、シーズンを通して多くの記念日や特別イベントが行われています。
ジャッキー・ロビンソン・デーは人種の壁を破った歴史を伝え、ルー・ゲーリッグ・デーはALSへの理解を広げ、ロベルト・クレメンテ・デーは人道支援の精神を称えます。マザーズデーやファザーズデーは家族への感謝と医療啓発を結びつけ、メモリアルデーや独立記念日はアメリカの歴史や国民意識と深く関わっています。
また、各球団が行うヘリテージ・ナイト、ボブルヘッド配布日、Bark in the Park、スター・ウォーズ・ナイトなどは、ファンとの距離を近づける楽しいイベントです。これらは、野球が単なるスポーツではなく、地域文化やエンターテインメント、社会的メッセージと結びついていることを示しています。
MLBの試合で、選手たちがいつもと違うユニフォームやキャップを着用していたり、球場で特別なセレモニーが行われていたりしたときは、「今日は何の日なのか」を調べてみると、メジャーリーグの奥深い文化が見えてきます。
MLBの記念日は、野球の歴史だけでなく、アメリカ社会が大切にしてきた価値観を知る手がかりでもあります。試合そのものだけでなく、その背景にある意味を知ることで、メジャーリーグ観戦はさらに面白くなるでしょう。