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フェアトレードとは?子供向け

フェアトレード・子供向け

フェアトレードとは?子供向け

フェアトレードを子どもにもわかりやすく解説します

身の回りには、チョコレートやコーヒー、バナナ、Tシャツなど、世界じゅうで作られた品物がたくさんあります。こうした「世界の恵み」を分け合うときに大切な考え方が「フェアトレード」です。

この記事では、フェアトレードとは何か、なぜ大切なのか、そして日常生活の中でどのように関わることができるのかを、やさしい言葉で説明していきます。


フェアトレードってなに?

「フェアトレード」は、日本語にすると「公正な貿易」「公平な取引」という意味があります。

  • フェア(fair) … ずるをしないで、みんなが納得できる「こうへいな」こと
  • トレード(trade) … 物やサービスを売ったり買ったりすること

つまり、フェアトレードとは、作ってくれた人たちにきちんとお金が届くように、正しい値段で取引をする約束ごとのことです。

ふつうの取引では、

  • 作る人にはとても少しのお金しか支払われない
  • 危ない場所やきびしい環境で長時間働かされる
  • 子どもまで学校に行けず、働かされてしまう

といった問題が起きることがあります。フェアトレードは、こうした「不公平な取引」をなくしていこうとする取り組みです。


なぜフェアトレードが必要なの?

 

フェアトレードが必要な理由は、世界にはとても低いお給料で働いている人たちがたくさんいるからです。

特に、

  • カカオ(チョコレートの原料)を育てる農家
  • コーヒー豆を育てる農家
  • バナナやお茶を作る農家
  • 綿(コットン)から布を作る工場で働く人

などは、良い物を作っているのに、もらえるお金がとても少なくて、

  • 家族が毎日食べていくのも大変
  • 子どもを学校に通わせられない
  • 病気になっても病院に行けない

という状況におかれてしまうことがあります。

フェアトレードは、

  • きちんと暮らせるだけの**「公平な価格」**を約束する
  • 危険すぎる働き方をやめる
  • 子どもを学校に通わせることを大事にする

といったルールを決めて、働く人たちの生活を守ろうとしています。


フェアトレードの商品にはどんなものがある?

スーパーや雑貨店、ネットショップなどで、フェアトレードの商品を見つけることができます。代表的なものをいくつか紹介します。

  • 🍫 チョコレート
    カカオを育てる農家さんに、きちんとしたお金が支払われるようにしたチョコレートです。
  • コーヒー・紅茶
    農園で働く人たちの賃金や労働環境を守るためのルールに沿って作られた商品です。
  • 🍌 バナナ
    バナナ農園で働く人たちの生活や、自然環境にも配慮して作られています。
  • 👕 Tシャツ・バッグなどの衣料品
    オーガニックコットンやフェアトレードコットンを使った衣類やバッグがあります。綿を育てる農家や、縫製する人たちにきちんとお金が届くように作られています。
  • スポーツボール(サッカーボールなど)
    ボールを手作業で縫う人たちが、低すぎる賃金で働かされないように考えられた商品もあります。

フェアトレードの商品には、認証マーク(ロゴ) がついていることがあります。国や団体によってデザインは少しずつ違いますが、

「この商品は、一定のフェアトレードの基準を満たしています」

という目印になっています。


フェアトレードと子どもの権利

フェアトレードは、子どもを守ることにも深く関わっています。

世界には、

  • 家族を助けるために、朝から晩まで働く子ども
  • 学校に行きたくても、お金がなくて通えない子ども
  • 危険な農薬を使う畑で、大人と同じように働いている子ども

がいます。これは、国連が定めた「子どもの権利条約」で守られるべき

  • 安全に暮らす権利
  • 教育を受ける権利
  • 遊んだり休んだりする権利

に反しています。

フェアトレードのルールには、

  • 子どもを危険な仕事に使わないこと
  • 学校に通えるようにすること

が大切な条件として含まれています。つまり、フェアトレードを選ぶことは、世界の子どもたちの未来を守ることにもつながるのです。


フェアトレードと環境のこと

フェアトレードは、人だけでなく、地球の環境を守ることも大事にしています。

  • 農薬や化学肥料をできるだけ減らす
  • 土や水、森を守る農業方法を広める
  • 長く続けられる(持続可能な)農業をめざす

といったルールがあることが多く、

  • 川や森が守られる
  • 動物たちのすみかが守られる
  • 地球温暖化を少しでも減らす助けになる

といった良い効果が期待されています。

フェアトレードは、「人のくらし」と「地球の環境」をいっしょに考える取り組みと言えます。


フェアトレードとSDGs

最近よく耳にする「SDGs(エスディージーズ)」は、世界のみんなで2030年までにめざす目標のかたまりです。

フェアトレードは、特に次のような目標と深く関係しています。

  • 貧困をなくそう(目標1)
  • 飢餓をゼロに(目標2)
  • すべての人に健康と福祉を(目標3)
  • 質の高い教育をみんなに(目標4)
  • 働きがいも経済成長も(目標8)
  • つくる責任つかう責任(目標12)
  • 気候変動に具体的な対策を(目標13)

フェアトレードの商品を選ぶことは、SDGsの目標を応援することにもなります。


日常生活でできること

フェアトレードは、特別な人だけが関わるものではありません。日常の中で、少し意識するだけで参加することができます。

1. マークを探してみる

お店やスーパーで、チョコレート・コーヒー・紅茶・バナナ・Tシャツなどを見るとき、

  • 「フェアトレード」と書かれた表示
  • フェアトレード認証マーク

がないか、パッケージをよく見てみると、新しい発見があるかもしれません。

2. 家族と話してみる

買い物をするときに、

「フェアトレードのチョコレートってなに?」

と話題に出してみたり、

「こういう商品を選ぶと、遠くの国の人を応援できるらしい」

と家族に伝えてみたりすることも、大切な一歩です。

3. 学校や友だちと一緒に調べる

フェアトレードについて、

  • 調べ学習のテーマにしてみる
  • ポスターや新聞づくりの題材にしてみる
  • 学校のお祭りや発表会で紹介してみる

といった形で学ぶこともできます。身近な例や商品を調べると、世界と自分の生活のつながりが見えてきます。

4. ものを大切に使う

フェアトレードの商品であっても、そうでなくても、

  • 食べ物を残さない
  • 服や持ち物を長く大切に使う

ことは、作ってくれた人たちや地球の資源を大切にすることにつながります。フェアトレードの考え方と、とてもよく似た心がけです。


フェアトレードを知ることから始めよう

フェアトレードは、

  • 人びとの暮らしを守ること
  • 子どもの権利を守ること
  • 地球の環境を守ること

を同時に考えたしくみです。

チョコレートを食べるとき、コーヒー牛乳を飲むとき、Tシャツを着るとき。少しだけ「これはどこで、誰が作ったのかな?」と想像してみることで、世界とのつながりを感じることができます。

フェアトレードについて知ることは、「遠くの誰か」を思いやる第一歩です。身近な買い物から、少しずつ世界をよくしていくことができます。

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