最終更新日:2026年3月4日(日本時間)
MLB(メジャーリーグ)の開幕が近づくと、「今年は韓国人メジャーリーガーって誰がいるのか?」「結局いまはどの球団?」「ケガやILで出遅れる選手は?」といった“最新の整理”が一気に必要になります。
とくに近年は、韓国出身選手だけでなく、韓国にルーツを持つ米国籍選手(いわゆる韓国系アメリカ人)も戦力として定着し、WBC 2026(2026年3月開催)も重なることで、ニュースが日替わりで動きます。SNSや速報だけだと情報が断片的になりやすく、「いつの時点の話?」が分からなくなるのが一番の落とし穴です。
そこで本記事では、開幕直前に迷わないように韓国人メジャーリーガーに関して①2025年シーズン終了時点の“確定情報”と、②2026年開幕前(現在)の“所属・ロースター/IL・春季キャンプ状況”をきっちり分けて整理しました。
「いま知りたいこと(開幕前の状態)」→「背景としての確定データ(前年の実績)」の順で読める構成にしているので、最初にざっと眺めるだけでも全体像がつかめます。
まずは、2026年3月4日時点での韓国人メジャーリーガー達の“現在地”から確認していきましょう。
まずは「いま(開幕前)」の所属と状態を最優先で整理します。
※ロースターは日々動くため、ここでは2026年3月4日時点で信頼できる報道・球団発表で確認できる範囲を中心にまとめます。

| 選手名(生年月日) | 2026年開幕前の所属 | 国籍/出自 | 主な守備位置 | 開幕前トピック(2026) |
|---|---|---|---|---|
| イ・ジョンフ(1998/08/20) | サンフランシスコ・ジャイアンツ | 韓国 | 外野 | 2026年は中堅→右翼へ本格転向(Bader加入の影響)。春キャンプで新ポジション適応が焦点。 |
| キム・ハソン(1995/10/17) | アトランタ・ブレーブス | 韓国 | 遊撃/二塁 | 1年20Mでブレーブス加入後、右手中指の腱修復手術で4〜5か月離脱見込み。開幕ILスタートが濃厚。 |
| キム・ヘソン(1999/01/27) | ロサンゼルス・ドジャース | 韓国 | 二塁/遊撃/外野 | 春季キャンプで好アピール。エドマン離脱により二塁&ベンチ枠争いが活発化。WBC参加で一時離脱。 |
| トミー・エドマン*(1995/05/09) | ロサンゼルス・ドジャース | 韓国系米国人 | 内外野ユーティリティ | 右足首の手術(靭帯修復+骨棘除去)後、2026年は開幕IL入りが報じられる。復帰時期は流動的。 |
| ロブ・レフスナイダー*(1991/03/26) | シアトル・マリナーズ | 韓国系米国人 | 外野 | レッドソックスからマリナーズへ。1年契約($625万)で加入。対左の強さを買われプラトーン起用が想定。 |
| デイン・ダニング*(1994/12/20) | シアトル・マリナーズ(NRI) | 韓国系米国人 | 投手(先発/救援) | 開幕前はSEAの非ロースター招待(NRI)としてキャンプ参加。春季オープナー先発起用の報道もあり、メジャー枠滑り込みが焦点。 |
| ジャメイ・ジョーンズ*(1997/08/04) | デトロイト・タイガース | 韓国系米国人 | 外野 | 母が韓国出身。WBC韓国代表候補としても話題。開幕ロースター入りの可否と打撃継続が注目。 |
| ベ・ジファン(1999/07/26) | ニューヨーク・メッツ | 韓国 | 内外野(ユーティリティ) | 2025年11月にパイレーツからメッツへウェーバーで移籍。40人枠に加わったと報じられる。 |
| シェイ・ウィットコム(1998/09/28) | ヒューストン・アストロズ | 韓国系米国人 | 内野(三塁/二塁) | 母親が韓国出身 |
| ライリー・オブライエン*(1995/02/06) | セントルイス・カージナルス | 韓国系米国人 | 投手(リリーフ) | 主にブルペン投手として起用された。WBC2026では韓国代表候補は辞退 |
注:*は韓国系米国人(国籍は米国、韓国にルーツ)。
次は「MLB開幕ロースター確約ではないが、組織内にいる/将来性が高い/話題になりやすい」韓国人選手です。
ここは変動が大きいため、可能な範囲で“いま分かっている状態”を明記します。
| 選手名(生年月日) | 2026開幕前の所属/状態 | 国籍/出自 | ポジション | 補足 |
|---|---|---|---|---|
| 高 宇宿(コ・ウソク)(1998/08/06) | デトロイト・タイガース傘下(マイナー契約) | 韓国 | 投手(右投リリーフ) | 2025年末にDETとマイナー契約の記録。WBC復帰を視野に話題も。 |
| ジャン・ヒョンソク(2004/03/04) | ドジャース傘下 | 韓国 | 投手(右) | 若手有望株。開幕はマイナーで育成が基本線。将来のWBC候補としても注目。 |
| ウォンビン・チョ(2003/08/08) | カージナルス傘下 | 韓国 | 外野 | 若手外野手。故障なく打席数を積めるかが重要。 |
| J.J.ウェザーホルト*(2002/11/20) | カージナルス傘下 | 韓国系米国人 | 内野(二塁など) | ドラフト上位級の注目株。順調なら上位マイナーでステップアップ。 |
