海外の初心者マーク

海外にも初心者マークってあるの？

運転を始めたばかりの初心者は、どの国でも特別な注意が必要です。日本では独特の「初心者マーク」が用いられていますが、海外でも日本の初心者マークに相当するようなものはあるのでしょうか？

海外にも初心者運転者を識別する独自の方法が存在します。世界各国での初心者運転者の識別方法を見てみましょう。

イギリス：LプレートとPプレート

イギリスでは、運転免許取得前の学習者は「Lプレート」（LearnerのL）を車に表示する必要があります。これは白地に赤い「L」のマークです。免許取得後の初期2年間は「Pプレート」（ProbationaryのP）を使用することができ、これは緑地に白の「P」を示します。

オーストラリア：LプレートとPプレート

オーストラリアもイギリスに似たシステムを採用しており、「Lプレート」と「Pプレート」があります。ただし、オーストラリアではPプレートが2段階あり、初期段階の赤P（P1）と、その次の段階の緑P（P2）が存在します。

カナダ：異なる州で異なるシステム

カナダは連邦国家であり、州ごとに異なる運転免許制度があります。例えば、オンタリオ州では「G1」、「G2」という段階があり、各段階で異なる制限が設けられています。しかし、これらの段階で特別なマークを車に表示する必要はありません。

韓国：初心者マーク

韓国では、初心者運転者は「초보운전」（初心運転）と書かれた黄色いマークを車に掲示する必要があります。このマークは日本の「初心者マーク」と同様に、他の運転者に対して注意を促す役割を果たします。

アメリカには｢初心車｣マークの類はない

アメリカ合衆国においては、初心者運転者を特定するための統一されたマークやシンボルは存在しません。アメリカは州ごとに異なる運転免許制度を持っており、各州によって初心者運転者に対する規則や制限が異なりますが、一般的には初心者運転者を識別するための特別なマークを車両に表示する習慣はありません。

例えば、多くの州では若年層の運転者に対して段階的な免許制度が採用されており、制限付きの学習運転免許（Learner’s Permit）や仮運転免許（Provisional License）があります。これらの段階では、夜間運転の制限や同乗者の数の制限など、特定のルールが適用されます。しかし、これらの免許を持つ運転者が特別なマークを車に掲示することは一般的ではありません。

アメリカでは、若年層や初心者運転者への教育と意識向上が、交通安全を高めるための主な方法として取り入れられています。また、保護者や運転教育者による指導と監督も重要な役割を果たしています。

まとめ

初心者運転者のための識別マークは、安全運転を促進し、経験の浅い運転者への理解を深めるための重要なツールです。日本の緑色の四葉のクローバーから、イギリスのLプレート、オーストラリアの色分けされたPプレートまで、各国が独自の方法で初心者運転者のサポートをしていることがわかります。これらのマークは、運転者自身の安全だけでなく、他の交通参加者にも配慮を促すために重要な役割を果たしています。