※本記事は 2025年12月下旬時点で公開されている情報をもとにした“予想”です。実際の開幕スタメンはスプリングトレーニングや追加補強で変動します。
報道によると、ホワイトソックスはヤクルトの 村上宗隆 を 2年総額3400万ドルで獲得(ポスティング移籍)し、ポジションは 一塁中心(+DH) が想定されています。)
守備負担を軽くして、打撃面(長打力)を最大化する狙いが読み取れます。)
ここがポイント:ホワイトソックスは近年「得点力(中軸の怖さ)」が課題になりがちでした。 村上が中軸に入ることで、若手中心の打線に“芯”ができ、打順の組み方も一気に広がります。
MLB公式の深度表では、捕手に カイル・ティール、二塁に チェイス・メイドロス、遊撃に コルソン・モンゴメリー、三塁に ミゲル・バルガス、左翼に アンドリュー・ベニンテンディ、中堅に ルイス・ロバートJr. が並ぶ形が示されています。)
この骨格に 村上(1B/DH) が入ることで「内野の座席表」が大きく変わります。
「村上が入ってどう変わるか」を理解するには、加入前=2025年の“基準となる並び”を先に押さえるのが近道です。ここでは、2025年シーズンの象徴的な例として、開幕戦付近のスタメンをベースに「当時の形」を整理します(※試合ごとに多少の入れ替えはあります)。
| 打順 | 守備 | 選手(当時の例) | 役割イメージ |
|---|---|---|---|
| 1 | 3B | ミゲル・バルガス | 上位で出塁・チャンスメイク |
| 2 | CF | ルイス・ロバートJr. | 走攻守の中心(中軸も任せられる) |
| 3 | DH | アンドリュー・ベニンテンディ | 左の主力として打線をつなぐ |
| 4 | 1B | アンドリュー・ヴォーン | 一塁の中軸(長打期待枠) |
| 5 | RF | オースティン・スレーター | 右の外野(相手投手で起用変動) |
| 6 | 2B | レニン・ソーサ | 右打ち内野、日替わり要素も |
| 7 | C | コーリー・リー | 捕手枠(打順は下位に収まりやすい) |
| 8 | SS | ジェイコブ・アマヤ | 遊撃の守備優先で下位に入りがち |
| 9 | LF | マイケル・A・テイラー | 外野の守備・走塁で下位を固める |
2025年の並びをざっくり言うと、
という課題が出やすい構成でした。
ここから分かるのは、ホワイトソックスにとって村上加入が「ちょい足し」ではなく、中軸の設計を作り直すレベルの補強になり得る、という点です。

2025年の1Bは“中軸期待枠”でしたが、村上が入ると、同じ1Bでも
が変わり、打線全体の迫力が出やすくなります。
2025年はベニンテンディDHのように“固定感”が出る日もありましたが、村上加入後は
といった目的で、DHをより柔軟に回しやすくなります。
村上加入で中軸が太くなるほど、チームとしては
という設計に寄せたくなります。ここが、追加トレードや補強(外野/二遊間)を考慮するポイントです。
| 打順 | 守備 | 選手(候補) | ねらい |
| 1 | 2B | チェイス・メイドロス | 出塁・つなぎ(上位固定しやすい)) |
| 2 | C | カイル・ティール | 左打ち捕手を上位に置ける構成) |
| 3 | CF | ルイス・ロバートJr. | パワー&走力の核(残留なら主砲格)) |
| 4 | 1B | 村上宗隆 | “ど真ん中”の長距離砲(中軸固定)) |
| 5 | 3B | ミゲル・バルガス | 右の中軸(村上と左右で厚み)) |
| 6 | SS | コルソン・モンゴメリー | 長打も見込める左打者(中~下位の核)) |
| 7 | LF | アンドリュー・ベニンテンディ | 左の経験値枠、打順でバランス) |
| 8 | DH | エドガー・ケロ or ローテ | 若手の打席を確保しやすい(捕手組の休養にも)) |
| 9 | RF | ブルックス・ボールドウィン等 | 守備・走塁を優先しつつ下位で回す) |
近い時期から「ロバートJr.のトレード話」が取り沙汰されている、という報道・噂も出ています。)
(※トレードは成立しない可能性もありますが、再建チームでは“常に選択肢”になりがちです。)
| 打順 | 守備 | 選手(候補) | ねらい |
| 1 | 2B | メイドロス | 出塁で村上に打席を増やす) |
| 2 | C | ティール | 上位で得点期待 + 左右バランス) |
| 3 | 1B | 村上宗隆 | **ロバートがいないなら“3番固定”**も現実的) |
| 4 | 3B | バルガス | 右の主砲役を強める) |
| 5 | SS | モンゴメリー | 左の中軸(村上とセットで厚み)) |
| 6 | LF | ベニンテンディ | 経験値 + つなぎ) |
| 7 | DH | ケロ等 | 若手起用枠(ローテ可)) |
| 8 | CF | ボールドウィン/ヒル/補強枠 | ここが最大の補強ポイント) |
| 9 | RF | 補強枠/現有戦力 | 走攻守の底上げが欲しい |
MLB公式深度表でもDH候補が複数並んでおり(ケロ、ソーサ、ベニンテンディ、バルガス、ティール等)、DHを 固定せず回す発想が見えます。)
ロバートが放出されると、外野の運動量が落ちやすいので、
このいずれかを満たす補強が欲しくなります。
村上は左の強打者。左右バランスの観点では、
が揃うと、村上との相乗効果が出やすいです。
村上加入で得点が増えても、
だと勝ちに結びつきません。投手補強は常に優先度が高くなります。
村上のMLB挑戦は「NPBのスラッガーが、最短距離でMLB中軸に入る」タイプの挑戦です。
もちろんMLBの投球(速球の質・変化球の精度)への適応は簡単ではありませんが、 **「最初から中軸を任され得る日本人野手」**という意味で、注目度はかなり高い部類です。