2025年11月13日(日本時間14日)、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手がナ・リーグMVPを“満票”で受賞しました。史上初となる「3年連続・4度目」のMVPという歴史的快挙でしたが、その瞬間に世界中の注目を集めたのは、ある“ほっこりシーン”でした。
発表直後、大谷選手は隣にいた妻・真美子さんと愛犬デコピン(Decoy)をぎゅっと抱き寄せ、思わずキスをした相手は…妻ではなく、真ん中に座っていたデコピン。たった数秒の動きでしたが、この「大谷MVP直後に犬にキス」という場面が世界中のメディアやSNSで一気に拡散され、「海外の反応」が大きな話題になりました。
この記事では、アメリカ、ヨーロッパ、アジアなど、さまざまな国のメディアやSNSの反応を整理しながら、このシーンがなぜここまで注目されたのかを解説していきます。
MVP発表の中継は、MLB専門チャンネル「MLB Network」のスタジオと大谷選手の自宅を結ぶリモート形式で行われました。
たったこれだけのシーンですが、「妻を差し置いて犬にキス」「いや、これぞ究極の“犬バカ”」「日本人らしい控えめな夫婦の距離感」など、世界中でさまざまな受け止め方を呼びました。
まず一番多く報じたのは、もちろんMLB本場のアメリカメディアです。
アメリカのスポーツ専門メディアは、おおむねこのシーンを“ほっこりニュース”として取り上げました。
といった見出しで、
などをセットで紹介し、「世界最強の選手だけれど、家では愛犬にデレデレな優しい夫であり父」というイメージを強調しています。
一方で、タブロイド寄りのメディアや、ライフスタイル系のサイトは、少し煽り気味の見出しを付けています。
といった形で、“妻より犬を優先した”ように見える構図を面白おかしく取り上げ、
といったSNSの声を紹介しています。
ただ、記事の中身を読むと、
といった点もきちんと書かれており、「炎上」と呼ぶほどのトーンにはなっていません。全体としては「ちょっとしたネタ」「かわいいハプニング」として消費されている印象です。
ヨーロッパでは、イギリスのタブロイド紙などがこのシーンを取り上げ、単なるゴシップとしてだけでなく、「日本人のパブリックな愛情表現」について解説する記事も登場しました。
ポイントになっていたのは、次のような点です。
こうした文化的な背景を紹介しつつ、
「欧米人から見ると一瞬“妻を無視した”ように見えるが、日本社会の礼儀感覚を考えると自然な振る舞いだ」
といった趣旨の解説がなされています。
ヨーロッパのメディア全体としては、
という“異文化としての面白さ”に注目しているのが特徴です。
アジアでも、この“犬キス”はさまざまな角度から報じられました。
日本のスポーツメディアやニュースサイトは、
といった見出しで、
などを微笑ましいニュースとして伝えています。
一部の記事では、
といった海外メディアの動きも紹介し、「文化の違い」がテーマとして浮かび上がる構成になっています。
インドの英字メディアの中には、
といった、やや刺激的な見出しをつけた記事も見られます。
もっとも、記事本文では、
などが説明されており、「炎上」ではなく「話題の小ネタ」として扱われている印象です。
SNS(X、Instagram、Facebook、Redditなど)では、このシーンが切り取られた短い動画やスクリーンショットが一斉に拡散されました。
まず大多数を占めるのは、純粋に“かわいい”と受け止める声です。
といったコメントが英語、スペイン語、韓国語などさまざまな言語で寄せられ、「大谷=最強の選手かつ最高の犬バカ」という新しいイメージが定着しつつあります。
一方、ミームやジョークとして盛り上がっているのが、
といった、“妻vs犬”構図を笑いに変えた投稿です。
これに対して、
といった、日本在住者や日本文化に詳しいファンがツッコミを入れる形で、ちょっとした「文化論」の場になっているのも印象的です。
大谷翔平という選手は、
という意味で、世界のファンから“ほぼ完璧なヒーロー像”として見られがちです。
そんな大谷選手が、MVPというキャリアの絶頂の瞬間に見せたのが、
という、ちょっと不器用で、きわめて人間くさいリアクションでした。
このギャップが、
「世界一の選手なのに、やっていることは完全に“うちの犬バカお父さん”」
という共感につながり、世界中で好意的に受け止められたと考えられます。
今回あらためて浮き彫りになったのは、
という事実です。
ペットとの関係は、スポーツの専門知識がなくても「かわいい」「微笑ましい」と感じることができる“共通言語”です。その意味で、
「デコピンと一緒にMVPを祝う大谷ファミリーの姿」
は、野球ファン以外にも届く“グローバルなニュース映像”になりました。
「妻にキスしないのは失礼では?」という指摘もゼロではありませんが、
などを理解しているファンほど、「別に問題はない」「むしろ大谷らしい」と受け止めているようです。
結果として、今回の出来事は、
として、世界的に楽しまれていると言ってよいでしょう。
今回のMVP発表だけでなく、デコピンはすでに、さまざまな場面で“サブキャラクター”として登場してきました。
今回の「犬キス騒動」で、
という情報が、野球ファン以外にも一気に広がりました。海外では、
といった声も出ており、今後は「大谷翔平&デコピン」というペアでのマーケティング展開がさらに増えていく可能性もあります。
「大谷MVP直後に犬にキス 海外の反応」というテーマで各国の報道やSNSを追ってみると、
という構図が浮かび上がってきます。
MVPという超一流の実績は、野球ファンには十分伝わっていても、一般の人にはピンと来ないこともあります。しかし、「世界最高の選手が、受賞の瞬間に愛犬にキスするほどデレデレだった」という映像は、スポーツに詳しくない人にも強烈な印象を残しました。
ある意味で、
デコピンは、「大谷翔平がどれほど偉大で、同時にどれほど人間らしいか」を世界に伝える“翻訳者”のような存在
になっているのかもしれません。
今後も、大谷選手が歴史を塗り替えていくたびに、デコピンがどんな形で隣にいるのか――。
その姿を追いかけること自体が、世界中のファンにとって一つの楽しみになっていきそうです。