オランダ・サッカー・有名選手
歴代レジェンド〜現役スターまで
そもそもオランダはなぜ「名選手の宝庫」なのか?
オランダは、国の規模が大きいわけではないのに、世界のサッカー史に残る選手を何度も輩出してきました。その背景としては、次の3点がよく挙げられます。
- 🧠 戦術が先進的:いわゆる「トータルフットボール」に代表される“動きながらポジションを交換する”発想が根づいています。
- 🏫 育成が強い:特にアヤックスに象徴されるアカデミー文化が、技術と判断力の高い選手を生みます。
- 🎨 個性を伸ばす:決められた型だけでなく、ひらめきや創造性を武器にできる土壌があります。
この3つが合わさることで、「上手いだけ」ではなく試合を動かせる選手が育ちやすいと言われます。
【歴代】オランダサッカーの有名選手(レジェンド編)
※ここでは、日本での知名度も高く、世界的評価も確立している選手を中心に紹介します。
ヨハン・クライフ(Johan Cruyff)
- ⚽ 一言で:オランダサッカーの“象徴”。選手としても思想としても影響力が別格
- 🏟️ 主なクラブ:アヤックス/FCバルセロナ
- 👀 見どころ:相手の一歩先を読む“判断の速さ”と、試合全体をデザインするようなプレー
マルコ・ファン・バステン(Marco van Basten)
- ⚽ 一言で:美しさと決定力を両立した伝説級ストライカー
- 🏟️ 主なクラブ:アヤックス/ACミラン
- 👀 見どころ:ゴール前での体の使い方、シュートの多彩さ、芸術的なボレー
ルート・フリット(Ruud Gullit)
- ⚽ 一言で:万能型のスーパースター。フィジカルと技術のバランスが異次元
- 🏟️ 主なクラブ:PSV/ACミラン
- 👀 見どころ:スピード、空中戦、パス、突破……“全部できる”を体現
フランク・ライカールト(Frank Rijkaard)
- ⚽ 一言で:守備と組み立ての要。現代で言う「守れる司令塔」
- 🏟️ 主なクラブ:アヤックス/ACミラン
- 👀 見どころ:危ない芽を早めに摘む守備、奪ってからの一手が速い
ロナルド・クーマン(Ronald Koeman)
- ⚽ 一言で:得点力の高いDF。強烈なキックとゲームメイク
- 🏟️ 主なクラブ:アヤックス/PSV/バルセロナ
- 👀 見どころ:FK・PKなど“セットプレー職人”としても有名
デニス・ベルカンプ(Dennis Bergkamp)
- ⚽ 一言で:「天才トラップ」の代名詞。繊細な技術で試合のリズムを変える
- 🏟️ 主なクラブ:アヤックス/アーセナル
- 👀 見どころ:ファーストタッチが芸術。狭い場所でも前を向ける
クラレンス・セードルフ(Clarence Seedorf)
- ⚽ 一言で:中盤のエンジン。パワーと技術を併せ持つ“試合の推進力”
- 🏟️ 主なクラブ:アヤックス/レアル/ACミラン など
- 👀 見どころ:ミドルシュート、ボール保持、キープ力の強さ
エトガー・ダーヴィッツ(Edgar Davids)
- ⚽ 一言で:闘うMF。守備強度とスピード感で流れを変える
- 🏟️ 主なクラブ:アヤックス/ユベントス/バルセロナ など
- 👀 見どころ:ボール奪取→前進の切り替えが速い(プレッシングの鬼)
ヤープ・スタム(Jaap Stam)
- ⚽ 一言で:屈強なCB。対人守備の安定感が圧倒的
- 🏟️ 主なクラブ:PSV/マンチェスターU など
- 👀 見どころ:1対1の強さ、空中戦、相手FWを消す守備
エトヴィン・ファン・デル・サール(Edwin van der Sar)
- ⚽ 一言で:近代型GKの先駆け級。落ち着きと足元の技術
- 🏟️ 主なクラブ:アヤックス/ユベントス/マンチェスターU
- 👀 見どころ:ゴールを守るだけでなく“後方から組み立てる”視点
アリエン・ロッベン(Arjen Robben)
- ⚽ 一言で:「切り返して左」は分かっていても止めにくい、必殺のウイング
- 🏟️ 主なクラブ:チェルシー/レアル/バイエルン
- 👀 見どころ:縦と中の駆け引き、左足のシュート、加速の質
ウェズレイ・スナイデル(Wesley Sneijder)
- ⚽ 一言で:パスとキックの名手。攻撃の“最後の設計図”を描く
