エシカル商品一覧
環境にも人にも優しい!賢い選択で毎日をもっと豊かに
はじめに:エシカル消費って何?なぜ今注目されているの?
私たちが日々、何気なく手に取っている商品やサービス。
そのひとつひとつの選択が、実は地球環境や、遠く離れた国の誰かの暮らしにまで、大きな影響を与えていることをご存じでしょうか?
近年、そうした「見えないつながり」に目を向ける動きとして、**エシカル消費(Ethical Consumption)**という考え方が世界的に広まり、注目を集めています。
エシカル消費とは、単に「環境にやさしい商品を選ぶ」というだけではありません。
労働環境・人権・動物福祉・地域経済・公平な取引など、社会全体のサステナビリティを意識した倫理的な消費行動のことを指します。
この記事では、そんなエシカルな視点から選ばれた、おすすめのエシカル商品の一覧をカテゴリ別に紹介していきます。
あなたの毎日を、もっと“やさしく、豊かに”変えてくれるヒントがきっと見つかるはずです。
【カテゴリ別】おすすめエシカル商品リスト
エシカル消費は、ファッションに限らず、私たちの日常生活のあらゆる側面で実践できるライフスタイルです。ここでは、商品カテゴリ別におすすめのエシカル商品をご紹介します。このページのエシカル商品一覧を是非活用してください。
ファッション
日本のエシカルファッション市場は拡大しており、多様なブランドが登場しています。以下に、注目のエシカルファッションブランドをご紹介します。
日本の注目エシカルファッションブランド紹介

- People Tree(ピープルツリー)
フェアトレードの専門ブランドとして知られ、オーガニックコットンを使用した着心地の良い衣服を幅広く揃えています。手作りのコットン製品を通じて、開発途上国の生産者の自立を支援する活動も行っています。東京・自由が丘に実店舗があり、フェアトレードのチョコレートやコーヒーなども販売しています。
価格帯は、衣料品やバッグなど数千円から2万円台のアイテムが多いです。
- Tennen(てんねん)
「ゴミにならず、土に還る服であること」をブランドコンセプトに掲げ、生地からボタン、縫い糸まですべてに天然素材を使用しています。草木染めや藍染めなど、服を染める過程でも環境負荷を最小限に抑える配慮がされています。
セレクトショップ「Enter the E」では、オーガニックコットンを使用したスウェットシャツやフーディーが3,900円〜9,200円程度で販売されています。
- Enter the E(エンター・ジ・イー)
特定のブランドではなく、人や環境に配慮した「エシカル・サステナブル・フェアトレード」を基準に、国内外の様々なブランドから厳選した衣服を販売するセレクトショップです。幅広いデザインと価格帯のアイテムを揃えることで、消費者にエシカルファッションに触れ、「知る機会」を増やすことを目指しています。
商品価格は**3,000円〜**と、比較的アクセスしやすい価格帯のアイテムも豊富です。
- CASA FLINE(カーサフライン)
一つひとつの商品に「ART性(メッセージ)」があるとして、製品の説明だけでなく、その背後にあるストーリーも大切に伝えています。オリジナル製品は、**オーガニック素材・ローカルメイド・リユースやアップサイクル・伝統技術(クラフトマンシップ)**のいずれかを取り入れたものを厳選しています。
- ashuhari(アシュハリ)
「オトナの女性に響く自然体で飾らない日常に溶け込む服。+モノ・コトの循環を生み出す習慣」をテーマとしたレディースファッションブランドです。土に還る(生分解する)素材や、職人の技術により長く使える国産の麻・綿・絹などを厳選し、染色は化学染料ではなく天然染料や草木染めを採用しています。
- シサム工房
「お買い物とは、どんな社会に一票を投じるかということ」という理念のもと、フェアトレードのファッションストアを運営しています。東南アジアの生産現場に商品開発力と販売力をつけることを目指し、ナチュラルテイストの服を提供しています。
- coxco(ココ)
「私たちがつくるものは服ではありません。服のかたちをした、社会課題と向きあうメディアです。」というユニークな理念を掲げています。糸くずや古着を処理して作られた「反毛」のニット、廃棄ペットボトルを100%再生した素材のスカート、残布を利用したワンピースなど、独創的で上品なデザインの商品を展開。
さらに、売上の10%は**フィリピンで活動するNPO法人「DEAR ME」**のサポートに活用されています。
- KAPOK KNOT(カポックノット)
動物福祉(アニマルライツ)の観点から、羽毛を使わないダウン代替素材として、インドネシア原産のカポックの木の実を使用した製品を提供。カポックはコットンの1/8の軽さで、吸湿発熱などの機能も持ち合わせています。
また、サプライチェーンの透明性にも力を入れており、環境と倫理を両立させた製品づくりを行っています。
- PLASTICITY(プラスティシティ)
日本では年間約8,000万本ものビニール傘が廃棄されているという社会課題に注目し、廃棄傘の素材をアップサイクルしてバッグやサコッシュなどを展開しています。
「10年後になくなるべきブランド」と自らを定義しつつも、国内の職人による丁寧な製法とスタイリッシュなデザインで高く評価されています。
- LOVST TOKYO(ラヴィストトーキョー)
近年注目されるヴィーガンレザーの中でも、特に廃棄リンゴから生まれた「アップルレザー」を使用した商品を展開。シンプルで洗練されたデザインは年代や性別を問わず使いやすく、動物に優しいエシカルファッションとして人気を集めています。
学生にもおすすめのエシカルブランドと購入場所

エシカル製品と聞くと「高価」というイメージを持つ方も多いかもしれません。しかし、近年では手の届きやすい価格帯のアイテムも数多く登場し、学生でも気軽に取り入れやすい選択肢が広がっています。
大手ブランドのエシカル商品が狙い目!
