2025年5月下旬、世界中を驚かせるニュースが飛び込んできました。米実業家でありテスラやSpaceXのCEOとして知られるイーロン・マスク氏が、「自分には世界中に子どもがいて、日本のポップスターとの間にも子どもがいる」と語ったと、保守系作家であり元交際相手のアシュリー・セントクレア氏が証言したのです。この発言は『ニューヨーク・タイムズ』をはじめとした複数のメディアに取り上げられ、瞬く間に世界中の話題となりました。
この衝撃的な告白が明るみに出るや、日本国内でもSNSや掲示板を中心に「その日本のポップスターとは誰なのか?」という憶測が飛び交い、さまざまな名前が挙がる中で、最も注目を集めた人物の一人がJ-POPの象徴とも言える浜崎あゆみさんでした。
日本のネットユーザーの間で、浜崎あゆみさんの名前が真っ先に挙がった理由は主に以下のような要素に基づいています:
確かに、これらの要素が揃えば“マスク氏が語ったポップスター像”と重なる部分はあるかもしれません。しかし、それはあくまで偶然の一致に過ぎず、いかなる証拠にも基づかない「こじつけ」に過ぎません。
実際、浜崎さんはプライバシーを非常に重視することで知られており、過去の結婚や恋愛報道も最小限に留めてきました。出産以降もお子さんのプライバシー保護のために情報をほとんど公開していない姿勢は一貫しており、それが結果的に“空白”を生み、推測や噂が独り歩きする一因となっているのです。
英語で「pop star(ポップスター)」という表現は、非常に広範な意味を持ちます。日本語でいう「アイドル」「シンガー」「アーティスト」といったカテゴリーすべてを内包している場合もあります。
そのため、「日本のポップスター」という表現だけでは、ソロ歌手、ダンス&ボーカルグループのメンバー、さらにはバンドのボーカルに至るまで、極めて多様な人物が含まれる可能性があるのです。
J-POP界で活躍するアーティストの中には、英語圏を中心に海外でも高い知名度を持つ人が増えてきており、Perfume、きゃりーぱみゅぱみゅ、BABYMETAL、Aimer、宇多田ヒカル、LiSA、NiziUなど、枚挙にいとまがありません。
こうした背景から見ても、マスク氏が言う「日本のポップスター」という表現だけで浜崎さんに限定するのはあまりに飛躍的であり、慎重な検証が求められるところです。
現在に至るまで、浜崎あゆみさんとイーロン・マスク氏の間に、公的にも私的にも直接的な接点があったとする情報は確認されていません。
マスク氏はビジネス目的や国際会議で日本を訪れたことはありますが、その際に芸能関係者と交流したという記録は乏しく、SpaceXやTeslaといった技術・経済分野での関わりがほとんどです。
また、マスク氏の発言そのものも、セントクレア氏による「証言」のみが情報源となっており、本人の口から直接確認されたわけではありません。つまり、現在までの情報はすべて間接的な証言に基づくものであり、裏付けは存在していません。
情報の出どころに不確かさがある上に、対象となる人物が広義の“ポップスター”である可能性を考慮すると、浜崎さんに結びつけるのは合理性を欠くと言えるでしょう。
「日本のポップスター」としてマスク氏が想定していた人物がいるとしても、その候補は非常に多く存在します。
このように、候補となり得る人物はJ-POPのフィールドに限っても無数に存在し、「浜崎あゆみ」説にのみ注目が集まるのは、結婚しておらず子どもを持っているという点が、マスク氏の発言と条件が重なるためという単純化された推測に基づく可能性が高いです。
このような話題が持つセンセーショナルな性質ゆえに注目を集めやすいですが、冷静な視点と正確な情報への配慮が、今こそ求められていると言えるでしょう。