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松雄俊憲・経歴

松雄俊憲の経歴

〜名古屋市副市長の歩みと中国との関わり〜

はじめに

名古屋市の副市長を務める松雄俊憲(まつお としのり)氏は、1980年代に名古屋市役所へ入庁して以来、40年以上にわたり行政の第一線で活躍してきた人物です。福祉や総務、企画といった内政の分野だけでなく、観光文化や国際交流にも深く関わり、特に中国・南京市との友好都市交流では中心的な役割を担ってきました。

本記事では、名古屋市副市長の松雄俊憲氏の経歴を時系列でたどりながら、その歩みと業績を丁寧にご紹介します。あわせて、中国との交流における関わりや評価についても解説します。


生い立ちと市役所入庁

  • 1961年(昭和36年) 名古屋市生まれ
    松雄俊憲氏は、生まれも育ちも名古屋という生粋の地元出身者です。将来にわたって名古屋市の発展に尽くすことになるその歩みは、地元愛に根ざしたものであると言えます。
  • 1984年(昭和59年) 名古屋市役所入庁
    南区保険年金課に配属され、公務員としての第一歩を踏み出しました。高度経済成長期を経て社会が成熟する中、福祉や保険制度の充実は市民生活に直結する重要なテーマでした。松雄氏はこの分野で基礎を学び、後の福祉行政や市政全般を見渡す視野につなげていきます。

中堅期:国とのパイプづくりと政策立案

  • 1995年(平成7年) 東京事務所 主査
    名古屋市の東京事務所は、中央省庁や国会と名古屋をつなぐ拠点です。ここで松雄氏は、国の動向を把握し、名古屋市の政策実現に必要な情報収集や調整に尽力しました。地方と中央を橋渡しする経験は、彼の行政マンとしての大きな資産となります。
  • 2005年(平成17年) 総務局企画部 主幹
    愛知万博(愛・地球博)が開催されたこの年、国際交流の重要性が再認識された時期でもあります。松雄氏は市の長期的な計画を策定する部署で、市の方向性づくりに関わりました。
  • 2007年(平成19年) 市長室 主幹
    市長の直下で施策を調整する役割を担い、市政の中枢に近い場での経験を積みました。市民や議会への説明責任、情報発信のあり方を学ぶ機会にもなりました。

幹部職:市全体の調整役へ

  • 2009年(平成21年) 総務局総務課
    行政の基盤を支える総務業務を担当し、組織運営や人事管理を経験。
  • 2011年(平成23年) 総務局総合調整部(部級職)
    東日本大震災の直後で、防災や危機管理が社会全体の課題となっていた時期。名古屋市全体の施策を調整するポジションとして、横断的な視点で政策を動かす役割を果たしました。
  • 2013年(平成25年) 健康福祉局 高齢福祉部
    超高齢社会に直面する名古屋において、高齢者福祉施策の拡充に携わります。介護サービスや地域包括ケアの整備が進められる中、住民生活を支える現場感覚を重視しました。
  • 2016年(平成28年) 総務局 企画調整監
    市の重要政策を総合的に企画・調整する立場に昇進。名古屋城の木造復元や都市インフラ整備など、将来を見据えた大型事業にも関わるようになります。


観光文化交流局長としての功績

  • 2018〜2021年 観光文化交流局長
    松雄氏のキャリアの中で特に注目されるのが、この観光文化交流局長としての時期です。観光振興・文化政策・国際交流を統括し、名古屋の都市ブランドを高める役割を担いました。

    • あいちトリエンナーレ2019の実行委員会委員として文化芸術政策に参画。国際的に評価される芸術祭の運営を支えました。
    • 名古屋城の観光事業を推進し、国内外からの観光客誘致に尽力。
    • 姉妹・友好都市との交流事業を積極的に展開。

副市長としての歩み

  • 2021年12月16日 副市長就任
    名古屋市の副市長に就任。任期は2025年12月15日までで、上下水道局、緑政土木局、交通局、教育委員会などを所管しています。市政全体の実務を支え、市長を補佐する重要な役割です。
  • 2022〜2025年
    記者会見や市議会での発言を通じ、市民生活に直結する分野に携わり続けています。教育政策や都市基盤整備に加え、国際交流や文化イベントにも引き続き関与しています。

中国との関わり

松雄氏を語る上で欠かせないのが、中国との都市交流です。

名古屋と南京の友好都市関係

  • 名古屋市と中国・南京市は1978年に友好都市提携を結びました。以来、文化・経済・青少年交流が続けられています。
  • **45周年(2023〜2024年)**には、記念事業が開催され、松雄氏は副市長としてその推進に関与しました。名古屋国際センターでも記念イベントが催され、市民交流の重要性が強調されました。

中国春節祭での祝辞

  • 名古屋で開催される「中国春節祭」は市民にも人気のイベントです。
  • 松雄氏は第17回・第18回春節祭において、副市長として祝辞を寄稿し、南京との友好関係を強調しました。

姉妹友好都市協会の会長として

  • 名古屋市副市長は名古屋姉妹友好都市協会の会長を務め、姉妹都市との交流事業を推進します。南京との交流もこの協会を通じて行われており、松雄氏はその窓口役として活動してきました。

まとめ

松雄俊憲氏は、

  • 1984年入庁以来、保険年金、総務、企画、福祉など幅広い分野を経験。
  • 観光文化交流局長として文化・国際交流を推進し、名古屋城やトリエンナーレ事業にも携わった。
  • 副市長として市政の基盤を支えるとともに、南京市との友好都市交流や中国春節祭など、国際交流にも積極的に関与している。

40年を超える行政キャリアを通じ、松雄氏は「市民生活を支える実務家」であると同時に、「国際交流を進める顔」としても活動してきました。その歩みは、これからの名古屋市が国内外で存在感を発揮していく上で、大きな意味を持つものと言えるでしょう。


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