2025年11月8日(土曜)甲斐バンドの50周年アニバーサリーツアーを締めくくるライブが日本武道館で行われました。
甲斐バンドの武道館と言えば、同バンドは武道館でライブを最初に行った日本のロックバンド。最初の武道館公演はHeroが大ヒットした1979年12月。
今回の武道館公演により甲斐バンドは1970年代から2020年代までに渡り武道館公演を行った唯一の国内ミュージシャンのという事になります。
この日のセットリストは以下の様になります。
1. 翼あるもの
2. 三つ数えろ
3. キラー・ストリート
4. フェアリー (完全犯罪)
5. シーズン
6. 東京の一夜
7. 港からやってきた女
8. カーテン
9. BLUE LETTER
10. テレフォン・ノイローゼ
11.ビューティフルエネルギー
12. 安奈
13. 裏切りの街角
14. 黄昏に消えた
15. 嵐の季節
16. 氷のくちびる
17. ポップコーンをほおばって
18. 冷血 (コールド・ブラッド)
19. 漂泊者(アウトロー)
20. HERO(ヒーローになる時、それは今)
21. ダイナマイトが15屯
22. 観覧車’82
23. ラブ・マイナス・ゼロ
24. 100万$ナイト
破れたハートを売り物、きんぽうげはセットリストには入っていませんでしたが、甲斐バンドの場合、この曲をやらなかったら甲斐バンドのライブとは言えないというような代表曲が数えると少なくとも20曲以上もあり、その年のツアーやビッグイベントを特徴付ける曲を数曲やると、どうしても代表曲の内数曲を外さなければならないのです..
30周年の武道館公演(甲斐よしひろとしてのライブ)の時は、大黒摩季、山口智充、Da Pump、大友康平、MCATをゲストてして呼びましたが(田中一郎もゲストとして加わった)、今回の50周年ライブでは単独でチケットはソールドアウト。

武道館の会場の外にはこのように過去の甲斐バンドの武道館公演のセットリストが掲示されていた。
1979年、80年は「きんぽうげ」が一曲目。1981年はヒット曲無しでも武道館公演を成功させるという意気込みから「Hero」も「安奈」も武道館のセットリストにははいっていない。1981年と言えば、スタンディングオベーションが基本の甲斐バンドのライブであるにもかかわらず当時のイベンター(Kyodo Tokyo)が観客に座るようにとスタンディングオベーションの制止したため、中途半端なライブとなった。ステージの上の甲斐さんもこれが原因でえらく不機嫌。ただこの「事件」がきっかけとなり、武道館などの大きなホールでのスタンディングオベーションのあり方が見直され、翌年からイベンターはディスクガレージに変わりスタンディングオベーションのスタイルが確立した。セトリには載っていないが1982年からは1曲目の前にこだわりのオープニングミュージックをかけボリュームアップし1曲目につなげるというスタイルを導入するようになった。この年の曲はグレンミラーオーケストラの「インザムード」。BIG GIGの時はナットキングコールの曲だったのは ファンなら良く覚えてますよね。
1982年の公演2日目ではMCの時に「来年はコンサートは一切やりません。」と甲斐さんが言い出す。「新しいLPができるまではコンサートはやりません。」と続け「いい物を作るための時間をくれよ。」という台詞で締めくくった。実際には翌年のアルバムの制作が順調に進み「黄金・Gold」は7月に発売。8月にはBig Bigが行われた。