杉本 憲也・経歴・学歴
伊東市長/2025出直し選で初当選
更新日:2025年12月15日
2025年12月の伊東市長選挙(出直し選)は、市政の混乱を受けて「ガバナンスの再建」と「生活・観光の両立」を同時に立て直すことが問われた選挙でした。
投開票は2025年12月14日に行われ、報道各社は12月15日未明〜朝にかけて当選確実・当選確定を伝えています。
前・伊東市議(2期)で行政書士(特定行政書士)の杉本 憲也(すぎもと・かずや)氏は無所属で立候補し、初当選しました。
この記事では杉本 憲也氏の経歴、学歴を解説します。
選挙結果(確定:伊東市選管公表)
- 当選:杉本 かずや(無所属)13,522票
- 次点:小野 たつや(無所属)10,962票
- 票差:2,560票
- 候補者数:9人
| 項目 |
数値 |
| 当日有権者数(計) |
56,348人 |
| 投票者総数 |
34,111人 |
| 投票率(計) |
60.54% |
| 有効投票総数 |
33,822票 |
| 無効投票総数 |
289票 |
| 無効投票率 |
0.85% |
| 開票開始 |
21:10 |
| 開票終了 |
23:05 |
| 法定得票数(有効投票総数÷4) |
8,455.500票 |
| 供託金没収点(有効投票総数÷10) |
3,382.200票 |
※候補者9人の乱戦で、法定得票数(有効票の4分の1)を満たす候補がいない場合は再選挙の可能性がありましたが、
杉本氏は法定得票数を上回り当選が確定しました。
候補者別 得票一覧(得票順)
| 順位 |
候補者 |
党派 |
得票 |
得票率(有効票比) |
当落 |
| 1 |
杉本 憲也 |
無所属 |
13,522 |
40.0% |
当選 |
| 2 |
小野 達也 |
無所属 |
10,962 |
32.4% |
落選 |
| 3 |
田久保 真紀 |
無所属 |
4,131 |
12.2% |
落選 |
| 4 |
黒坪 則之 |
無所属 |
2,779 |
8.2% |
落選 |
| 5 |
利岡 正基 |
無所属 |
997 |
2.9% |
落選 |
| 6 |
石島 明美 |
無所属 |
628 |
1.9% |
落選 |
| 7 |
鈴木 奈々子 |
日本大和党 |
399 |
1.2% |
落選 |
| 8 |
岩渕 完二 |
無所属 |
309 |
0.9% |
落選 |
| 9 |
大野 恭弘 |
無所属 |
95 |
0.3% |
落選 |
杉本 憲也氏・プロフィール要旨
- 氏名:杉本 憲也(すぎもと・かずや)
- 年齢:43歳(選挙時点)
- 肩書:伊東市長(2025年12月当選)/特定行政書士/前・伊東市議(2期)
- 所属:無所属(推薦については報道あり)
- 出身:静岡県伊東市(宇佐美)
学歴
- 伊東市立宇佐美中学校 卒業(1998年3月)
- 静岡県立沼津東高等学校 普通科 卒業(2001年3月・96(高53)回)
- 立命館大学 法学部 司法専攻 卒業(2005年3月)
- 愛知大学 法科大学院 修了(2010年3月)
杉本 憲也氏の出身大学は立命館大学。最終学歴は愛知大学 法科大学院 修了です。
経歴
職歴・資格
- 2014年3月:学校法人静岡自動車学園 静岡県自動車学校沼津校 退職
- 2019年7月:あいら伊豆農業協同組合(JAあいら伊豆) 退職
- 2019年9月:行政書士杉本かずや事務所 開設
政治活動(選挙歴)
- 2019年9月:伊東市議会議員 初当選(第4位・新人トップ、1,623.019票)
- 2023年9月:伊東市議会議員 2期目当選(第3位、1,417.795票)
- 2025年9月10日:伊東市議会解散により議員失職
- 2025年12月14日:伊東市長選挙(出直し選)で初当選(13,522票)
主な役職(市議時代)
- 会派:政和会 所属
- 常任福祉文教委員会 副委員長
- 予算・決算特別委員会 委員(福祉文教分科会 副委員長)
- 議会報編集委員会 委員長
- 議会ICT化検討会議 委員
- 伊東市幼児施設連絡調整協議会 副会長/伊東市民生委員推薦会 副会長
- 伊東市国保運営協議会 委員
