ゴジラマイナスワン・海外の反応

海外は「ゴジラ－1.0」にどう反応したか

海外の批評家やレビュアーは、「ゴジラマイナスワン」(Godzilla Minus One)に対して、特にアメリカの最近の作品に比べて低予算であるにも関わらず、映画の豊かな製作価値を称賛しています。

この「ゴジラマイナスワン」は、1954年のオリジナル「ゴジラ」に比較され、恐怖に満ちたメタフォリカルな(比喩的な)*ゴジラの描写をエンターテイメントとバランス良く表現していると表現され高く評価されています。

＊比喩的というのはゴジラは原爆に代表される核爆弾の恐ろしさのメタファー(比喩)であるためです。

「ゴジラマイナスワン」（Godzilla Minus One) は、登場する人間たちが主導のストーリーでありながら、モンスター(怪獣)シーンがエキサイティングで効果的であるとあるメディアは描写しています。

VarietyとIGNのレビューでは、人間を中心に置いたヒューマンドラマ的な要素とB級モンスター要素のバランスの良さを強調し、この映画を「魅力的でスペクタクル溢れる大作」と呼んでいます。

海外の観客の反応

映画「ゴジラマイナスワン」はRotten Tomatoes*で驚異的な98%の観客スコアを獲得しており、250以上のレビューからもわかるように視聴者からの広範な支持を目に見える形で得ています。

Rotten Tomatoes*はレビューとしてこう述べています。「簡単に言えば、この映画を見た人は皆が皆気に入ってる。」

*Rotten Tomatoesとは、映画やテレビ番組のレビューを集めて評価するアメリカのウェブサイトです。和訳すると「腐ったトマト」。批評家のレビューに基づいて映画や番組に「新鮮」と「腐った」の2つの評価を付け、それらの平均を「トマトメーター」として表示します。また、一般観客のレビューも集めて、観客スコアとして表示します。このサイトは、映画やテレビ番組の質を判断するための重要な参考資料として多くの人々に利用されています。

ソーシャルメディアの反応としては、多くのユーザーが映画「Godzilla Minus One」を「驚くべき」「素晴らしい」「重厚」「傑作」と評しています。多くのファンが映画が感情的に訴えてかけてきたと表現しており、中には涙を誘ったと述べる人もいます。

ファンは「シン・ゴジラ」と比較してこの映画「ゴジラマイナスワン」を好意的に評価し、強い反戦メッセージと魅力的な戦闘シーンを挙げています。中には、感情的な深さを強調し、「ゴジラマイナスワン」は自分のお気に入りのゴジラ映画だと称賛する人もいます。

X(Twitter)では以下の様な声も上がってます。

• ゴジラマイナスワンをみて泣くことになるって事をなんで誰もはじめから教えてくれなかったの！?
• まだ見ていないのなら、できる限り大きなスクリーンと大音響の映画館で見るべきだ。
• Godzilla Minus Oneは怪獣映画であるにもかかわらず人間の登場人物達に関心を持たせてくれた。1,500万ドルの予算で、驚くべき映画だ。

海外の批評家・メディアによるレビュー

• ゴジラを日本の戦後の不安と悲しみの象徴として描いた点を称賛し、特殊効果と映画の感情的なアンダーカレントを賞賛しています。
• 映画「ゴジラマイナスワン」の舞台設定は、1940年代の戦後期に焦点を当てており、戦争で大きな苦しみを経験した登場人物たちがゴジラの脅威に直面する様子を描いていると賞賛。
• モンスターシーンやアクションセットピースは高く評価されていますが、人間中心にストーリーが描かれていることにはには一部批判がある。
• ナオキ・サトウのオーケストラスコアを含む視覚効果とサウンドデザインは、ゴジラを恐ろしい力と広範な社会的恐怖とトラウマの象徴として描くことに深みを加えると評価されています。

海外の一般のオーディエンス、評論家の反応は相当よいと言えます。

ゴジラに関するトリビア

• ゴジラの名前の由来: ゴジラの名前は「ゴリラ」と「クジラ」を組み合わせた合成語です。これは、ゴジラの大きさと力を象徴しています。
• 東京日比谷のゴジラ像: 日比谷シャンテの前にあるゴジラの像は、ゴジラ映画を制作し発案した会社である東宝が以前その場所に本社を構えていたために設置されています。この地は、まさにゴジラ誕生の地とも言える場所です。
• ゴジラのデザイン: ゴジラはもともと恐竜と海の生物の特徴を融合させたデザインで、核の脅威と自然の破壊に対するメタファーとして描かれています。
• 最初のゴジラ映画: 1954年の最初のゴジラ映画は、第二次世界大戦の原爆投下と核実験に対する日本の恐怖を反映しています。
• ゴジラの声: ゴジラの特徴的な咆哮は、コントラバスの弦を樹脂でこすって作られました。
• ゴジラの映画数: ゴジラは多くの映画に登場しており、ギネス世界記録で「最も多くの映画に登場するキャラクター」として認められています。