こんにちは!
みなさんは海が好きですか?広くて青くて、波の音が心地よくて、お魚やカメたちがすんでいる場所。海はとっても素敵な場所ですよね。
でも、今その海が「ゴミ」のことでとても困っています。ゴミが増えると、海の生き物たちが苦しんでしまったり、わたしたち人間の生活にも悪い影響が出たりします。
今日は、そんな 「海のゴミ問題」 について、小学生のみなさんにもわかりやすくお話ししながら、「わたしたちにできること」 をいっしょに考えてみたいと思います。
海にあるゴミは、最初から海に捨てられたわけではないものが多いんです。では、どこから来るのでしょうか?
みなさんが住んでいる町の道ばたに落ちているゴミ。これが雨で流されて、川に入り、そのまま海にたどりつくことがあります。
たとえば:
などです。
海の上を走る船から、まちがえて物が落ちてしまうこともあります。荷物を運ぶときにこぼれたり、ゴミをきちんと処理できなかったりすることも原因です。
海水浴や釣りなど、海で遊ぶときに人が落としていくゴミもたくさんあります。ほんの少しのゴミでも、たくさんの人が出すと、大きな問題になります。
海のゴミは、見た目が汚くなるだけではありません。いろいろな問題を引き起こしています。
海の生き物たちは、ビニール袋や小さなプラスチックのかけらを食べ物だとまちがえて食べてしまいます。
たとえば:
おなかの中にゴミが入ると、苦しくなったり、命を落としてしまうこともあります。
ビニールや、魚をつるときに使う糸などが、海の生き物の体にからまってしまうことがあります。動けなくなったり、けがをしたりしてしまうのです。
海のゴミの中には、小さくなって目に見えないくらいの「マイクロプラスチック」もあります。小さな魚がそれを食べ、その魚を人間が食べることで、体の中に入ってしまうことが心配されています。
きれいな海にゴミが浮いていたり、砂浜にゴミが落ちていたりすると、景色が台無しになってしまいます。観光で訪れる人も減ってしまうかもしれません。
このままでは海が大変!ということで、世界中の人たちが海を守るためにがんばっています。
たとえば
など、いろいろな国やお店がプラスチックをへらす努力をしています。
世界中の人たちが協力して、海や川のゴミ拾いをしています。多いときは1日に何トンものゴミが集まることもあります。
研究者の人たちは、海のゴミがどれくらいあるか、どこから流れてきているかを調べています。それをもとに、新しい解決策を考えています。
ここまでで、海にどんなゴミがあるか、そしてゴミによってどんな問題が起きているかがわかりましたね!
「海のゴミ問題」は、とても大きな問題だけど、小学生のみなさんにもできることはたくさんあります。今日はその中から、すぐに始められることを紹介します。
いちばん大事なのは、ゴミをポイッと道に捨てないことです。たったひとつのゴミでも、雨に流されて海にたどりつくかもしれません。
もしゴミを見つけたら、自分で拾うこともすばらしいことです。でも、安全に気をつけて、ガラスのかけらや危ないものは触らず、大人の人に伝えましょう。
お買い物に行くときは、ビニール袋をもらわずに マイバッグ を使いましょう。また、ペットボトルの飲み物を買わずに、家から 水筒 を持っていくことも大事です。
これだけで、プラスチックのゴミをへらすことができます。
すぐに捨ててしまうのではなく、物を長く使うこともゴミをへらす方法です。
こんなことも立派なゴミ対策です。
ゴミは正しく分けて出しましょう。プラスチックや缶、ビンなど、分別することでリサイクルが進みます。
家の人や学校の先生に、分け方を教えてもらうのも大切です。
今日学んだことを、家族やお友だちに話してみましょう。
「海にゴミが増えると困るんだって」
「ゴミをへらすために、マイバッグを使おうよ!」
みんなが知ることで、海を守る力はもっと大きくなります。
学校や地域でゴミ拾いをする機会があれば、ぜひ参加してみましょう。海に行けなくても、川や公園のゴミを拾うことも、海を守ることにつながります。
ここまで「海のゴミ問題」について、そして小学生にもできることについて学んできました。最後に、これからの未来に向けて大事なことをお話しします。
海を守るためには、まず「知ること」がとても大切です。海がどんなことで困っているかを知ることで、自分にできることが見えてきます。
「自分ひとりがやっても意味がないかも」と思うかもしれません。でも、1人の行動が2人、3人と広がっていけば、大きな力になります。
わたしたちは、きれいな海を未来の子どもたちに残すために、今から行動する必要があります。
お魚が元気に泳ぎ、波の音がやさしく聞こえる、そんな海をずっと守りたいですよね。
海は、わたしたちにとって大切な場所です。きれいな景色を見せてくれたり、たくさんの生き物を育ててくれたり、わたしたちの生活を支えてくれています。
そんな海がゴミで苦しんでいるなんて、とても悲しいことです。でも、小学生のみなさんにもできることはたくさんあります。今日学んだことを、ぜひ家族やお友だちに話してみてください。そして、できることから少しずつ始めてみましょう。
未来のきれいな海を守るヒーローは、きっとみなさんです!