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節水・小学生にできること

節水で小学生にできること

家庭や学校で今日からできる節水の工夫

節水とは、水をむだに使わず、必要な分だけ大切に使うことです。水は、私たちの生活に欠かせないものです。飲み水として使うだけでなく、手洗い、歯みがき、お風呂、洗たく、料理、掃除、植物の水やりなど、毎日のさまざまな場面で使われています。

日本では、蛇口をひねるときれいな水が出ることが多いため、水がいつでも自由に使えるもののように感じるかもしれません。しかし、世界には安全な水を手に入れることが難しい地域もあります。また、日本でも雨が少ない年や、災害が起きたときには、水の大切さを強く感じることがあります。

節水は、大人だけが取り組むものではありません。小学生にもできることはたくさんあります。歯みがきのときにコップを使う、手を洗うときに水を止める、シャワーを少し短くするなど、どれも毎日の生活の中でできる身近な工夫です。

この記事では、家庭や学校で小学生にできる節水の方法を、具体的な例をあげながら分かりやすく紹介します。


節水が大切な理由

節水が大切なのは、水そのものが大切だからだけではありません。水道の水は、川やダムなどから取り入れられた水を、浄水場できれいにして家庭や学校まで届けています。そのため、水を使うということは、水をきれいにするためのエネルギーや、水を運ぶためのエネルギーも使っているということです。

また、使い終わった水は下水として流れ、処理場できれいにされます。つまり、水をたくさん使えば、その分だけ処理にもエネルギーが必要になります。

さらに、お湯を使う場合は、水だけでなく、ガスや電気も使います。お風呂やシャワーでお湯を長く使うと、水の使用量だけでなく、エネルギーの使用量も増えます。そのため、節水は水道代を減らすだけでなく、電気やガスの節約、環境を守ることにもつながります。

小さな節水でも、毎日続ければ大きな効果になります。家族や学校のみんなで取り組めば、さらに大きな力になります。


歯みがきのときはコップを使う

歯をみがくときに、水を流しっぱなしにしていないでしょうか。歯みがきの間ずっと水を出していると、思っている以上に多くの水が流れてしまいます。

たとえば、蛇口から出る水の量にもよりますが、1分間水を流しっぱなしにすると、約10リットルの水を使うことがあります。10リットルというと、大きなペットボトル5本分ほどの量です。歯みがきのたびにそれだけの水が流れていると考えると、かなり多いことが分かります。

そこで役立つのがコップです。歯みがきをするときは、最初にコップに水をくんでおき、口をすすぐときだけ使うようにします。コップ1杯の水でも、口をすすぐには十分なことが多いです。

この方法はとても簡単なので、小学生でもすぐに始められます。朝と夜の歯みがきで毎日続ければ、かなりの節水になります。


手を洗うときは水を出しっぱなしにしない

手洗いは、健康を守るためにとても大切です。外から帰ったとき、食事の前、トイレのあとなど、手をきちんと洗うことは必要です。しかし、手を洗うときにも節水を意識することができます。

手をぬらしたあと、せっけんをつけて泡立てている間まで水を出しっぱなしにしていると、その分の水がむだになってしまいます。手を洗うときは、まず水で手をぬらし、いったん水を止めてからせっけんでしっかり洗います。そのあと、必要な分だけ水を出して泡を流すようにすると、清潔さを保ちながら節水できます。

また、蛇口を全開にしなくても手は洗えます。水の勢いを少し弱めるだけでも、使う水の量を減らすことができます。

学校の水道でも、手洗いのあとに蛇口がきちんと閉まっているか確認する習慣をつけるとよいでしょう。水がポタポタと出たままになっていると、少しずつでも長い時間で多くの水がむだになってしまいます。


シャワーの時間を少し短くする

お風呂でシャワーを使うときも、節水を意識しやすい場面です。シャワーは便利ですが、長い時間使うと多くの水を消費します。

シャワーを10分使うと、約100リットルの水を使うことがあります。これは、かなり大きな量です。もしシャワーの時間を10分から8分に短くできれば、約20リットルの水を節約できる場合があります。たった2分の違いでも、大きな節水につながります。

体や髪を洗っている間は、シャワーを止めることも大切です。髪にシャンプーをつけている間や、体を洗っている間まで水を出しっぱなしにする必要はありません。流すときだけシャワーを使うようにすると、水の使用量を減らせます。