たとえば、ユニクロやイオンといった大手小売ブランドでは、近年、以下のようなサステナブル素材を使用したエシカル商品が積極的に展開されています:
これらの製品は、全国の実店舗やオンラインショップで購入でき、比較的低価格帯で手に入るのが魅力。日常使いしやすいベーシックなデザインが多いため、学生にも取り入れやすいエシカルファッションの第一歩としておすすめです。
古着・リユース品もエシカル!
新品だけがエシカルではありません。次のような場所で購入できる古着やリサイクル品も立派なエシカル選択肢で、エシカル商品の一覧に加えるべきでしょう。:
- 古着屋
- リサイクルショップ
- フリマアプリ(メルカリ、PayPayフリマ、ラクマ など)
これらの選択肢は、環境負荷が少なく、価格もリーズナブルである上に、他人とかぶらない一点物のユニークなアイテムに出会える楽しみもあります。
食品にもエシカルな選択を

日々の食卓に並ぶ食品も、実はエシカルな選択が可能です。オーガニックやフェアトレード認証のある食品、環境や地域社会に配慮した選択をすることで、私たちの「食」がより豊かな意味を持つようになります。
オーガニック・フェアトレード食品
以下は、エシカルな価値観に基づいて商品を提供している注目のブランドやストアです。
- 大地を守る会
45年の歴史を持つ有機野菜の宅配サービス。旬の野菜やフルーツ、国産の自然食品を自宅に届けてくれる安心・安全なサービスです。
- N・HARVEST(エヌ・ハーベスト)
有機スパイス、ドライフルーツ、紅茶など、オーガニックおよびフェアトレード認証製品を扱うストアです。
- 小川珈琲
有機コーヒー豆や国際フェアトレード認証を受けたコーヒーを提供。コーヒーを通して地球環境や生産者支援にも貢献しています。
- Mavie(マヴィ)
EUオーガニック認証を取得したオーガニックワインの専門店。人と環境に優しい選択肢として人気です。
- People Tree チョコレート
フェアトレードファッションで有名なPeople Treeは、オーガニック&フェアトレードチョコレートも展開。ヴィーガン対応商品もあり、種類も豊富です。
- Divine、ダーデン、チョコレートソール、カカオクルード、Stella Bernrain
これらのブランドは、フェアトレード認証・有機JAS・ユーロリーフなどの認証を取得し、カカオ農家の支援や環境配慮に取り組んでいます。
- QUONチョコレート
オーガニックやフェアトレードのチョコレート使用に加え、「すべての人が輝ける社会」を目指して、障害者の雇用促進にも力を入れているブランドです。
- MAAHA CHOCOLATE
19歳でガーナに渡り、23歳でブランドを立ち上げた田口愛さんによるエシカルなチョコレートブランド。カカオ農家の支援にも取り組んでいます。
代替肉や地産地消のすすめ
- NEXT MEATS(ネクストミーツ)
日本では珍しい代替肉(大豆ミート)専門企業。ラザニアや酢豚などの冷凍商品を展開し、動物性食品に代わる選択肢として注目されています。
肉の生産による環境負荷を軽減し、持続可能な食生活の一助となります。
- 地産地消(ちさんちしょう)
地元で生産された農産物や加工品、工芸品を地元で消費することは、輸送によるCO₂削減・食品ロス防止・地域経済の活性化に繋がります。
道の駅や直売所、マルシェなどで購入できるほか、**「国産品を選ぶこと自体がエシカル」**な行動となります。
コスメ・日用品もエシカルに選ぶ
毎日肌に触れるコスメや日用品。私たちが無意識に選んでいるこれらの商品も、エシカルな視点をもって選ぶことで、動物や地球環境、社会にやさしいライフスタイルを実現できます。
動物実験なし・ヴィーガンコスメとは?