- 🏟️ 主なクラブ:アヤックス/インテル など
- 👀 見どころ:スルーパス、FK、ミドルで相手守備を崩す
ロビン・ファン・ペルシ(Robin van Persie)
- ⚽ 一言で:左利きの点取り屋。ボレーとコントロールが美しい
- 🏟️ 主なクラブ:アーセナル/マンチェスターU
- 👀 見どころ:一瞬で“打てる形”を作る動き、決定力の高さ
【現役】今のオランダを象徴する有名選手(スター編)
※所属クラブは移籍やレンタル移動で変わることがあります。ここでは「代表で目立つ/世界的に話題になりやすい」選手を中心に、所属クラブ+役割+観戦ポイントまでまとめます。
フィルヒル・ファン・ダイク(Virgil van Dijk)
- 🏟️ 所属クラブ:リヴァプール(イングランド/プレミアリーグ)
- 🧩 主戦場:センターバック(CB)
- 🧱 強み:対人守備の安定感/空中戦の強さ/ライン統率/危険察知
- 🧠 代表での役割:最終ラインの“司令塔”。相手の強力FWを受け止めつつ、後方の配置や高さを揃える中心
- 👀 観戦ポイント:ボールが来る前にの“立ち位置の勝ち”。危ない場面ほど先に動いて難しい守備を簡単に見せるタイプです。
フレンキー・デ・ヨング(Frenkie de Jong)
- 🏟️ 所属クラブ:FCバルセロナ(スペイン/ラ・リーガ)
- 🧩 主戦場:中盤(ボランチ/インサイドハーフ)
- 🧠 強み:プレス回避(運ぶ・外す)/パスの精度/テンポ管理
- 🧱 代表での役割:ビルドアップの起点。相手のプレッシャーが強いほど価値が上がり、試合の出口を作ります。
- 👀 観戦ポイント:「受ける→半身→運ぶ」の一連の流れ。相手の寄せを引きつけてから、最短で前進させる判断が見どころです。
メンフィス・デパイ(Memphis Depay)
- 🏟️ 所属クラブ:コリンチャンス(ブラジル/ブラジル・セリエA)
- 🧩 主戦場:前線(FW/セカンドトップ/ウイング)
- 🎯 強み:個で局面を変える突破力/強いシュート/創造的なラストパス
- 🧠 代表での役割:攻撃の“ハブ”。ゴールだけでなく、降りて受けて前を向き、周りを動かすプレーが増えるタイプです。
- 👀 観戦ポイント:ボールを受けた瞬間の「選択肢の多さ」。1つのフェイントで守備の重心をズラし、次のプレーを通します。
コーディ・ガクポ(Cody Gakpo)
- 🏟️ 所属クラブ:リヴァプール(イングランド/プレミアリーグ)
- 🧩 主戦場:左WG/CF(流動的)
- 🪽 強み:サイズを活かしたキープ/左足の決定力/ライン間で受ける上手さ
- 🧠 代表での役割:得点源になれるウイング。状況次第で中央にも入り、フィニッシュの形を作ります。
- 👀 観戦ポイント:外に張るだけでなく、内側の“ポケット”に入ってくるタイミング。ここで前を向くと一気にチャンスが生まれます。
シャビ・シモンズ(Xavi Simons)
- 🏟️ 所属クラブ:トッテナム・ホットスパー(イングランド/プレミアリーグ)
- 🧩 主戦場:攻撃的MF/WG
- ✨ 強み:狭いエリアで前を向くターン/スピードに乗った推進力/ラストパス
- 🧠 代表での役割:流れを変える“加速役”。停滞した展開で、1回の持ち運びや縦パスで局面を前進させます。
- 👀 観戦ポイント:受ける前の首振り(周囲確認)→ファーストタッチ。ここが速いので、相手の寄せが一瞬遅れます。
マタイス・デ・リフト(Matthijs de Ligt)
- 🏟️ 所属クラブ:マンチェスター・ユナイテッド(イングランド/プレミアリーグ)
- 🧩 主戦場:センターバック(CB)
- 🧱 強み:対人の強さ/空中戦/体を当てて止める守備/セットプレーでの脅威
- 🧠 代表での役割:強度の高い試合で効く“壁”。放り込みや肉弾戦になりやすい相手に対して安心感が出ます。
- 👀 観戦ポイント:競り合いそのものより、相手FWの“前に入る”ポジショニング。セットプレーの攻撃参加も見逃しづらいです。
ネイサン・アケ(Nathan Aké)
- 🏟️ 所属クラブ:マンチェスター・シティ(イングランド/プレミアリーグ)
- 🧩 主戦場:左利きCB/左SB
