メルカリでハンドメイドは禁止?
メルカリでハンドメイドは本当に「禁止」なの?最新ルールをわかりやすく解説
メルカリでハンドメイドの販売は禁止になったのでしょうか?
SNSや動画では、
- 「メルカリでハンドメイドの継続販売が禁止になった」
- 「ハンドメイド作家は全員メルカリから締め出される」
- 「もうハンドメイドは売れない」
といった、かなり不安になる情報も飛び交っています。
しかし、メルカリでハンドメイド作品そのものが一律に禁止されたわけではありません。
この記事では、
- なぜ「ハンドメイド禁止」という噂が出てきたのか
- 実際に禁止・制限されているのは何なのか
- ハンドメイド作家は今後、どのようにメルカリを使えば良いのか
を、できるだけやさしく整理して解説します。
1.そもそもメルカリでハンドメイド作品は出品できる?
結論から言うと、オリジナルのハンドメイド作品は、ルールを守れば今も出品可能です。
メルカリの公式ルールでは、
- ハンドメイド作品そのもの
- 自分でデザイン・制作したオリジナル商品
について、「ハンドメイドだから禁止」という規定はありません。
実際に今も、
- ハンドメイドアクセサリー
- 編み物・布小物
- オリジナルのイラストグッズ
- ハンドメイドのインテリア雑貨
など、多くの作品がメルカリ上で取引されています。
では、なぜ「禁止」という噂が広がっているのでしょうか。
2.「ハンドメイド禁止」騒動の背景:事業者向けルールの変更
2025年秋、メルカリは**「事業者(ビジネスとして継続的に販売する人)」に対するルールを大きく見直しました。**
ポイントは次のような点です。
- 個人向けアカウントでの 事業者利用は原則禁止
- ビジネスとして継続的に販売する人は、メルカリShopsなど事業者向けサービスを使ってください という方針が明確に示された
- 転売業者や大量出品者など、プラットフォームの健全性を損なう行為を抑制する狙いがある
この「事業者ルール見直し」の説明の中に、
ハンドメイド作品を継続的に販売している作家さんも、実態としては事業者に当たる可能性がある
という解説が加わったことで、
「ハンドメイド=禁止になった」
という誤解が生まれてしまったと考えられます。
つまり、
- 趣味レベル・たまに出すハンドメイド作品 → 従来どおり個人アカウントでの出品が可能
- ビジネスとして本格的に売っている作家 → 事業者として見なされる可能性が高く、メルカリShopsなどへ誘導される
という「すみ分け」が、よりクリアになった、というのが実態です。
3.どこからが「事業者」?ハンドメイド作家が気をつけたいポイント
ハンドメイド作家にとって気になるのが、
「どこからが事業者なのか?」
という線引きです。
法律上やメルカリ上の判断は最終的に個別ケースになりますが、一般的には次のようなポイントが目安になります。
3-1.事業者と見なされやすいケース
- ほぼ毎日のように新作を出品し続けている
- 同じ商品を在庫として 複数個ずらりと並べて販売 している
- 月に数十件〜数百件レベルの取引が継続している
- メルカリ以外にも、ネットショップ・イベントなどで継続的に販売している
- 売上を明確に「事業収入」として申告している
このような場合、「営利目的で反復継続して販売している」 と判断されやすく、
実態として事業者に近い
と見なされる可能性が高くなります。
3-2.趣味の延長と考えられやすいケース
- 時々、作りすぎた作品を出品する程度
- 在庫も1点ものが中心
- 月あたりの取引数が少なく、明らかに副収入レベル
- 本業は別にあり、たまの小遣い稼ぎ程度
このような場合は、「趣味の範囲の出品」 と考えられる余地が大きいといえます。
もちろん、最終的な判断はメルカリ側が行いますが、
ビジネスとして本格的に展開しているかどうか
が重要なポイントになっていると考えられます。
4.本当に「禁止」されているのはどんなハンドメイド?