コスメを選ぶ際に注目したいのが、次の2つのポイントです:
- クルエルティフリー(Cruelty-Free):製品開発や製造過程で動物実験を行っていないこと
- ヴィーガン(Vegan):動物由来の成分を一切使用していないこと
以下のような国際的な認証マークをチェックすることで、安心して選ぶことができます:
- リーピングバニー(Cruelty Free International)
- Beauty Without Bunnies(PETA)
- Hase mit schützender Hand(IHTK)
- Vegan Trademark(ヴィーガン協会)
注目のエシカルコスメブランド
- Ethique(エティーク)
ニュージーランド発のエシカルコスメブランド。ヴィーガンかつオーガニックの自然由来成分を使用し、パーム油不使用・プラスチックフリーを徹底しています。シャンプーバーや洗顔バーなど、固形タイプの製品が多く、環境負荷の少ないパッケージも特徴です。
- SHIRO(シロ)
酒かす・アロエ・がごめ昆布などの自然素材を活かしたスキンケアやフレグランス製品を展開。廃棄される予定だった枝葉を有効活用するなど、環境と社会に配慮したものづくりが魅力です。
- UNNATURALLY NATURAL(アンナチュラリーナチュラル)
安全なヴィーガン原料を使用し、敏感肌にも優しい処方設計。リサイクル素材を使用した容器など、パッケージ面でも持続可能性に取り組んでいます。
- DYP COSMETHIC
ヨーロッパのオーガニック認証と、PETAによるヴィーガン認証をダブル取得。ケースと中身を分けて購入する設計により、プラスチックごみの削減を実現しています。
- Aesop(イソップ)
植物由来成分と肌をやわらかくするエモリエント成分をブレンドしたハンドバームなど、質の高いアイテムで人気のブランド。デザイン性の高い店舗展開でも知られています。
- ディアダリア(Dear Dahlia)
ダリアの花から着想を得たヴィーガンビューティーブランド。ダリアのエキスは、肌の損傷や老化を防ぎ、健康的な肌を保つと言われています。
コスメや日用品は毎日使うものだからこそ、エシカルな選択が未来への一歩になります。認証マークやブランドの取り組みを参考に、あなたに合った“やさしい美容習慣”を見つけてみてください。
サステナブルな日用品・家電の選び方
エシカル消費は、ファッションや食品に限らず、日用品や家電、テクノロジー製品にも広がっています。普段何気なく使っているこれらのアイテムをサステナブルなものに切り替えることで、地球環境や未来の暮らしにポジティブな影響を与えることができます。
サステナブルな日用品
掃除・洗濯用品
- **SODASAN(ソーダサン)やSonett(ソネット)**などのブランドは、高い洗浄力と人や環境へのやさしさを両立したオーガニック洗剤を提供しています。
- 洗濯時にマイクロプラスチックが排出されるのを防ぐ「Guppyfriend Washing Bag(グッピーフレンド・ウォッシング・バッグ)」も、注目のサステナブルアイテムです。
キッチン用品
- stasher(スタッシャー):繰り返し使える密閉型シリコーンバッグ。使い捨てプラスチック削減に最適。
- Stojo(ストージョ):折りたためるシリコンカップで、持ち歩きにも便利。
- mana. ORGANIC LIVINGのスポンジ:ヘチマとセルロースの100%植物由来素材で作られた自然派スポンジ。
- Bee Eco Wrap(ビーエコラップ):繰り返し使えるミツロウラップで、食品保存にもエコな選択ができます。
紙製品
- 竹製トイレットペーパー(バンブーロール):成長が早くCO₂吸収量も多い竹を原料とした、環境に配慮したトイレットペーパー。
- さささの和晒ロール:使い捨てのキッチンペーパーに代わる、繰り返し使える**和晒(わざらし)**ロールペーパーです。
ベビー・キッズ用品
- eco storeのベビーオイル(ニュージーランド発):肌に優しく、環境負荷も少ないナチュラルな製品。
- おやさいクレヨン:野菜由来の成分で作られており、誤って口に入れても安心。子どもの創造力と安全性を両立します。
家電・テクノロジー製品にもエシカルを
意外に思われるかもしれませんが、家電やデジタル機器もサステナブルな選択肢が広がっています。次のようなブランドが注目されています。
サステナブルなスマートフォン・オーディオ機器
- Fairphone(フェアフォン)