- 🛡️ 強み:守備の安定感/対人の粘り/左足の配球/複数ポジション適性
- 🧠 代表での役割:左の守備バランサー。相手が速いウイングでも、間合いと対応で大崩れしにくいのが強みです。
- 👀 観戦ポイント:相手が仕掛けた時の“足の出し方”。不用意に飛び込まず、逃げ道を消してから奪う守備が持ち味です。
ジェレミー・フリンポン(Jeremie Frimpong)
- 🏟️ 所属クラブ:リヴァプール(イングランド/プレミアリーグ)
- 🧩 主戦場:右SB/右WB
- ⚡ 強み:爆発的なスピード/高い位置取り/裏抜けとクロス/カウンターの加速
- 🧠 代表での役割:右サイドの推進力。相手を押し下げてチーム全体の攻撃位置を上げる“圧”になります。
- 👀 観戦ポイント:ボールが逆サイドにある時の走り出し。そこから一気に右で数的優位を作れると、代表の攻撃が速くなります。
デンゼル・ダンフリース(Denzel Dumfries)
- 🏟️ 所属クラブ:インテル(イタリア/セリエA)
- 🧩 主戦場:右WB(攻撃参加が多い)
- 🚀 強み:フィジカル/縦への迫力/ゴール前への飛び込み/空中戦
- 🧠 代表での役割:右の“決定打”。サイドからの崩し役というより、最後にゴール前へ刺さってくる怖さが最大の武器です。
- 👀 観戦ポイント:クロスが上がる前の動き。1列目のFWのような入り方をするので、マークがズレる瞬間が生まれます。
ライアン・フラーフェンベルフ(Ryan Gravenberch)
- 🏟️ 所属クラブ:リヴァプール(イングランド/プレミアリーグ)
- 🧩 主戦場:中盤(守備的MF〜ボックス・トゥ・ボックス)
- 🌀 強み:長いストライドの運び/密集で失いにくいキープ/ボール奪取と前進
- 🧠 代表での役割:中盤の推進力+回収。相手のプレッシャー下でもボールを前へ運べるのが強みです。
- 👀 観戦ポイント:奪った直後の“次の一手”。バックパスで落ち着かせるのか、運んで一気に前進するのかの判断が見どころです。
タイジャニ・ラインデルス(Tijjani Reijnders)
- 🏟️ 所属クラブ:マンチェスター・シティ(イングランド/プレミアリーグ)
- 🧩 主戦場:中盤(8番系/オールラウンド)
- 🧭 強み:走力と判断で中盤を回す/プレッシング参加/前線へのつなぎ
- 🧠 代表での役割:攻守のつなぎ目を整える存在。目立ちすぎない一方で、チームの回転数を上げます。
- 👀 観戦ポイント:ボールを持っていない時の位置取り。パスコースを作り続け、相手の守備ブロックにズレを作る動きが特徴です。
(おまけ)女子サッカー:オランダの有名選手
オランダは女子でも強豪国として存在感があります。代表の試合を見るなら、次の名前は覚えておくと便利です。
- 👑 フィフィアネ・ミーデマ(Vivianne Miedema):得点力の象徴的ストライカー
- 🌟 リーケ・マルテンス(Lieke Martens):技術と勝負強さで知られるスター(女子サッカー界の象徴的存在)
- 🔥 ダニエル・ファン・デ・ドンク(Daniëlle van de Donk):運動量と闘争心、攻守に効くMF
- 🧩 ジャッキー・フルーネン(Jackie Groenen):中盤のつなぎ役として評価されやすい
観戦が楽しくなる「オランダ選手の見方」
同じオランダ代表でも、見るポイントを少し変えるだけで“選手の凄さ”が分かりやすくなります。
- 🧠 中盤の前進:デ・ヨング系のMFが「運ぶ/散らす」で相手のプレスを外す瞬間
- 🪽 サイドの破壊力:フリンポンやダンフリースの“縦の圧”で相手の守備が押し下げられる場面
- 🧱 CBの支配:ファン・ダイクやデ・リフトが「危険になる前に潰す」プレー
- 🎯 シュートの質:ロッベン型の“型がある必殺技”や、ガクポの左足の狙い
まとめ:まず覚えるべき「オランダ有名選手」ショートリスト
最後に、最短で“通”っぽくなれる、覚えやすいセットを置いておきます。
- 🏆 歴代の顔:クライフ/ファン・バステン/フリット/ベルカンプ/ロッベン
- 🧱 現代の核:ファン・ダイク/デ・ヨング/ガクポ/シモンズ/デ・リフト
- ⚡ サイドの武器:フリンポン/ダンフリース