- 静岡県行政書士政治連盟 推薦議員/静岡県土地家屋調査士政治連盟 顧問市議会議員 など
主な公職・地域活動(上記以外)
- 元:伊東市消防団員
- 元:伊東市農業委員
- 元:伊東市史編さん調査員
- 元:一般社団法人 伊東青年会議所(伊東JC) 常務理事・財務理事・事務局長・外部監事 など
主張・公約(公式掲示の要点)
ここでは、公式サイトで示されている骨格(政策パッケージ)を、読みやすく整理します。
① 子ども・子育て、教育・文化・スポーツ
- 妊娠・出産費用の無償化
- 0歳から保育料無償化
- 育児用品支給、ファミリーサポート/一時預かりの充実
- 給食費無償化の継続・拡充(対象拡大、アレルギー対応、オーガニック化推進など)
- 通学費無償化、給付型奨学金の再整備
- 体育施設・市営プールの再整備、雨天でも遊べる施設、公園整備
- 図書館施策の充実(運営協議会、司書の正規職員採用など)
- 観光会館の代替となる多目的アリーナ(ホール)整備
② 命を守る(防災・医療・福祉)
- 耐震性に問題のある市有施設ゼロ
- 体育館等に停電時でも使える空調整備
- 津波避難機能を備えたJR伊東駅 東西自由通路(改札口付き)の整備
- 消防団・自主防災会が安全に活動しやすい環境整備
- 伊東市民病院を「250人が安心して入院できる環境」に
③ 産業・経済・観光
- 物価高騰への緊急家計支援(おこめ券、個人市民税の時限的減税など)
- 観光振興基金の創設
- 按針祭花火の企業協賛負担軽減
- 公共調達「市内調達」を原則化するルール明文化
- 空き家ゼロを目指す(改修・解体支援、相続対策支援など)
- 企業誘致・起業支援の強化
④ ガバナンス(信頼回復)
- オンブズマン制度の導入
- 労働条件審査制度の導入
- 住民投票制度の整備
- 委託事業の監査強化
- 実証実験の積極的受け入れ
⑤ 交通・移動
- 官民共創による交通空白地域の解消
- 深夜帯の公共交通の空白時間解消
- 新しい交通(自動運転等)実証実験の誘致
- 渋滞対策(パーク&ライド等)
当選後に示した方向性(報道の要旨)
当選確定後、杉本氏は「(再選挙の可能性が噂される中で)1回で決めるために走り回った」旨を述べ、
市政の正常化・前進を強調しました。投票率が前回(2025年5月)より大きく上がった点も報じられており、
就任後は「混乱収束」と「政策の実装」を同時に進める局面に入ります。
就任後の「実行計画」チェックリスト(KPI・工程)
ここからは評価の観点です。公約を「実行できる政策」に変えるには、KPIと工程、そして財源の見取り図が必須になります。
1) まず100日以内(ガバナンス最優先)
- 情報公開の標準化:会議体・意思決定の議事録公開ルール、公開までの日数(中央値)の設定
- 外部チェック:オンブズマン/第三者監査の制度設計(対象・権限・公表範囲)
- 停滞案件の棚卸し:案件ごとの優先順位・期限・担当を「見える化」して公表
2) 半年〜1年で成果を測る(生活・子育て・観光)
- 物価高対策:時限減税・支援策の対象と効果測定(家計・地域消費データの前後比較)
- 子育て:待機児童・学童・相談体制のKPI化、給食費・通学費の制度設計(恒久/時限の切り分け)
- 観光:来訪者単価・滞在時間・地元調達比率、二次交通整備の工程表(四半期レビュー)
3) 「財源の説明」が必須の分野
- 減税や無償化(恒久・時限の切り分け、基金・国費・歳出見直しの内訳)
- 施設整備(多目的アリーナ、市営プール、駅自由通路など)
- 医療・病院(人的体制、運用、費用対効果の説明)
タイムライン(確定情報ベース)
- 1982年4月:静岡県伊東市生まれ(宇佐美)
- 1998年3月:伊東市立宇佐美中学校 卒業
- 2001年3月:静岡県立沼津東高校 普通科 卒業
- 2005年3月:立命館大学 法学部 司法専攻 卒業
- 2010年3月:愛知大学 法科大学院 修了
- 2014年3月:静岡県自動車学校沼津校 退職
- 2019年7月:JAあいら伊豆 退職
- 2019年9月:行政書士事務所 開設/伊東市議 初当選
- 2023年9月:伊東市議 2期目当選
- 2025年9月10日:市議会解散により失職
- 2025年12月14日:伊東市長選挙(出直し選)投開票/初当選