ただし、冬の寒い時期などは無理をしないことも大切です。寒い中で長くシャワーを止めすぎると、体が冷えてしまうことがあります。節水は大切ですが、健康や安全も同じように大切です。家族と相談しながら、無理のない方法で取り組むとよいでしょう。


お風呂の残り湯を活用する

お風呂にためたお湯は、一度使ったあとでも、すぐに捨ててしまうにはもったいない場合があります。お風呂の残り湯は、洗たく、掃除、ベランダの水まき、庭の水やりなどに使えることがあります。

たとえば、洗たくの「洗い」の工程に残り湯を使う家庭もあります。また、運動靴を洗うときや、玄関まわりを掃除するときに使うこともできます。庭やベランダの植物に水をあげるときに使う場合もあります。

ただし、お風呂の残り湯を使うときには注意も必要です。飲み水や料理には使いません。食器を洗う水として使うのも避けた方がよいでしょう。また、汚れが多い場合や、入浴剤を使っている場合は、植物への水やりに向かないこともあります。

小学生だけで重いバケツを運ぶと、転んだり、腰を痛めたりするおそれがあります。お風呂の残り湯を使うときは、必ずおうちの人と相談し、安全にできる方法で行うことが大切です。


植物の水やりは朝か夕方にする

植物に水をあげるときも、節水につながる工夫があります。水やりは、太陽が強く照っている昼間よりも、朝か夕方に行う方がよいとされています。

昼間の暑い時間に水をあげると、水がすぐに蒸発してしまうことがあります。せっかく水をあげても、土の中まで十分にしみこむ前に乾いてしまうことがあるのです。そのため、朝や夕方の涼しい時間に水をあげると、少ない水でも植物に届きやすくなります。

また、ホースで勢いよく水をまくよりも、ジョウロを使った方が必要な場所に水を届けやすくなります。花壇や鉢植えの場合は、葉の上からたくさん水をかけるより、根元の土に水をあげることが大切です。

学校の花壇や家庭の植木鉢でも、必要な量を考えながら水をあげることで、植物を大切に育てながら節水できます。


水をくり返し使う工夫

一度使った水でも、まだ別のことに使える場合があります。こうした工夫を考えることも、節水の大切な方法です。

たとえば、野菜を洗ったあとの水は、庭やベランダの水まきに使えることがあります。ボウルに水をためて野菜を洗えば、その水をそのまま流さずに別の用途に使いやすくなります。

米をといだ水も、植物の水やりに使われることがあります。米のとぎ汁には少し栄養分が含まれているため、昔から植物に使う家庭もあります。ただし、毎日たくさん使うと、においや虫の原因になることもあります。使う場合は、量や回数に気をつけ、おうちの人と相談しながら行うと安心です。

大切なのは、「この水はすぐに捨てるしかないかな」「ほかに使えることはないかな」と考えることです。水を使う前や捨てる前に少し考えるだけで、節水につながる行動が見つかることがあります。


トイレの水をむだに流さない

トイレでも多くの水が使われています。トイレを1回流すと、機種によって違いはありますが、約6〜10リットルほどの水を使うことがあります。新しい節水型トイレでは使用量が少ないものもありますが、それでも水を使っていることに変わりはありません。

トイレの水は、必要なときにきちんと流すことが大切です。しかし、遊びで何度も流したり、必要がないのに流したりするのは、水のむだづかいになります。

また、家庭のトイレに「大」と「小」のレバーやボタンがある場合は、使い分けることで節水につながります。ただし、使い方が分からない場合は、無理に操作せず、おうちの人に聞くようにしましょう。

学校のトイレでも、水が流れっぱなしになっていたり、レバーが戻らなくなっていたりすることがあります。そのようなときは、自分で直そうとせず、先生や大人に知らせることが大切です。


学校でできる節水

学校の水道で節水を意識して手を洗う小学生

節水は、家庭だけでなく学校でもできます。学校には、手洗い場、トイレ、給食室、理科室、家庭科室、花壇など、水を使う場所がたくさんあります。多くの人が使う場所だからこそ、一人ひとりの小さな心がけが大切になります。

学校でできる節水には、次のようなものがあります。

  • 手を洗うとき、せっけんをつけている間は水を止める
  • 水道の蛇口を使ったあとは、しっかり閉める
  • 水が出しっぱなしになっていたら、先生に知らせる
  • トイレの水を必要以上に流さない
  • 掃除のときにバケツの水を使いすぎない
  • 花壇の水やりは朝や夕方に行う
  • 給食のあとの片づけで、水を出しっぱなしにしない
  • 節水を呼びかけるポスターを作る

