こんにちは!今日は「ユネスコ(UNESCO)」ということばについて、いっしょに学んでみましょう。「ユネスコ」と聞くと、ニュースやテレビで世界遺産のことを紹介するときによく出てきますよね。でも、ユネスコっていったいどんなことをしているのでしょう?くわしく、でもやさしく、説明していきます😊
ユネスコは、「国際連合教育科学文化機関(こくさいれんごう きょういく かがく ぶんか きかん)」という長い名前のグループの略(りゃく)です。
英語では United Nations Educational, Scientific and Cultural Organization といって、頭文字をとって UNESCO(ユネスコ) とよばれています。
このユネスコは、世界の人たちが平和に、仲よく、そして教育や文化を大切にしながら暮らしていけるようにお手伝いすることを目的とした国際的なグループです。
1945年に第二次世界大戦が終わったあと、戦争の反省から「もう二度と戦争をくり返さないように、人の心の中に平和をつくろう」としてユネスコは作られました。だから、ユネスコは「心の中の平和」をとても大切にしています。
ユネスコは、いろいろな国と協力して、次のようなことを行っています。
世界には、学校に行けない子どもたちがたくさんいます。戦争、貧しさ、病気、家の事情など、理由はいろいろです。ユネスコは、すべての子どもが学べるように学校や先生をサポートしたり、教材を届けたりしています。
また、「女の子も男の子と同じように学校へ行けるようにしよう!」という活動にも力を入れています。
ユネスコは、環境を守ったり、自然災害にそなえたりするために、科学者や研究者の活動を支えています。
たとえば、気候変動(きこうへんどう)や水不足など、地球全体の問題に取り組むために、いろいろな国の科学者が協力できるようにしています。
昔から伝えられてきた文化や建物、伝統(でんとう)を守ることも、ユネスコのたいせつな仕事です。
たとえば、おどりや音楽、昔話、職人のわざなど、目に見えないけれど大事な文化も「無形文化遺産(むけいぶんかいさん)」として守っています。
日本では、「能(のう)」「和食(わしょく)」「和紙(わし)」などが無形文化遺産にえらばれています。
ユネスコがとくに有名なのは、「世界遺産(せかいいさん)」のことですね!
世界遺産は、**人類みんなの宝物(たからもの)**として守っていくべき、大切な場所や建物のことをいいます。
世界遺産には、次の3つの種類があります。
これらの場所は、ユネスコに「世界遺産」として登録され、たくさんの人に大切にされるようになりました。
ユネスコは、ただ文化を守ったり教育を広めたりするだけではありません。
一番の目的は、世界中の人たちが仲よくして、平和な世界をつくることなんです。
戦争や争いがなくなり、おたがいに助け合って生きていける世界を目指しています。そのために、**「人と人とが心でつながること」**を大切にしています。
ユネスコは、「平和は兵器(へいき)ではなく、人の心から生まれる」と考えているんですよ。
日本は1951年にユネスコに参加しました。これは、第二次世界大戦のあと、日本がまた国際社会の一員として仲間入りをしたことを意味しています。
日本では、「ユネスコスクール」という名前の学校もあります。そこでは、環境、平和、人権などについて学ぶ特別な授業をしています。日本中に1000校以上のユネスコスクールがあります。
また、日本には世界遺産や無形文化遺産がたくさんあり、ユネスコと協力して大切に守っています。
ユネスコは、世界中の人が学び合い、助け合い、文化を大切にしながら平和に生きていくための国際的なグループです。
ユネスコのことを知ると、世界中にはいろいろな国や人がいて、それぞれに大切なものがあることがわかります。そして、それを守るためにみんなで協力することが大切だと感じられるようになります。
これからも、世界をもっとよくするために、私たちにできることを考えていきましょう😊