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モンテレイの標高

モンテレイの標高

エスタディオ・モンテレイの標高とW杯日本代表への影響

2026年の北中米ワールドカップ(W杯)では、メキシコ北東部の都市**モンテレイ(Monterrey)**が開催地の一つとなります。日本代表もこの街で試合を行う予定で、

  • 「モンテレイって山の街? 高地なの?」
  • 「標高が高いと、選手の動きやすさに影響するのでは?」

と気になっている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、モンテレイの**標高(高度)**を切り口に、

  1. モンテレイという街はどのくらいの高さにあるのか
  2. スタジアム周辺の標高と気候の特徴
  3. 高度がサッカーに与える影響
  4. 日本代表や日本からのサポーターにとってのポイント

を分かりやすく整理していきます。


1. モンテレイの標高はどのくらい?

モントレイ・メキシコ

1-1. 都市としての標高

モンテレイは、メキシコ北東部・ヌエボ・レオン州にある大都市で、周囲を山々に囲まれた盆地のような地形に位置しています。市街地の標高は場所によって差がありますが、一般的には

  • およそ標高500〜600メートル前後

の高さにあると考えてよいでしょう。

これは、日本で言えば

  • 長野県の一部の都市
  • 盆地の中にある地方都市

と同じくらいの高さとイメージすると分かりやすいかもしれません。

1-2. エスタディオ・モンテレイ(Estadio BBVA)周辺の高さ

 

W杯会場として注目される「エスタディオ・モンテレイ(Estadio Monterrey)」こと、普段の名称**エスタディオBBVA(Estadio BBVA)**が建っているのは、モンテレイ中心部のやや東側、グアダルーペ市(Guadalupe)です。

この付近も、概ね

  • 標高500メートル台

と考えられ、

  • 日本の海沿いの都市(標高ほぼ0メートル)よりは高い
  • しかし、メキシコシティ(約2200メートル)やボリビア・ラパス(約3600メートル)のような“高地”とは言えない

という「中程度の高さ」に位置しています。


2. メキシコ他都市との比較:モンテレイは“中間的な高さ”

標高を語るときは、「どこと比べるか」が大事です。北中米W杯の他開催地や、日本の都市と比べてみましょう。

2-1. メキシコ国内の代表的な都市との比較

  • メキシコシティ:およそ標高2200m
    • 空気が薄く、ボールがよく飛ぶ“高地”として有名
  • グアダラハラ:およそ標高1500m前後
  • モンテレイ:およそ標高500〜600m

この比較から分かるように、モンテレイは

「メキシコの中ではそこまで高地ではないが、海沿いの都市よりは高い

という立ち位置です。

2-2. アメリカの「高地」スタジアムと比べると

アメリカでは、NFLやMLSで

  • デンバー(コロラド州):標高約1600m

といった“明確な高地”のスタジアムがあります。そこでは、

  • 息切れしやすい
  • ボールが伸びやすい

など、高度特有の影響が話題になります。

これに対してモンテレイは、

「デンバーほどの高地ではないが、完全な“海抜ゼロ”でもない」という中間ゾーン

と捉えるとイメージしやすいでしょう。


3. 標高がサッカーの試合に与える影響

標高が高くなるほど、空気の密度は低くなります。その結果、

  1. ボールの空気抵抗が減る → 軌道が変わる
  2. 酸素が薄くなる → 選手の疲労が出やすい

といった影響が現れる可能性があります。

3-1. ボールの軌道への影響

標高が2000mクラスの“本格的な高地”では、

  • ロングボールやミドルシュートがいつもより伸びる
  • フリーキックでボールが落ちにくい

といった現象が起きやすくなります。

モンテレイ(500m前後)の場合、

  • 完全な海抜0mと比べれば、わずかに空気抵抗が減る
  • しかし、目に見えて“別世界”になるほどではない

というレベルと考えられます。プロ選手であれば、試合前のウォーミングアップや前日練習の感覚で十分調整できる範囲でしょう。

3-2. 選手のスタミナ・呼吸への影響

酸素濃度は標高が上がるにつれて少しずつ低下します。

  • 2000m級:慣れていない選手では、明らかに息が上がりやすい
  • 500m級:多少の差はあるものの、トップアスリートなら大きな問題になりにくい

モンテレイの高さは後者に近く、

標高そのものよりも、暑さ・湿度・試合スケジュールのほうがパフォーマンスに影響しやすい

と考えられます。


4. 標高より要注意? モンテレイの気候(暑さ)

