ロサンゼルス・エンゼルス(旧:アナハイム・エンゼルス、ロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイム)は、MLBの中でも日本人選手との縁が深い球団の一つです。1990年代後半に初の日本人メジャー契約選手を迎えて以来、投手・野手ともに複数の日本人が在籍し、特に2018年からは大谷翔平の登場で「日本で最も身近なMLB球団」と言われるほど注目を集めました。
この記事では、エンゼルスに所属した歴代日本人選手を時系列でまとめ、在籍年、主な役割、印象的な出来事をわかりやすく紹介します。
ここからは1人ずつ、当時の状況や評価ポイントを掘り下げていきます。
エンゼルスで最初にプレーした日本人は、オリックスから移籍した長谷川滋利です。1997年にメジャーへ渡り、当初からセットアッパーとして起用されました。
長谷川の魅力は、
といった点。エンゼルス時代に積み上げた実績でMLBに定着し、その後マリナーズでも大活躍します。
当時はまだ「日本人メジャーリーガーが珍しい時代」。その中でエンゼルスのブルペンを支えた長谷川は、後の日本人投手の道を開いたパイオニアでもありました。
2009年にヤンキースで世界一に貢献した松井秀喜は、2010年にエンゼルスへ移籍。エンゼルスでは主にクリーンアップを任され、DHや外野でプレーしました。
この年の松井は、
といった役割をこなし、エンゼルス打線に“経験と迫力”を加えました。
エンゼルスにとっては、長谷川以来となる日本人選手の加入が野手で実現した象徴的な年でもあります。
巨人で長く活躍した左腕・高橋尚成は、メッツを経てエンゼルスへ。2011年から2年間、ブルペンの貴重な左として起用されました。
特に2011年は登板数も多く、
と幅広い場面でチームを支え、メジャーでも十分通用することを証明しています。
当時エンゼルスは投手力重視のチーム色が強く、日本人投手の獲得もその流れに合致していました。
田澤純一はレッドソックスでの実績を経て、2018年途中にエンゼルスとマイナー契約。9月にメジャー昇格し、短い期間ながらエンゼルスのユニフォームを着てMLBの舞台に立ちました。
といった意味合いが大きく、在籍は短くても「エンゼルス歴代日本人」にカウントされる重要な一人です。
エンゼルス日本人選手史を語る上で、やはり最大の存在は大谷翔平でしょう。2018年にエンゼルス入りして以降、
を同時に成立させ、「二刀流」をMLBで“現実のもの”にしました。
エンゼルス時代のインパクトはとにかく巨大で、
など、球団史レベルのスターとして君臨。日本でもエンゼルス戦の中継やニュースが一気に増え、エンゼルスは“日本人に最も知られたMLB球団”になったと言っていい状況でした。
2023年までエンゼルスでプレーし、2024年からはドジャースへ移籍しましたが、エンゼルスと日本の距離を一気に縮めた存在として永遠に語り継がれる選手です。
菊池雄星は2024年オフにエンゼルスと大型契約を結び、2025年から先発ローテーションの中心として加入しました。
菊池は
という評価で迎えられ、エンゼルスとしては大谷退団後の“日本との新しい接点”を作る存在にもなっています。
すでに移籍初年度から先発陣の柱として期待されており、今後の成績次第で「歴代エンゼルス日本人投手の中でも上位の成功例」になる可能性があります。
エンゼルスは他球団に比べても、
が見える球団です。
その中で大谷という規格外の存在を得たことで、 **「日本人選手が成功しやすい球団」「日本のファンが自然に注目する球団」**というイメージが強化されました。
ロサンゼルス・エンゼルスに所属した日本人選手は、人数こそ多くはないものの、
と、**どの選手も“その時代の日本球界を代表する存在”**ばかりです。
今後もエンゼルスが日本市場や日本人選手との縁をどう築いていくのか、引き続き注目していきたいところです。
エンゼルスは近年、積極的に日本人選手を調査していると報じられることも多く、
が将来的に加わる可能性は十分あります。
「次のエンゼルス日本人選手は誰になるのか?」 この視点で見るMLBも、また一段と面白くなりそうです。