2024年4月30日にリリースされた≠ME(ノイミー)の10thシングル『モブノデレラ/神様の言うとーり!』の表題曲のひとつ、「モブノデレラ」。そのインパクトのあるタイトルに、「モブノデレラってどういう意味?」と気になった方も多いのではないでしょうか?
この記事では、「モブノデレラ」という言葉の意味や、そこに込められたメッセージを解説していきます。さらに、アイドルソングとしてこの楽曲が持つ斬新さや、ファンの間での評価についても掘り下げます。
「モブノデレラ」は、「モブ」と「シンデレラ」を組み合わせた造語です。
つまり「モブノデレラ」とは、
“シンデレラになれなかったモブキャラ”
という、**「選ばれなかった女の子」**の立場を表現した言葉なのです。
このタイトルが提示するのは、「誰もが主役になれるわけではない」という、現実の厳しさ。しかし同時に、その“脇役”たちにも心の中に物語があるということを、楽曲を通して強く伝えています。
アイドルソングといえば、夢・努力・恋・輝きといったポジティブなテーマが中心。でも≠MEの「モブノデレラ」は、それとは真逆の「嫉妬」「劣等感」「諦め」にフォーカスしています。
例えばこんな歌詞が印象的です:
「どうせ私なんてって/また鏡の中でつぶやいた」
これは、シンデレラのように注目される誰かに憧れながら、自分はどこにも選ばれないと感じてしまう“等身大の女の子”の本音です。
そんなリアルな感情を、≠MEはあえて“モブ”という言葉でくるみ、1つの物語に昇華させました。
さらに注目すべきは、この曲が“マイナスの感情”を肯定的に扱っている点です。落ち込むこと、妬むこと、自信を失うことは、恥ずべきことではない。むしろそうした感情があってこそ、人は前に進めるのだと伝えているように感じられます。
ミュージックビデオでは、「ガラスの靴を受け取れなかった側」の視点が描かれています。
それぞれが“もうひとつのシンデレラ像”として、鮮烈なビジュアルで描かれており、「主役じゃなくても物語がある」というメッセージが伝わってきます。
また、MVのラストシーンでは、ガラスの靴が誰の足にも合わず、取り残される場面も。これは、現実に生きる多くの人が感じる“選ばれなかった感覚”を象徴しており、観る者の胸に静かに刺さります。
|
「モブノデレラ」の歌詞や世界観に、SNSではこんな声があがっています:
このように、明るい曲ばかりが多いアイドルソング界において、「モブノデレラ」は“選ばれなかった子”にも居場所を与える、優しさと強さを持った1曲となっています。
さらにファンの間では、「これまで表現されなかった感情に光を当てた、革新的なアイドルソング」としても評価されています。
「モブノデレラ」はただの造語ではありません。
それは、光が当たらない誰かの感情や経験を、音楽として肯定する言葉です。
あなたがもし、“主役になれなかった”と感じているなら、
≠MEの『モブノデレラ』は、あなたの物語でもあるのかもしれません。
どこにも光が当たらないと感じる日々に、この楽曲はそっと寄り添ってくれる。
そんな“陰のシンデレラ”に捧げられた歌こそが、「モブノデレラ」なのです。