2026年9月15日、航空自衛隊の無人偵察機「グローバルホーク」1機が鳥取県沖で通信を失い、行方不明になりました。このニュースを受け、「撃墜されたのではないか」と気になっている人もいるでしょう。
結論からいうと、9月15日午後4時時点で、今回の自衛隊機が撃墜されたという事実は確認されていません。確認されているのは通信途絶と機体の捜索です。過去には米軍のグローバルホークが撃墜された事例がありますが、今回とは別の出来事です。
航空自衛隊によると、青森県の三沢基地に所属するグローバルホーク1機との通信が、9月15日午後1時ごろ、鳥取県沖の公海上で途絶えました。自衛隊は航空機や艦艇を使って捜索しています。
航空自衛隊が導入したグローバルホークは3機です。今回消息不明になったのは、そのうちの1機です。ただし、通信が途絶えた原因、機体の現在位置、墜落したかどうかは、この時点では明らかになっていません。

意味しません。「通信が途絶えた」は、地上側が機体と連絡できなくなった状態を表します。一方、「撃墜」は、ミサイルなどによる外部からの攻撃で航空機が落とされたことを表す言葉です。
両者を結び付けるには、機体や破片の調査、飛行記録、レーダー情報など、原因を判断できる証拠が必要です。現段階で「外国軍が撃墜した」「何らかの兵器で攻撃された」と書けば、確認されていない推測を事実として伝えることになります。
また、「鳥取県沖の公海上で不明になった」という場所の情報だけで、攻撃があったとも判断できません。原因については、捜索とその後の調査結果を待つ必要があります。
グローバルホークに関して「撃墜」という言葉が検索される理由の一つは、2019年6月20日に起きた米軍機の事件です。米国防当局は、オマーン湾周辺で偵察任務に当たっていた米海軍の無人偵察機RQ-4グローバルホークが、イラン側のミサイルで撃墜されたと発表しました。
当時、機体が飛んでいた空域について、米国側はイランの領空を侵犯していないと主張し、イラン側は領空に侵入したと主張しました。双方の説明には食い違いがあります。
重要なのは、2019年に撃墜されたのは米軍機であり、2026年9月に鳥取県沖で消息不明となった航空自衛隊機ではないという点です。過去に同じ系列の無人機が撃墜されたからといって、今回も同じ原因だったとはいえません。

グローバルホークは、長時間にわたり高い高度を飛行して情報を収集する大型無人偵察機です。航空自衛隊が公表するRQ-4Bの最大高度は約6万フィート、航続時間は約36時間に達します。
高高度を飛べることは、攻撃から絶対に安全であることを意味しません。2019年の米軍機の事件は、グローバルホークが撃墜され得ることを示しています。ただし、一般的な性能の話と、今回の自衛隊機に何が起きたかは分けて考える必要があります。
まず焦点になるのは機体の発見です。機体や破片が見つかれば、損傷の状況を調べられる可能性があります。飛行中の記録や通信の状況なども、原因の判断に関わります。
現時点では、撃墜、機体の不具合、通信障害などのいずれかを原因と決めつけることはできません。新たな発表が出た際も、「機体が発見された」「墜落が確認された」「原因が判明した」は、それぞれ異なる段階の情報として読むことが大切です。
2026年9月15日に消息不明となった航空自衛隊のグローバルホークについて、撃墜されたとの確認情報はありません。同日午後1時ごろに鳥取県沖で通信が途絶え、自衛隊が捜索しているというのが、現時点で確認できる内容です。
グローバルホークの撃墜事例としては2019年の米軍機の事件があります。しかし、それを今回の自衛隊機の原因に当てはめることはできません。今後は機体の捜索結果と、航空自衛隊・防衛省による原因の発表を確認する必要があります。