ハンドメイド作品自体はOKですが、中身によっては明確に禁止されているもの もあります。代表的なNG例を整理しておきましょう。
4-1.著作権・商標権を侵害しているもの
- 有名キャラクターを真似したイラスト・ぬいぐるみ
- ブランドロゴを無断で使ったアクセサリー
- アニメ・ゲームなどの公式グッズをパロディしたような商品
こうした作品は、ハンドメイドであっても著作権・商標権の侵害にあたる可能性が高く、メルカリの禁止出品物です。
「手作りだからセーフ」は通用せず、見つかれば削除やアカウント制限の対象になることがあります。
4-2.安全性に問題のあるもの
- 法令に沿っていない 化粧品・石けん・香水 など
- 適切な許可を取っていない 食品・菓子類
- 電気製品で、基準を満たしていないもの
これらは、購入者の健康・安全に直結するため、メルカリ上でも厳しく規制されています。ハンドメイドかどうかに関わらず、許可や表示義務を満たさないものは出品NG です。
4-3.法律・メルカリ規約に反するその他のもの
- 医薬品や医療機器に該当するもの
- 危険物、法令で販売が制限されているもの
なども、当然ながら禁止です。
5.ハンドメイド作家がメルカリで生き残るための選択肢
では、ハンドメイド作家は今後どのようにメルカリと付き合っていけばよいのでしょうか。
5-1.「趣味レベル」の場合は、これまで通りマナーを守って出品
- 出品数が少ない
- 在庫も1点もの中心
- 売上も大きくない
といった ゆるやかな活動 であれば、
に気をつけながら、これまで通り個人アカウントで出品することは可能と考えられます。
5-2.本格的に売っている人は「メルカリShops」なども検討
すでにハンドメイド販売が、
- 安定した売上源になっている
- 在庫を持って継続的に販売している
という場合は、
- メルカリShops などの事業者向けサービスでの運営
- 自分のネットショップ(ECサイト)との併用
といった形にシフトしていくことが、リスクを減らす上で現実的な選択肢になってきます。
「メルカリ本体で匿名のまま、がっつり商売を続ける」のは、今後ますます難しくなると考えた方が安全です。
6.よくある不安・疑問へのQ&A
最後に、「メルカリ ハンドメイド 禁止」という言葉を検索する人が抱きがちな疑問に、Q&A形式で答えておきます。
Q1.今まで通り出品していたら、いきなりアカウント停止になりますか?
A.ルールを知らずに少量出品しているだけで、突然BANになるケースは一般的には考えにくいと言われています。
多くの場合、
- 出品停止や削除の通知
- 注意・警告メッセージ
- 一時的な機能制限
といったステップを踏むことが多く、いきなり無期限停止になるのは悪質なケース が中心と考えられます。
ただし、
- 注意喚起のメッセージを無視して出品を続ける
- 明らかな禁止行為(権利侵害・危険物の販売など)を繰り返す
といった場合は、厳しい措置が取られる可能性があります。
Q2.規約が難しくてよく分からない…どうしたらいい?
A.まずは、
- メルカリの「利用規約」
- 「禁止されている出品物」
- 「ガイド・ヘルプページ」
を、一度じっくり読み直すことをおすすめします。
そのうえで、
- 不安な点はメルカリ事務局に問い合わせる
- 公式のお知らせ・ニュースタブをこまめにチェックする
といった「公式情報に立ち返る習慣」をつけると安心です。
Q3.もうハンドメイドは別のサービスで売った方がいい?
A.ケースバイケースです。
- 気軽に少量だけ売りたい → メルカリの個人アカウントも選択肢
- 自分のブランドとして本格的に育てたい → メルカリShops+自前のECなども検討
というように、
自分がどのくらい「事業」としてやっていきたいのか
を基準に考えるのが良いでしょう。
7.まとめ:大事なのは「禁止」という噂に振り回されないこと
- メルカリで ハンドメイド作品そのものが一律に禁止されたわけではない
- 規約改定のポイントは、事業者の個人アカウント利用を制限すること
- 本格的なハンドメイド作家は、事業者向けサービス(メルカリShopsなど)への移行を検討する必要がある
- 著作権侵害・危険物・法令違反商品は、ハンドメイドかどうかに関わらず出品NG
ネット上ではどうしても、
「メルカリでハンドメイドが禁止になった!」
といった、強い言葉の情報が拡散されがちです。
しかし、実際のルールはもう少し細かく、
- 趣味レベルで楽しむ人
- 事業として本格的に販売する人
の 「すみ分け」をはっきりさせていく流れ と見ることもできます。
不安なときこそ、噂ではなく 公式のルールや一次情報 を確認しながら、自分のスタイルに合った販売方法を選んでいきたいところです。