| ノア・ソン*(1997/05/28) | レッドソックス傘下 | 韓国系米国人 | 投手(右) | 故障からの復帰過程が続く。最新の起用はリハビリ/登板管理に依存。 |
| アリカ・ウィリアムズ*(1999/03/12) | (要確認)PIT傘下の可能性 | 韓国系米国人 | 内野(遊撃など) | 40人枠外やAAA残留など、状況が動きやすい層。開幕前の最新ロースターで要再確認。 |
| 朴 孝俊(パク・ヒョジュン / Hoy Park)(1996/04/07) | (要確認) | 韓国 | 内野(UT) | オークランド・アスレチックとマイナー契約後の動きがあり、近年は出入りも多い。開幕前の所属は最新情報で再チェック推奨。 |
| 崔 現一(チェ・ヒョンイル / Hyun-il Choi)(2000/05/27) | (要確認)2025年11月にマイナーFA | 韓国 | 投手(右) | 以前はWSH系組織に在籍していたが、2025年11月にFA選択の記録があるため、2026開幕前の所属は再確認が必要。 |
| 崔 志萬(チェ・ジマン / Ji-Man Choi)(1991/05/19) | (去就:流動) | 韓国 | 一塁/DH | 近況は「マネジメント契約」などの報道もあり、MLB復帰か韓国球界かは情報が錯綜しやすい。断定せず、最新ニュースの確認が安全。 |
👉 合計:10人が2025年シーズン中にMLBの試合に出場しました。
2025年シーズン終了時点(2025年10月)
打者成績(主要選手)
| 名前 | 打数 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 打率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| イ・ジョンフ | 560 | 149 | 8 | 55 | 10 | .266 |
| キム・ハソン | 171 | 40 | 5 | 17 | 6 | .234 |
| キム・ヘソン | 161 | 45 | 3 | 17 | 13 | .280 |
| トミー・エドマン* | 346 | 78 | 13 | 49 | 3 | .225 |
| ロブ・レフスナイダー* | 182 | 49 | 9 | 30 | 3 | .269 |
| ベ・ジファン | 20 | 1 | 0 | 0 | 4 | .050 |
| ジャメイ・ジョーンズ* | 129 | 37 | 7 | 23 | 2 | .287 |
投手(主要)
注:*は韓国系米国人(韓国にルーツを持つ米国籍の選手)。
韓国人で初のメジャーリーガーは朴賛浩(パク・チャンホ / Chan Ho Park)です。1994年にロサンゼルス・ドジャースでMLBデビューを果たしました。
朴賛浩の成功は、その後の多くの韓国出身選手がMLBへ挑戦する流れを後押しした“パイオニア”として語られます。
**朴賛浩(パク・チャンホ, Chan Ho Park)**は、1994年にロサンゼルス・ドジャースでデビューし、韓国人初のMLB選手となった。彼はアジア人投手としてもMLBで成功を収め、124勝を挙げている(アジア人投手のMLB最多勝記録)。
**金炳賢(キム・ビョンヒョン, Byung-Hyun Kim)**は、2001年のアリゾナ・ダイヤモンドバックスでワールドシリーズ優勝を経験し、韓国人初のワールドシリーズリング獲得選手となった。ただし、ワールドシリーズではヤンキース相手に2試合連続でサヨナラ本塁打を打たれるという厳しい経験もしている。
2002年にボストン・レッドソックスでデビューした徐在応(ソ・ジェウン, Jae Weong Seo)が最初の野手と思われがちだが、実際に韓国人打者として最初にMLBで打席に立ったのは李鍾範(イ・ジョンボム, Jong Beom Lee)。彼は1998年のスプリングトレーニング中にアナハイム・エンゼルス(当時)で出場し、公式戦には出なかったが、事実上「MLBで打席に立った最初の韓国人」となった。ちなみにイ・ジョンボムは「韓国のイチロー」とも呼ばれた選手。
2004年にシアトル・マリナーズでデビューした**白嗟承(ペク・チャスン, Cha Seung Baek)**は、MLBで投手として活躍したが、彼は韓国で高校時代、二刀流の選手だった。打撃能力も高く、MLBで本塁打を記録したこともある。
秋信守(チュ・シンス, Shin-Soo Choo)は、2018年に韓国人選手として初めてMLBオールスターに選出された。彼は通算218本塁打を放ち、韓国人最多本塁打記録を保持している。
秋信守(チュ・シンス)は、MLBで2回のサイクルヒットを達成。これはアジア人選手としては最多記録。2015年にテキサス・レンジャーズで達成した際は、韓国でも大きな話題になった。
韓国のプロ野球(KBO)ではバットフリップ(バット投げ)が文化として定着しているが、MLBでは不文律として「相手投手への挑発」と見なされることがある。そのため、多くの韓国人選手がMLB移籍後に「バットフリップを控えるように指導を受けた」と語っている。
KBOで活躍した後、再びMLBで成功した例として**金河成(キム・ハソン, Ha-Seong Kim)**が挙げられる。彼はサンディエゴ・パドレスで2023年にゴールドグラブ賞を受賞し、守備の名手として高く評価されている。