私たちは毎日の生活で、たくさんの場面で水を使っています。
朝起きて顔を洗うとき、歯をみがくとき、ごはんを作るとき、お風呂やシャワーに入るとき。水がないと、生活は成り立ちません。
でも、世界では水を使いすぎたことが原因で、いろいろな環境問題が起きています。今回は、**「水を使いすぎると、どんな環境問題が起きるのか」**について、くわしく見てみましょう。
井戸や農業などで地下の水(地下水)をくみ上げすぎると、地下水の量が減ってしまいます。
地下水が減りすぎると、地面のすき間がつぶれてしまい、土地が下がってしまうことがあります。これを**地盤沈下(じばんちんか)**と言います。
地盤沈下は、一度起きると元に戻すのがとてもむずかしい問題です。
農業や工場では、大量の水が使われています。特に、畑に水をまいたり、物を洗ったりするためにたくさんの水が必要です。
もし水を使いすぎると、川や湖に流れる水が少なくなり、干上がってしまうことがあります。
川や湖は、生き物のすみかであり、人々の生活にも大切な役割を持っています。水がなくなると自然も人間も困ってしまうのです。
湿地は、川や湖の周り、または雨がたまりやすい場所にできる、水をたくわえる場所です。
湿地には、いろいろな植物や生き物が暮らしていて、自然のバランスを保つためにとても大切です。
しかし、水を使いすぎることで、湿地が乾いてしまい、なくなってしまうことがあります。
湿地は人間にとっても自然にとっても「緩衝材(かんしょうざい)」のような、大切な存在なのです。
水をたくさん使うと、それだけ使い終わった汚れた水も増えます。
工場や家庭で使った水には、汚れや化学物質が混ざっていることがあります。これをきれいにしないまま川や海に流すと、**水質汚染(すいしつおせん)**という大きな問題を引き起こします。
汚れた水をきれいにするには、お金も時間もたくさんかかります。だからこそ、むだに水を使わず、水質汚染を減らすことが大切です。
私たちが使う水は、水道局や浄水場(じょうすいじょう)などで作られています。水をきれいにしたり運んだりするには、たくさんの電気や燃料が必要です。
この電気や燃料を作るときに、二酸化炭素(CO₂)が出ます。二酸化炭素は地球の温度を上げる原因のひとつです。これが**地球温暖化(ちきゅうおんだんか)**です。
地球温暖化が進むと…
水を使いすぎることは、間接的に地球温暖化を進める原因にもなるのです。
日本にいると、水道からすぐにきれいな水が出るので、水がなくなる不安を感じにくいかもしれません。
でも、世界では水不足に苦しんでいる人がたくさんいます。アフリカや中東の国々では、遠くまで水をくみに行かなくてはならなかったり、汚れた水しか使えなかったりする人が大勢います。
水は、人の命を守る大切なもの。だからこそ、むだに使わないことが大切なのです。
水を大切にするために、私たちにできることを考えてみましょう。
一人ひとりが少しずつでも気をつけることで、大きな環境問題を防ぐことができます。
水は命のもとであり、自然のバランスを守るためにもとても大切です。
しかし、使いすぎることで地下水が減ったり、川や湖が干上がったり、水質汚染が起きたり、地球温暖化を進めたりするなど、さまざまな環境問題が起きます。
世界には水不足で苦しむ人たちもいます。だからこそ、私たちは水をむだにせず、大切に使うことが必要です。
これからの地球のために、できることから行動していきましょう。
ほかに、もっと詳しくしたい部分や、短くまとめたい部分があれば教えてくださいね!