2026年の北中米ワールドカップ(W杯)では、メキシコ北東部の都市**モンテレイ(Monterrey)**が開催地の一つとなります。日本代表もこの街で試合を行う予定で、
と気になっている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、モンテレイの**標高(高度)**を切り口に、
を分かりやすく整理していきます。

モンテレイは、メキシコ北東部・ヌエボ・レオン州にある大都市で、周囲を山々に囲まれた盆地のような地形に位置しています。市街地の標高は場所によって差がありますが、一般的には
の高さにあると考えてよいでしょう。
これは、日本で言えば
と同じくらいの高さとイメージすると分かりやすいかもしれません。
W杯会場として注目される「エスタディオ・モンテレイ(Estadio Monterrey)」こと、普段の名称**エスタディオBBVA(Estadio BBVA)**が建っているのは、モンテレイ中心部のやや東側、グアダルーペ市(Guadalupe)です。
この付近も、概ね
と考えられ、
という「中程度の高さ」に位置しています。

標高を語るときは、「どこと比べるか」が大事です。北中米W杯の他開催地や、日本の都市と比べてみましょう。
この比較から分かるように、モンテレイは
「メキシコの中ではそこまで高地ではないが、海沿いの都市よりは高い」
という立ち位置です。
アメリカでは、NFLやMLSで
といった“明確な高地”のスタジアムがあります。そこでは、
など、高度特有の影響が話題になります。
これに対してモンテレイは、
「デンバーほどの高地ではないが、完全な“海抜ゼロ”でもない」という中間ゾーン
と捉えるとイメージしやすいでしょう。

標高が高くなるほど、空気の密度は低くなります。その結果、
といった影響が現れる可能性があります。
標高が2000mクラスの“本格的な高地”では、
といった現象が起きやすくなります。
モンテレイ(500m前後)の場合、
というレベルと考えられます。プロ選手であれば、試合前のウォーミングアップや前日練習の感覚で十分調整できる範囲でしょう。
酸素濃度は標高が上がるにつれて少しずつ低下します。
モンテレイの高さは後者に近く、
標高そのものよりも、暑さ・湿度・試合スケジュールのほうがパフォーマンスに影響しやすい
と考えられます。

モンテレイは標高こそ“中程度”ですが、緯度・内陸性の影響もあり、夏場はかなり暑くなる街として知られています。
W杯が開催される6月〜7月頃のモンテレイは、
といった「真夏日の連続」が想定されます。
など、標高よりも暑熱対策が勝敗を分ける可能性があります。
日本代表は、アジア予選で暑い中東や東南アジアでの試合を経験しているとはいえ、
「時差+長距離移動+暑さ+適度な標高」
という複合条件にどう対応するかがポイントになりそうです。

先述のように、標高500m前後は、
と考えられます。高地トレーニングが必須、というほどではありません。
日本代表にとって、より大きなテーマは
などです。
標高500m前後であれば、
というレベルの調整と考えられます。
観戦旅行で気になるのは「高山病」ですが、500m前後では心配する必要はほとんどありません。
一般的な日本人旅行者にとっては、
標高よりも「暑さ・日差し・水分不足」のほうがよほど現実的なリスク
といえるでしょう。
最後に、本記事のポイントを整理します。
モンテレイの標高は、サッカー的には「大きなハンデになるほどではないが、完全に無視もできない」微妙な高さです。しかし、試合を左右する最大要因は、おそらく気候とコンディション作りでしょう。
日本代表がこの環境にどう順応し、強豪国相手にどんな戦いを見せてくれるのか――。モンテレイの“空気の薄さ”よりも、ピッチ上の熱い戦いに期待したいところです。