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アイポークとは?

アイポークとは?

アイポークとは?

格闘技で起きる反則行為をわかりやすく解説

格闘技ニュースや試合速報を見ていると、**「アイポーク」**という言葉を目にすることがあります。特に総合格闘技(MMA)やRIZINの試合では、試合が中断されたり、結果がノーコンテスト(無効試合)になったりする原因として注目されるケースが少なくありません。

アイポークとは一体どのようなものなのでしょうか?

一見すると小さな接触のように見えることもありますが、実はアイポークは非常に危険性が高く、競技の安全性を大きく左右する行為です。格闘技ファンだけでなく、初めて試合を観る人にとっても知っておきたい重要なルールのひとつと言えるでしょう。

この記事では、

  • アイポークとは何か
  • なぜ危険とされているのか
  • どのような場合に反則になるのか
  • 試合結果にどのような影響が出るのか
  • 今回のRIZIN・久保優太選手のケース

といったポイントを、格闘技に詳しくない人にも理解しやすいよう、丁寧に解説していきます。


アイポークとは?

**アイポーク(Eye Poke)**とは、

👉 選手の指が相手の目に触れたり、突き刺さるように入ってしまう反則行為

を指します。

総合格闘技ではパンチや組み技など、顔の近くで攻防が繰り広げられるため、意図せず起こることも少なくありません。

主に次のような場面で発生します。

  • 距離を測るために手を伸ばした際、指が伸びたまま当たる
  • 相手の顔を押して距離を取ろうとしたとき
  • 首相撲や組み合いの中で指先が目に入る

重要なのは、故意かどうかに関係なく反則になるという点です。たとえ悪意がなくても、相手の目に指が入ればアイポークと判定されます。


なぜアイポークは危険なのか

目は人体の中でも特に繊細で、回復しにくい器官です。アイポークによって次のような症状が起こる可能性があります。

  • 視界がぼやける、二重に見える
  • 強い痛みや涙が止まらない
  • 角膜に傷がつく
  • 出血や炎症
  • 最悪の場合、視力の低下や失明

こうした症状は一時的なものにとどまらず、選手生命を左右する深刻な後遺症につながることもあります。そのため、アイポークは軽視されることなく、厳重に管理されているのです。


格闘技におけるアイポークの扱い

RIZINやUFCなど主要なMMA団体では、アイポークは明確な反則行為として定められています。

ただし、その処分内容は状況によって異なります。

主な判断基準

  • 故意か偶発的か
  • ダメージの大きさ
  • 試合続行が可能かどうか
  • 同様の反則を繰り返していないか

主な裁定

  • 口頭での注意
  • 減点
  • 反則負け
  • ノーコンテスト(無効試合)

特に、試合続行が不可能と判断された場合には、たとえ悪意がなくてもノーコンテストとなることがあります。


今回のRIZINで起きたアイポーク

2025年12月31日、さいたまスーパーアリーナで開催された **「RIZIN師走の超強者祭り」**では、注目カードのひとつとして以下の試合が組まれていました。

試合概要

  • フェザー級(66.0kg)
  • 久保優太 vs カルシャガ・ダウトベック

試合は1ラウンド中盤、激しい打撃戦と組みの攻防が続く中で、

👉 ダウトベック選手の右目に久保選手の指が入った可能性

が生じました。

ダウトベック選手はその場で動きを止め、レフェリーが試合を中断。ドクターチェックが行われましたが、視界の回復が見込めず、試合続行は困難と判断されました。

その結果、この試合は

ノーコンテスト(無効試合)

となりました。

意図的な反則ではなく、あくまで試合中の不可抗力によるアクシデントと見られています。


ノーコンテストとは?

ノーコンテスト(No Contest)とは、

勝敗を正式に決めることができない試合

を意味します。

記録上は以下のように扱われます。

  • 勝ち:なし
  • 負け:なし
  • 記録表記:NC(No Contest)

そのため、ランキングや戦績に直接的な勝敗は加算されません。選手双方にとって不本意な結果ではありますが、安全を最優先した判断といえます。


なぜアイポークは完全に防げないのか

近年のMMAでは「オープンフィンガーグローブ(指が開いた形状)」が主流となっています。この構造は掴みやすさや防御のために必要ですが、同時にアイポークのリスクも伴います。

具体的には、

  • 指が自然に前方へ伸びやすい
  • 近距離での攻防が多い
  • 相手の動きが予測しづらい

といった理由から、完全に防ぐことは困難とされています。

そのため、各団体では

  • 事前のルール説明と注意喚起
  • レフェリーによる厳格なチェック
  • 危険行為への即時対応

といった対策が取られています。


まとめ|アイポークは「不可抗力」でも重大事故につながる

アイポークは、

  • 故意でなくても反則となる
  • 選手生命を脅かす危険性がある
  • 試合結果が無効になる可能性がある

という、非常に重要なルール違反です。

今回の久保優太選手とダウトベック選手の試合も、激しい攻防の中で起きた不運なアクシデントでした。どちらの選手にも非はなく、競技の特性上起こり得る出来事だったといえるでしょう。

格闘技を安全かつ公正に楽しむためには、こうしたルールや背景を理解することが大切です。


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