今永昇太の年俸
NPBからMLB、そしてFAへ-今永昇太の年俸推移
横浜DeNAでエースとして君臨し、MLBでも即戦力の左腕として評価を固めた今永昇太。フリーエージェントとなる見込みですが、今永昇太の年俸はどれくらいでなのでしょうか? またこれまでの今永昇太の年俸推移も気になりますね。
NPBからMLBへと舞台を移した彼の契約は、“2年保証+相互オプション”という近年のトレンドを反映した複雑な構造で、メディアの見出しでは「4年○○ドル」と簡略化される一方、実態は**固定年+分岐(クラブ/プレーヤーオプション)**の積み上げで成り立っています。さらに、投票成績に連動するエスカレーターや出来高条項が年俸の見え方を大きく変えるため、数字だけを並べても全体像はつかみにくいのが実情です。
ポイント要約
- 🆕 2025年11月4日、日本時間で今永昇太投手は**フリーエージェント(FA)**に。球団(カブス)の3年クラブオプション不行使 → 本人も1年のプレーヤーオプションを破棄。
- MLB移籍時の契約は**「固定2年+相互オプション」**という複雑構造。見出しで「4年5300万ドル」と表現されることが多いが、実質は2年保証+延長の選択肢という理解が正確。
- 2024〜2025の2年間の受取総額は約2325万ドル(出来高やエスカレーターの影響を含む推計)。
- クラブオプション(2026〜2028)を採用した場合の総額は約5775万ドルという報道が有力。年額は2026年:約2025万ドル/2027年:約2025万ドル/2028年:約1725万ドルと整理されている(いずれも概算)。
- 2026年のプレーヤーオプションは約1525万ドルとされ、今回は本人が行使せずFAへ。
注記:年俸・契約額は公式発表がない限り「推定」や「報道ベース」です。媒体により金額表記に差が出ることがあります(税引前・出来高含む/含まない、ドル建て端数の丸めなど)。
年俸推移(NPB・横浜DeNAベイスターズ)
単位は円(推定)/金額は「推定」。
| 年度 |
推定年俸 |
備考 |
| 2016 |
1,500万円 |
入団(契約金:1億円|ドラフト1位) |
| 2017 |
4,000万円 |
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| 2018 |
8,400万円 |
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| 2019 |
6,700万円 |
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| 2020 |
1億3,600万円 |
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| 2021 |
1億円 |
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| 2022 |
1億円 |
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| 2023 |
1億4,000万円 |
ポスティングでMLBへ |
NPB在籍中の推定年俸総額:6億〜7億円台(資料により差異)。
MLB移籍後の契約と年俸の考え方
1)初回合意(2024年1月)
- 固定2年の保障(合計約3000万ドル前後とする報道が複数)
- その後に相互オプション(球団側の3年クラブオプション、本人側の1年プレーヤーオプションなど)
- ポスティングフィー:ベイスターズへ約982.5万ドル(契約総額に応じた料率で算定/球団が別途支払い)
2)2024〜2025の受取額
- 2年間の受取総額は約2325万ドル(出来高や投票順位によるエスカレーター反映を含む推計)
- 2024年のサイ・ヤング賞投票順位により、以降の年俸に年25万ドルの上積みが掛かる条項があったとされる(=クラブオプション行使時の各年額が微増)。
3)延長オプションの内訳(整理)
- クラブオプション(2026〜2028の3年):総額約5775万ドル(概算)。
- 年別の目安:2026年 約2025万ドル/2027年 約2025万ドル/2028年 約1725万ドル
- プレーヤーオプション(2026年):約1525万ドル。
今回は球団がクラブオプションを行使せず、本人もプレーヤーオプションを行使せず。その結果、今永投手は**FA(フリーエージェント)**となりました。
2025年オフの状況(FA入り)
- 2025年11月4日(日本時間):クラブオプション不行使 → 本人オプション破棄 → FA。
- 球団は**クオリファイング・オファー(QO)**を提示する選択肢あり(例年のQOはリーグ全体の平均上位年俸から算定。2200万ドル強が目安)。提示・受諾の有無で来季の所属や補償ドラフト指名権の扱いが変わる。
FA市場での年俸の見通し:
- 左腕先発の市場価値、直近成績(2024年の好成績と2025年終盤の不調要因)、年齢(32歳)などの要素でレンジは広めに。複数年契約での総額提示が見込まれる一方、1年「再評価」契約(QO受諾や高額1年契約)という選択肢も理論上はありえます。
よくある質問(FAQ)
Q. なぜメディアによって「4年5300万ドル」や「2年3000万ドル」など表現が違うの?
A. 契約構造が分岐型(固定2年+球団/選手オプション)だからです。見出しでは総額や最長年数で簡略表記されがちですが、実際は**“2年保証+その後に複数の分岐”**という仕組み。報道差は「出来高・エスカレーターの含み方」「端数の丸め」「情報源の違い」によって生じます。
Q. ポスティングフィーは年俸に含まれる?
A. いいえ。球団がNPB側(ベイスターズ)に支払う移籍金で、選手の年俸とは別枠です。報道では契約の“総コスト”を語る際に併記されることがあります。
Q. 円換算の目安は?
A. 為替は変動します。本記事では参考換算として**「1ドル=150円」**を用いると、
- 1000万ドル ≒ 約15億円
- 2000万ドル ≒ 約30億円
- 2325万ドル(2024〜25の受取総額の推計) ≒ 約34.9億円
※あくまで目安。実際の円建て評価は契約時のレートや税法、手数料等で変わります。
まとめ
- 今永投手の年俸は、NPB時代は段階的に上昇し、MLB移籍後は2年保証+相互オプションという先進的な構造で年2000万ドル級まで上振れの可能性を内包していました。
- 2025年オフはFAに。今後はQOの扱いやFA市場の動向次第で、1年高額契約から複数年契約まで幅広いシナリオが想定されます。
本記事は主要メディア報道・球団発表等を総合し、読者が「数字の意味」を誤解しないよう構造の解説を重視しています。最新の動きがあれば随時アップデートします。