みなさんは「被子植物(ひししょくぶつ)」という言葉を聞いたことがありますか?
理科の授業で習うとき、「裸子植物(らししょくぶつ)」と対になって出てくることが多いですね。今日は、被子植物とはどんな植物か、そしてその身近な被子植物の例をたくさん紹介しながら、一緒に理解を深めていきましょう。
被子植物は、植物の中でも花を咲かせ、種子を実(果実)の中に作る植物のことをいいます。
「被子」という名前は、「種子が果実におおわれている」という意味です。
例えば、リンゴを想像してみてください。リンゴの中には種がありますが、種はリンゴという果実に包まれていますよね。こうした「種が果実に包まれている」というのが、被子植物の大きな特徴です。
反対に、裸子植物は種子がむき出しになっています。例えば、マツの松ぼっくりの中にある種子には果実がありません。この違いが、被子植物と裸子植物を見分けるポイントの一つです。
被子植物にはいくつかの大きな特徴があります。
それでは、被子植物にはどんなものがあるのか、具体的な被子植物の例をたくさん見ていきましょう。
まずは、美しい花を咲かせる被子植物から紹介します。
次に、果物の被子植物を見てみましょう。
普段の食卓に並ぶ野菜にも、被子植物がたくさんあります。
被子植物は木や草の形でもたくさん存在しています。
なぜ被子植物が私たちにとって大切なのでしょうか?
私たちの生活は、被子植物に支えられていると言っても過言ではありません。
次に外に出たとき、公園や道ばた、スーパーなどで被子植物を探してみてください。
「これは被子植物かな?」と考えながら見ると、普段の景色が少し違って見えるかもしれません。
今回は「被子植物の例」というテーマで、たくさんの植物を紹介しました。
理科の学びを、ぜひ身近な植物探しに活かしてみてくださいね。
きっと新しい発見が待っているはずです!
オーストラリアに自生するユーカリの一種「キングス・ユーカリ」は、高さ100メートルを超えることもあります。これは地球上で最も背の高い被子植物として知られています。
水面に浮かぶ小さな植物であるウキクサの一種「ミジンコウキクサ」は、大きさが1ミリメートル未満で、花も肉眼では見分けがつきません。これが世界で最も小さい被子植物です。
竹は硬い茎を持つため木のように見えますが、実はイネ科に属する被子植物です。その花は数十年に一度しか咲かないため、非常に珍しいとされています。
被子植物は、地球上の植物種の大多数を占めています。これは、被子植物が多様な環境に適応し、効率的な生殖戦略(花粉媒介や種子散布)を進化させてきた結果です。
キウイフルーツは中国原産で、当初はチャイニーズグーズベリーという名前でした。ニュージーランドに持ち込まれた後、ニュージーランドの国鳥「キウイ」に似ていることから、現在の名前に改名されました。
東南アジアに自生するラフレシアは、直径1メートル以上にもなる巨大な花を咲かせます。強烈な腐敗臭を放つことから、「死体花」とも呼ばれています。根や茎、葉を持たず、ブドウ科のつる植物に寄生して栄養を得るという、非常に特殊な生態を持っています。
白亜紀後期、被子植物は急速に多様化し、地球の生態系を大きく変えました。この新しい植物を食べる昆虫や哺乳類も増えましたが、一部の植物は毒を持つようになりました。この毒が、草食恐竜の健康に悪影響を与え、最終的な絶滅の一因になったのではないか、という説が一部の科学者の間で唱えられています。
アイスクリームやケーキに使われるバニラの香りは、ラン科の被子植物であるバニラ・プラニフォリアという植物のさやを乾燥させて作られます。バニラはもともとメキシコに自生しており、受粉には特定のハチの助けが必要なため、人工授粉によって栽培されています。
被子植物が種子を果実で包むのは、単に種子を守るためだけではありません。動物が果実を食べてくれることで、種子を遠くまで運んでもらうための戦略です。動物の体内で消化されずに排泄された種子は、新しい場所で発芽するチャンスを得ます。