2013年にオランダで登場した、世界初のエシカルなモジュール式スマートフォン。パーツ交換が容易な設計で、5年間の長期保証も付属。電子機器の大量廃棄問題に対する画期的なアプローチとして評価されています。
- arrows N(FCNT)
日本発のサステナブルスマートフォンブランド。高品質・高性能と環境配慮を両立し、「長く愛用される製品づくり」を追求。持続可能な社会の実現を目指すエシカルな技術ブランドです。
- KREAFUNK(クレアファンク)
デンマーク発のデザイン性とサステナビリティを両立したオーディオブランド。スピーカーカバーにはリサイクルペットボトル素材を採用するなど、素材選びにこだわっています。
- Sudio(スーディオ)
スウェーデン発のオーディオブランドで、カーボンニュートラル企業を目指す取り組みを実施中。配送に船を使ったり、植樹活動を行ったりと、CO₂排出の削減に本気で取り組む姿勢が評価されています。イヤホンケースには**アップルスキンレザー(植物性素材)**を採用。
こうしたサステナブルな日用品・家電は、見た目や機能だけでなく、その背景にあるストーリーや理念も含めて選ぶことが大切です。自分に合ったエシカルアイテムを少しずつ取り入れてみてはいかがでしょうか。
リサイクル素材を活用した製品たち
日常で出る「ごみ」を新たな資源として活用する動きが進む中、リサイクル素材を使った製品への注目が高まっています。サステナビリティを重視する消費者の選択肢として、以下のような商品が登場しています。
北欧スウェーデン発のソーダマシンブランド。自宅で簡単に炭酸水を作ることができるため、ペットボトルの購入を減らし、ごみの削減やプラスチック排出の抑制に貢献します。デザイン性の高い本体も魅力で、毎日の暮らしの中で無理なくSDGsに参加できるアイテムです。
観葉植物のようなデザインが特徴の空気清浄機。一般的な空気清浄機と異なり、フィルター部分には生分解性の天然素材が使用されており、使用後は家庭菜園の土や堆肥として再利用可能。インテリア性と環境配慮を両立した、新しい空気清浄機のかたちです。
家電リサイクルの取り組み
私たちが使わなくなった家電製品(テレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコンなど)は、「家電リサイクル法」に基づき、再資源化されています。分解された金属やプラスチック、ガラス、貴金属、フロンガスなどが回収され、新しい製品の素材として再利用されます。
具体的な企業の取り組み例:
- シャープ
使用済み家電から回収したプラスチックを、新しい家電製品に再利用する取り組みを積極的に実施。**“家電から家電へ”**の資源循環モデルを確立しています。
- 三菱電機
使用済み家電の約97%をリサイクル。素材ごとに分別して、プラスチックや貴金属、フロンなどを効率的に回収・再利用。環境負荷の軽減と循環型社会の実現を両立しています。
エシカルな選択が未来を変える
リサイクル素材を活用した製品は、**「ものを使い捨てず、活かし続ける」**という考え方を体現しています。家庭での消費行動が、資源循環の一部となることで、持続可能な社会の構築に直接的に貢献できるのです。
まとめ:エシカルな選択が未来を創る
エシカル消費は、流行ではなく、持続可能な社会を築くために不可欠なライフスタイルです。ファストファッションがもたらす環境汚染や、労働搾取といった深刻な課題を知ることで、私たちの消費行動がもつ**「見えないコスト」**に気づくことができます。
エシカルな商品を選ぶことは、環境保護や生産者支援といった社会貢献に繋がるだけでなく、私たち自身の価値観や生き方を表現する行為でもあります。毎日の選択に誇りを持ち、暮らしに豊かさをもたらすことができるのです。
高価でなくても始められる、あなたらしいエシカル消費
「エシカル=高価」と思われがちですが、それは誤解です。
ユニクロやイオンなど、身近なブランドでもエシカルな取り組みが広がっており、以下のような手段でも十分に実践可能です:
- 古着やリサイクル商品を選ぶ
- リメイクやシェア、レンタルを活用する
- 認証マークを参考に商品を選ぶ
- 「グリーンウォッシング(見せかけの環境配慮)」を見抜く目を養う
知識を身につけることで、私たちはより自信を持って、自分の価値観に合ったエシカルな選択をしていけるようになります。
小さな一歩が、未来を変える
今日からできる小さな選択が、未来の地球、社会、そして自分の暮らしをより良くする第一歩です。
ぜひこの記事で紹介したアイテムや考え方を参考にしながら、あなたらしいエシカルライフを始めてみてください。
「どんな未来をつくるか」は、あなたの選択から始まります。