近年、バラエティ番組や情報番組で見ない日はないほどの活躍を見せているフリーアナウンサー・タレントの森香澄(もり かすみ)さん。テレビ東京のアナウンサーとしてキャリアをスタートし、“令和のあざと女王”と呼ばれるキャラクターで一気にブレイクしました。
この記事では、森香澄さんの経歴・学歴・ プロフィールから、学生時代、テレビ東京アナウンサー時代、フリー転身後の活動までを、できるだけ時系列でわかりやすく整理していきます。
まずは基本的なプロフィールを整理します。
テレビ東京の局アナからスタートし、その後はタレント・グラビア・演技・MCと、活動の幅を一気に広げているマルチタレント型の存在です。
森香澄さんは東京都出身。高校は東京都立新宿高等学校に通い、部活動ではダンス部に所属していました。幼少期から音楽に親しんでおり、3歳からピアノ、小学校から高校までは電子オルガンを継続して習い、作曲講座にも通っていたとされています。
音楽大学への進学も考えたそうですが、「仕事の幅を狭めたくない」という思いから総合大学である東京女子大学を選択。大学生活の中でアナウンサーという職業に憧れを持つようになり、メディア系の活動を行い始めます。
東京女子大学在学中から、すでにテレビやラジオの世界で活動していたことも、森香澄さんの特徴です。
こうした学生時代からのメディア経験が、後の局アナとしての基礎となっていきました。
大学卒業後の2019年4月、森香澄さんはテレビ東京にアナウンサーとして入社します。同期には池谷実悠アナ、田中瞳アナがいます。
入社直後の2019年6月、『テレ東音楽祭2019』インターネット同時配信のリポーターとして出演し、同期とともにアナウンサーデビューを飾りました。その後、『ニュースモーニングサテライト』などの番組にも登場し、情報番組や報道番組の現場で経験を積んでいきます。
同じく2019年10月には、人気音楽番組『THEカラオケ★バトル』の司会に大抜擢されます。先輩アナウンサーの繁田美貴アナの後任として登場し、以降2023年3月まで同番組の顔として活躍しました。
アナウンサーとしてはまだ駆け出しの時期に、全国区の音楽番組のMCを任されたことは、森香澄さんのキャリアにとって非常に大きな転機と言えるでしょう。
2020年以降、森香澄さんはテレビ東京のさまざまなジャンルの番組を担当し、一気に露出を増やしていきます。
2020年1月からは、テレビ東京の土曜競馬中継『ウイニング競馬』で司会を担当。競馬番組の顔として、競馬ファンの間でも一気に認知度を高めました。
専門性が必要な競馬中継で、出演者やゲストを立てつつも番組の進行を務める力は、アナウンサーとしてのスキルの高さを示しています。
2020年4月からは、生活情報番組『よじごじDays』の火曜・木曜メインパーソナリティーに就任。暮らしに役立つ情報や街歩き企画など、視聴者に身近なテーマを扱う番組で、親しみのあるキャラクターを発揮しました。
そのほかにも、
など、多数の番組を同時並行で担当していきます。
情報・ニュース・スポーツ・バラエティ・音楽と、あらゆるジャンルの番組に出演していたことから、社内でも“何でもこなせるマルチアナ”という立ち位置を確立していきました。
2023年3月31日、森香澄さんはテレビ東京を退社します。局アナとして働き始めてから約4年での決断でした。
翌日の2023年4月1日からは、GROVE株式会社のタレントマネジメントブランド「seju」に所属し、フリーアナウンサー兼タレントとしての活動をスタートさせます。
退社の理由については、インタビューなどで「アナウンサーの仕事は楽しかったが、自分自身をもっと表現する仕事にも挑戦してみたかった」と語っています。局アナという立場ではどうしても“自己主張を抑える役割”が求められるため、より自由度の高いタレント活動に魅力を感じるようになったようです。
フリー転身後は、男性誌のグラビアやデジタル写真集に挑戦し、その大胆な路線が一気に話題になりました。2023年6月には『週刊プレイボーイ』で本格的にグラビア活動をスタートさせ、同年末には「グラジャパ!アワード2023」で週プレ賞を受賞するなど、グラビア分野でも高い評価を得ています。
この時期から、SNS上では「あざといけれど憎めない」「男ウケ全振りだが、振り切っていて清々しい」といった声も増え、“令和のあざと女王”というキャッチコピーが浸透していきました。
フリー転身から1年ほどで、森香澄さんの活動はさらに大きく広がっていきます。
2024年2月28日には、幻冬舎からファースト写真集『すのかすみ。』を発売。アナウンサー出身という枠を超えた表現力が注目され、多くのメディアで取り上げられました。
同年4月1日には、地方競馬公式サービス「SPAT4」のイメージキャラクターに就任。局アナ時代からの競馬番組の経験を生かし、“競馬好きタレント”としてのポジションも強化していきます。
2024年6月からは、テレビ朝日で地上波初の冠番組『森香澄の全部嘘テレビ』がスタートします。番組タイトルどおり「どこまでが本当でどこからが嘘か」といった企画も多く、森香澄さんのリアクションやトークが存分に生かされる構成となっています。
さらに、BSや各局のバラエティ番組でも、準レギュラー・ゲストとして引っ張りだこの存在となりました。
2025年に入ってからも、森香澄さんの勢いは衰えるどころか、ますます加速しています。
そして2025年11月には、日経トレンディの「2025年 今年の顔」に選出されました。局アナ時代からは想像できないほど、タレントとしての存在感を確立したことを象徴する出来事と言えます。
森香澄さんは、いわゆる「あざといキャラ」を前面に出すことでブレイクしたタイプのタレントです。SNSではぶりっこ気味の表情や仕草、男性ウケを意識した投稿も多く、それが賛否を呼びつつも強い話題性を生み出しています。
一方で、テレビ出演時のコメントやトークを見ると、場の空気を読む力や自己分析のうまさが際立っており、「計算されたあざとさ」として評価されることも増えています。
幼少期からピアノや電子オルガンを続けてきたこともあり、音楽に対する造詣が深いのも特徴です。趣味は一人カラオケと公言しており、歌唱力の高さも知られています。
また、高校時代にダンス部に所属していたことから、ダンスも得意。バラエティ番組やSNSで見せるダンス動画は、多くのフォロワーから支持を集めています。
父親が放送作家であることも公表されており、幼い頃からテレビやエンターテインメントの世界が身近にあったことがうかがえます。こうした環境も、アナウンサーやタレントという道を選ぶ大きな背景になっていると考えられます。
インターネット上では、家族や学歴に関するさまざまな憶測・噂が語られることもありますが、公的なプロフィールや信頼できるメディアが伝えている経歴は、この記事で紹介したようなオーソドックスなものです。噂の真偽が確認できない場合は、安易に断定せず、公式情報に基づいて判断する姿勢が大切だと言えるでしょう。
最後に、森香澄さんの主な経歴をざっくりと時系列で整理しておきます。
森香澄さんのキャリアを振り返ると、
という、非常にスピード感のある歩みをしていることがわかります。
特に、“あざとさ”を全面に打ち出した自己プロデュースによって、賛否を巻き起こしながらも確実に知名度と仕事の幅を広げてきた点は、令和時代のタレント像を象徴していると言えるかもしれません。
今後も、バラエティや情報番組に加え、ドラマや映画など演技の分野での活躍がさらに増えていく可能性も高いでしょう。森香澄さんの次の一歩に、引き続き注目していきたいところです。