こんにちは!
今日は、ちょっとむずかしそうだけど、とっても大事なお話をします。それは「気候変動(きこうへんどう)」というものです。
「きこうへんどう」って、ニュースや学校の授業などで聞いたことがあるかもしれませんね。でも、くわしくはよくわからない…という人も多いと思います。
そこで今回は、みんなにもわかりやすいように、小学生向けにやさしい言葉で「気候変動」のことを説明します。そして、わたしたちができることをいっしょに考えていきましょう!
まずは、「天気」と「気候」のちがいからお話しします。
つまり、天気はきょうやあしたのこと、気候は何十年という長い期間のようすなんです。
では「気候変動」って何でしょう?
気候変動とは、長いあいだに気候が変わってしまうことをいいます。
たとえば、こんな変化です。
こうした変化が、世界中で起こっているのです。
では、なぜ気候が変わってしまうのでしょうか?
いちばん大きな原因は、「地球温暖化(ちきゅうおんだんか)」と呼ばれるものです。
地球温暖化とは、地球の気温がすこしずつ高くなっていくことです。
どうして地球の温度が上がるのでしょうか?
それは、「二酸化炭素(にさんかたんそ)」や「メタン」などの温室効果ガスというものが増えているからです。
温室効果ガスは、地球をあたためるはたらきを持っています。
たとえば、みんなが知っているビニールハウスのように、外の冷たい空気を中に入れないで、お日さまの光で中をポカポカにするはたらきと似ています。
少しだけなら地球にとって必要なものですが、多すぎると、地球が暑くなりすぎてしまうのです。
温室効果ガスが増えているのは、わたしたちの生活とも関係があります。たとえば…
こうしたことをすると、二酸化炭素がたくさん出てしまいます。
地球温暖化が進むと、いろいろな問題が起こります。
気温が上がると、南極や北極の氷がとけてしまいます。
氷がとけると、その水が海に流れこみ、海の水が増えてしまいます。
すると、海の水が上がって、島や海のそばの町が水にしずんでしまうおそれがあるのです。
地球があたたかくなると、お天気もへんになりやすくなります。
こうしたことが起こると、作物が育たなかったり、人が住めなくなったりすることもあります。
地球があたたかくなると、動物や植物も困ってしまいます。
たとえば…
動物や植物が困ると、わたしたち人間の生活も困るようになるのです。
地球があたたかくなると、暑いところにしかいなかった病気を運ぶ虫が、いままでいなかった場所に住むようになることがあります。
すると、新しい病気がひろがってしまうこともあります。
「そんなこと言われても、自分にはどうしようもない…」と思うかもしれません。
でも、大丈夫!わたしたち一人ひとりにできることもたくさんあります。
電気を作るときに、たくさんの二酸化炭素が出ます。だから、
こうしたことが大事です。
車は二酸化炭素をたくさん出します。
近いところなら、歩いたり自転車を使うだけでも、地球にやさしい行動になります。
新しい物を作るには、エネルギーがたくさん必要です。
こうしたことも、気候変動を防ぐ力になります。
気候変動と、わたしたちが食べるものも、とても関係があります。
たとえば、お肉を作るためには、たくさんのえさや水が必要で、牛がはく息やうんちからも「メタン」という温室効果ガスが出ます。
だからといって「お肉をぜったい食べちゃいけない」というわけではありません。でも、
こうしたことでも、地球を守ることができるんです。
おうちの中でも、気候変動を防ぐためにできることはたくさんあります。
これだけでも、エネルギーを大切にすることができます。
みんなが通う学校でも、いろんなことができます。
勉強することも、大きな力になるんですよ!
「自分ひとりがやっても意味がない」と思うかもしれません。でも、そんなことはありません。
地球にすむ人は80億人以上もいます。
もし80億人が、それぞれ少しずつ二酸化炭素をへらす行動をしたら、とても大きな力になります。
小さな行動でも、地球にとってはとても大きなプレゼントなのです。
世界では、いろんな国の人たちが話し合いをして、
といった取り組みを進めています。
みんなが同じ目標に向かって努力しているんですね。
気候変動はむずかしい問題です。でも、あきらめないことが大事です。
わたしたちにできることは、
です。
みんなが未来も笑顔でくらせるように、地球を大事にしていきたいですね!
きょうお話しした「気候変動」は、むずかしい言葉が多いかもしれません。
でも、地球はみんなの家です。地球を守ることは、自分たちの未来を守ることでもあります。
「わたしにできることは何だろう?」
「これって地球にやさしいのかな?」
そんなふうに考えることが、とてもすばらしい第一歩です。
今日からできることを、少しずついっしょにやっていきましょうね!