また、友だちが水を出しっぱなしにしていたときには、きつい言い方をするのではなく、「水、止めておくね」「節水しようね」とやさしく声をかけることが大切です。節水は、誰かを注意するためのものではなく、みんなで協力して水を大切にするためのものです。

学校全体で節水に取り組む場合は、委員会活動や係活動として節水ポスターを作ったり、水道のまわりをきれいに使う呼びかけをしたりする方法もあります。クラスや学校で協力すれば、家庭よりも大きな節水効果が期待できます。


私たちはどれくらい水を使っているのか

私たちは、毎日の生活の中で思っている以上に多くの水を使っています。ふだんは意識しにくいですが、数字で見ると水の大切さが分かりやすくなります。

水を使う場面 使う水の目安
歯みがきで水を流しっぱなしにする 1分で約10リットル
シャワーを使う 10分で約100リットル
トイレを1回流す 約6〜10リットル
お風呂にお湯をためる 約200リットル以上
洗たくを1回する 約50リットル以上使うこともある
野菜を洗う 洗い方によっては約10リットル以上

 

このように見ると、私たちの生活はたくさんの水に支えられていることが分かります。だからこそ、「少しだけ水を止める」「必要な分だけ使う」という行動が大切になります。

たとえば、シャワーを1分短くするだけでも節水になります。歯みがきでコップを使うだけでも、水のむだを減らせます。特別な道具を使わなくても、毎日の習慣を少し変えるだけで節水はできます。


節水するときに気をつけたいこと

節水は大切ですが、何でも水を減らせばよいというわけではありません。健康や安全を守るために、必要な水はきちんと使うことも大切です。

たとえば、手洗いを短くしすぎて、汚れやウイルスを十分に落とせないのはよくありません。手洗いでは、水を止めるタイミングを工夫しながら、せっけんでしっかり洗うことが大切です。

食器や調理器具を洗うときも、汚れが残ってしまうと衛生的によくありません。節水を意識しながらも、清潔にするために必要な水は使うようにします。

また、お風呂の残り湯や野菜を洗った水などを再利用するときは、使える場所と使えない場所を考える必要があります。飲み水、料理、食器洗いなどには使わないようにしましょう。

節水は、がまんすることではありません。水を大切にしながら、健康で安全に生活するための工夫です。無理をせず、できることから続けていくことが大切です。


今日からできる節水チェックリスト

節水は、難しいことをしなくても始められます。まずは、毎日の生活の中でできることから取り組んでみましょう。

  • 歯みがきのときはコップを使う
  • 手を洗うとき、せっけんをつけている間は水を止める
  • 蛇口を使ったあとは、しっかり閉める
  • シャワーの時間を少し短くする
  • 体や髪を洗っている間は、できる範囲でシャワーを止める
  • お風呂の残り湯を掃除や洗たくに使えるか家族と相談する
  • 植物の水やりは朝か夕方にする
  • 野菜を洗った水を水やりに使えるか考える
  • トイレの水をむだに流さない
  • 学校の水道で水が出しっぱなしになっていたら先生に知らせる
  • 節水について家族や友だちと話してみる

この中のすべてを一度に行う必要はありません。まずは一つでもよいので、今日からできることを始めることが大切です。小さな行動でも、毎日続ければ大きな節水になります。


まとめ

節水とは、水をむだに使わず、大切に使うことです。水は、飲むためだけでなく、手洗い、歯みがき、お風呂、洗たく、料理、掃除、植物の水やりなど、毎日の生活のさまざまな場面で使われています。

小学生にできる節水には、歯みがきのときにコップを使う、手を洗うときに水を止める、シャワーの時間を少し短くする、植物の水やりを朝か夕方にする、学校の蛇口をしっかり閉めるなど、身近なものがたくさんあります。

節水は、水だけでなく、電気やガスなどのエネルギーを大切にすることにもつながります。また、家族や学校のみんなで協力すれば、一人で行うよりも大きな効果が生まれます。

大切なのは、無理をすることではなく、毎日の生活の中でできることを続けることです。家庭でも学校でも、水を大切に使う習慣を身につけることで、未来のくらしや環境を守ることにつながります。

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