結論から言うと、VTuberがNHK紅白歌合戦に出演する可能性は十分にあります。 ただし、いきなり「VTuberが単独で“出場歌手”として初出場」という形よりも、まずは 特別企画枠・コラボ枠・企画コーナー枠(あるいは中継・収録) といった形で実現するほうが現実的です。
また、紅白は毎年“その年の顔”が揃う番組です。したがって「VTuberだから出られない」のではなく、その年の世の中での認知度・ヒット規模・企画適性が揃うかどうかが鍵になります。
紅白は“歌手の歌唱”が中心ですが、毎年のように以下のような出演形態があります。
つまり、紅白に必要なのは「実態が肉体か、アバターか」ではなく、 ①放送に耐えうるクオリティ(演出・技術含む) と ②番組として成立する説得力(視聴者が“紅白っぽい”と受け取れる納得感) です。 この条件が揃えば、VTuberも“出演できない理由”は基本的にはありません。
紅白は毎年、11月ごろに「出場歌手」が発表されます。 2025年(第76回)も11月14日に出場歌手(計37組)が発表されましたが、少なくともこの「出場歌手」枠には、VTuber名義のアーティストは入っていません。 つまり現時点では、VTuberが紅白に“普通に並ぶ”段階にはまだ到達していない、というのが現状です。
それでも、NHK側がVTuber(特に音楽領域)を“単発のネット文化”ではなく、 音楽シーンの一部として扱い始めていることが分かる動きは確実に増えています。
こうした実績が増えるほど、紅白側も「技術的にできる」「視聴者に届けられる」という確信を持ちやすくなります。 ここ数年で、NHK側がVTuber(特に音楽領域)を“単発のネット文化”ではなく、 音楽シーンの一部として扱い始めていることが分かる動きが増えています。
たとえば、
…といった形で、「番組として回せる」「制作もできる」「視聴者に届けられる」という経験値が積まれてきました。
ここが大事で、紅白は“音楽番組”であると同時に、超大型の生放送番組です。 出演側にとっても、放送側にとっても、技術・運用の信頼性が重要になります。 その点、NHKでの実績が増えるほど、紅白への心理的ハードルは確実に下がります。
紅白は「流行っているものを集める番組」でもありますが、“何でもアリ”ではありません。 VTuberが紅白に出る現実味が増す条件を、分かりやすく整理します。
ここが一番大きいです。紅白は「世間が知っている」という空気を重視します。
紅白は「音楽の祭典」でありつつ“ショー”でもあります。 VTuberはショー適性が高い一方、クオリティが求められます。
紅白は幅広い年齢に向けた番組なので、 “VTuber文化の内輪ノリ”に寄せすぎると厳しくなります。
「できるかどうか」より、「事故らないか」が大事になるのが紅白です。
いきなり“単独初出場”より、まず現実的なのは次のパターンです。
例:人気アーティスト+VTuberのデュエット、合唱企画、アニソンメドレーなど。
紅白は節目の年やテーマに合わせて特別企画が強くなる傾向があるため、 「放送史」「ネット文化」「アニメ文化」「世界配信」などの文脈で取り込めます。
VTuberは海外人気を持つ存在も多いので、海外連動企画にも合わせられます。
いわば“紅白デビューの導入回”として現実的な形です。
「紅白が古いから」「NHKが保守的だから」だけでは説明できません。 実際には、もっと実務的な壁があります。
ただしこれは「不可能」という意味ではなく、 制作側が“勝てる形”に整えられれば突破できる壁でもあります。
紅白は毎年、出場歌手の発表が行われます。 もし「今年の紅白にVTuberが出るか?」という問いであれば、 “出場歌手一覧にVTuber名義が入っているか” がまず第一のチェックポイントになります。
ただ、VTuberの場合は「特別企画・コラボ・VTR」などがあり得るので、 出場歌手に入っていなくても“出演”はゼロではありません。 (紅白は当日のサプライズ的な演出・企画もあり得ます)
名前を断定するのではなく、傾向として見た方が当たりやすいです。
紅白は「世代をつなぐ」ことも重要なので、 “ネットで人気”だけより、地上波・一般層への橋がかかっているタイプが強いです。
A. 顔出しの有無が絶対条件ではありません。実際、顔を強く出さないスタイルのアーティストもいます。 重要なのは「紅白の番組として成立するか」「視聴者が理解できるか」です。
A. 新しい文化がテレビの大舞台に出ると賛否は出やすいです。 ただ紅白は毎年、時代の変化を取り込みながら続いてきました。 “勝てる企画”として提示できれば、むしろ話題性になります。
A. 似て見える部分はありますが別物です。
紅白での扱われ方も、文脈次第で変わります。
VTuberが紅白に出る可能性は、年々高まっています。 ただし「VTuberが出場歌手として並ぶ」より先に、
といった形で“紅白の文脈に自然に入る”ことが先に起きそうです。
紅白は“年末の国民的イベント”である一方、毎年、音楽シーンの変化を反映します。 今後、VTuber側に国民的ヒットとテレビ向けの導線が揃ったとき、 「VTuber紅白」は一気に現実になるでしょう。