モンテレイは標高こそ“中程度”ですが、緯度・内陸性の影響もあり、夏場はかなり暑くなる街として知られています。

4-1. 6月〜7月の気温イメージ

W杯が開催される6月〜7月頃のモンテレイは、

  • 日中の最高気温:30度〜35度前後
  • 日差し:非常に強い

といった「真夏日の連続」が想定されます。

4-2. サッカーへの影響

  • 汗の量が増える → 脱水・痙攣のリスク
  • 体温上昇 → 序盤からペースを落とさざるを得ない展開
  • 暑さで集中力が切れやすい

など、標高よりも暑熱対策が勝敗を分ける可能性があります。

日本代表は、アジア予選で暑い中東や東南アジアでの試合を経験しているとはいえ、

「時差+長距離移動+暑さ+適度な標高」

という複合条件にどう対応するかがポイントになりそうです。


5. 日本代表への影響と対策イメージ

5-1. 高度そのものは“大問題”ではない

先述のように、標高500m前後は、

  • 急に息ができなくなるレベルではない
  • 慣れた選手なら、大きな違和感なくプレー可能

と考えられます。高地トレーニングが必須、というほどではありません。

5-2. むしろ重要なのは「到着タイミング」と「コンディション調整」

日本代表にとって、より大きなテーマは

  1. 長距離移動による時差ボケ
  2. 暑さへの身体慣れ
  3. 試合感覚の維持(欧州クラブ所属選手のシーズン終了後)

などです。

標高500m前後であれば、

  • 現地入りから数日〜1週間程度で十分慣れやすい
  • 前日練習でボールの伸び・ピッチ状態を確認すれば十分対応可能

というレベルの調整と考えられます。

5-3. 日本からのサポーターへの影響

観戦旅行で気になるのは「高山病」ですが、500m前後では心配する必要はほとんどありません。

  • 階段や坂で少し息が上がる程度
  • 体調が悪い日でも、標高だけが原因になることは少ない

一般的な日本人旅行者にとっては、

標高よりも「暑さ・日差し・水分不足」のほうがよほど現実的なリスク

といえるでしょう。


6. まとめ:モンテレイの標高は“ほどほど”、勝負を分けるのは暑さと準備

最後に、本記事のポイントを整理します。

  • ✅ モンテレイ市街地の標高は、おおむね500〜600m前後
  • ✅ エスタディオBBVA(エスタディオ・モンテレイ)周辺も同程度の高さ
  • ✅ メキシコシティのような“高地”ではなく、中程度の標高
  • ✅ 高度による極端なボール軌道の変化や、高山病レベルの影響は想定しにくい
  • ✅ 6〜7月のモンテレイは高温+強い日差しが大きな課題
  • ✅ 日本代表にとっては「時差・暑さ・試合スケジュール」への対応が鍵
  • ✅ 日本からのサポーターは、高度よりも熱中症・脱水対策を重視するのがおすすめ

モンテレイの標高は、サッカー的には「大きなハンデになるほどではないが、完全に無視もできない」微妙な高さです。しかし、試合を左右する最大要因は、おそらく気候とコンディション作りでしょう。

日本代表がこの環境にどう順応し、強豪国相手にどんな戦いを見せてくれるのか――。モンテレイの“空気の薄さ”よりも、ピッチ上の熱い戦いに期待したいところです。

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